第71話 温泉町のカジノ
フレイムの戦闘力は人間の形をとっている時は本来の1/10ぐらいに落ちている。
今は力で言えば3万程度だ。ネフィちゃんといい勝負だろう。
名前がフレイムっていうくらいだから もちろん炎は吐ける。炎の魔法も得意だ。
強くなりたいって言うならおいおい鍛えていってやろう。
「魔王リリン勝負だー」
「どっからでもかかってくるのー」
ガンガン!ガンガン!!ガンガン!!!コン
「ギャン!なんで当たらないー。ぜぇぜぇぜぇ」
しょうがないなぁ。リリンに攻撃なんかしたって当たるわけないのに。まあ気が済んだらやめるだろう。
コン!コン!ポカ!ポカ!
「ぐはー、う、動けねえ···がはっ」
「あれだけやられて参ったしないなんて根性だけはありますわね」
「しょうがないっすねー」
「ルイーネさん治してくださる?」
「そのまま転がしておけばいいんじゃないですか。起きるとまたうるさいですし」
「まあまあ、そう言わずにー」
フレイムはこれでみんなに挑んで全員に完璧に叩きのめされた。
「エクストラヒール!」
「ぶはぁー!はあはあはあ····勝てねえ」
「フレイムちゃん。そんな一朝一夕でうちの子たちに勝てるわけないよ。皆努力してきたんだしさ」
「あたいだって頑張ってる!」
「もう少し工夫しなさいよ」
「うー」
アンドロ·マリウスの家に転移する。 フレイムは置いてきた。
「アンドロー!いるか?」
「シャー、おう!お前らか。何だ?あきらめて帰るのか?」
「みんな約束のものを出して」
「わかったのー」
「いいっすよー」
「これですわ」
みんながマジックポーチやマジックバックから財宝を取り出す。たちまち庭いっぱいになってしまった。
「シャー。すげえな!こりゃあ。お前ら本当に取ってきたんだな。シャー」
「どうだ?」
「うむ。文句はねえ!約束だ。俺と鼠人族戦闘員5000人!お前らに手を貸すぜ」
「ありがとう。必要な時は声をかけるよ」
「シャー。これからどうするんだ?お前ら。他も回るのか?だったら東へ行ってみるといいぜ」
「東へか?誰か知ってるやつでもいるのかい」
「アガレスっておもしれえ奴がいるぜ。シャー」
「ふうん。まあ行ってみるよ。じゃあな」
「ああ。シャー」
フレイムを回収して車を走らせる。
「しかしなあ。全部あげることもなかったかな。ちょっともったいない気がするなあ」
「大丈夫なのー半分しかあげてないのー」
「え?」
聞いたら、みんな半分は残してあったようだ。さすが女は抜け目がない。いや大したもんだ。
東へ東へと車を走らせる。はっきり国と決まっているわけではないが、ここが国境のようだ。
例によって誰もいない。立て札が1枚かかっているだけだ。
『旅人に優しい町トリック町』
「·····大丈夫かこの町?」
ここは山間だが温泉街になってるようだ。色々宿が広がっている。
「今回は泊まれそうだな」
「楽しみなのー」
「ちょっとお待ち下さい。私が調べてきます」
しばらくするとルイーネが戻ってきた。
「だいたいの宿は大丈夫ですがアガレスの宿はやめたほうがいいです。高額な料金を取られるようです」
「それじゃ近づかなければいいじゃないの」
「そういうことになります」
その晩はちゃんとした宿に泊まって美味しい食事も頂いた。みんな大満足していた。
「あれリリンは?」
「さっきフレイムちゃんとネフィちゃんと出て行ったっすよ」
あのメンバーじゃ、やな予感しかしない。大丈夫かな?ちょっと様子を見てくるか。
「お客様大変です。お連れ様がアガレスのカジノで大勝ちしているみたいです」
「勝ってるなら別にいいんじゃないの?」
「いえ、そこからなんだかんだと因縁をつけられて別の勝負をして結局は無一文になってしまうんです」
「知らせてくれてありがとう。行ってみるよ」
カジノに着くとリリンたちは上機嫌で 大喜びしていた。そして今別の勝負に 誘われている最中だった。




