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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第6章 魔国漫遊編 第69話 アンドロ·マリウス

旅はエレンミアの車で行くことにした。それだけだとさすがに足らないのでキャンピングカーを俺が用意した。


買ったものを俺が改造したものだ。乗り心地はかなりいいと思う。ソファーもいいものを入れたし横にもなれる。


台所はあるしトイレも備え付けられている。天井には魔導砲もセットしてある。


普通のキャンピングカーよりは一回り大きい。


このキャンピングカーでも寝ることはできるがルームがあるので寝るのはそちらの方が快適に過ごせるだろう。


表向きは新婚旅行ということで本当の目的は自分たちと志を同じくする同士を探すということだ。


今のところ戦争がすぐ起きるわけでもないので出かけても大丈夫だろう。


毎日人族の方の領地や地球の株価のチェックはするようにしている。


転移ができるのでさほど手間にはならない。


「さあ、それじゃあ出発するか」


今はリリスの領地を北上している。あと1時間ほどで国境に到達するはずだ。


そこから先が小国家群となる。たくさんの町や市や国が存在するらしいが行ったことがないのでよくわからない。


戦いに敗れた者や戦いを好まないものなどが住んでいるようだ。魔国の北西にあり全領土1/8に当たる。


南にあるアザゼル達はこの小国家群を攻める気はないようだが東にあるベルゼブブの国はおそらく根絶やしにしたいと思っているはずだ。


だがベルゼブブの国との国境には大きな亀裂が南北に走っていて、そうそうは渡っては来れないようだ。


ここら辺を旅すれば多分俺達と志を共にするものが出てくると思う。行く価値はあるはずだ。


国境にさしかかったが特に検査をするでも何でもなかった。


「なんだこりゃ出入り自由なのか」


「どうやらそうみたいですわね」


「大丈夫なのか?こんなんで。誰が入ってくるか分からないじゃないか」


「軍隊以外ならいいんじゃないっすか」


「なるほどね。で、最初はどこに行くか」


「美味しいものが食べたいのー」


「美味しいものでしたら〜ブリガンドのお魚がいいと思いますが〜」


「そうなのか?」


「はあん。ブリガンドは魚で有名です〜私でも知ってますから〜」


「それじゃあ、そこに行ってみよう」


ここは港町ブリガンド。なかなか賑やかな町に着いた。車は町外れに置いて歩いて街中を移動する。


小綺麗の店があったので、そこに入ってみることにした。


「いらっしゃい!7名様ね。何にしますか」


「ここのおすすめを頼むよ」


「はい!マクロンの炙り7つね」


出てきたのは魚の切り身を炙ったものだったが、これがなかなか脂が乗っていて美味くて癖になりそうだった。


「いやー、これうまいなあ」


「本当なのー美味しいのー」


食事の後、宿を探してみたがあまり良いものがなかったのでキャンピングカーに泊まることにした。


港が見える丘の上に陣取った。なかなかのながめだ。


転移してシードラゴンに戻ってみる。特に異常はないようだ。またキャンピングカーに戻る。


ゴーレムを5体ほど配置して俺たちは休むことにした。まあ誰か上がってくれば気がつくだろう。


夜中に浜辺で事件が起こる。


「急いで荷物を積み込むんだ。傷をつけるなよ。値が下がるからな」


「あなたたち何をやっているんですか」


「ちっ、見られた!相手は女が一人だ。やっちまえ!」


バキッ!ドコッ!ガン!バシ!ゴン!


「これで済みました···おや?··· 気のせいですか。マスターに報告せねば」


「どうしたんだ?ルイーネ」


「人さらいを捕まえましたマスター。犯人は15人。捕まっている者たちは12人です」


「あーご苦労さん。それじゃあこの地域の治安を預かる者に渡さないといけないな。町にはそれらしい人はいなかったし、どこへ行けばいいんだ」


「それより被害者は大丈夫か。衰弱がひどいなら治すが」


「それは大丈夫です。私が治療しておきました」


「それじゃあとりあえず何か食べさせてやろう。みんな用意を頼むよ」


「ルイーネ。お前お客さんを引っ張ってきたね。どなた達だい?」


「あーすみませんマスター。邪悪な気配はしなかったので、そのままにしておきました」


「そろそろ姿を現してもらえませんか」


「お前何もんだチュー。我らの気配に気づくとは!」


現れたのは直立した1メートルぐらいのねずみ達だった。


「あんたたちが治安維持を預かる者達か」


「そうだチュー」


「何ですぐ現れてくれなかったんだ?」


「それはお前達が良いものか悪しきものかが分からなかったからだチュー」


「なーるほどー。じゃあその人さらい達と子供達のことを頼むよ」


「うむ。承知したチュー。今回の働きは見事だった。親方様からご褒美が出るチュー」


「あーそれはその娘の手柄だから全部その子にあげてよ」


「わかったチュー」


「それからその後ろにまだ隠れてる人。いい加減姿を現したらどうですか」


「シャー!ほう。よく分かったな」


現れたのは身長2メートルくらいで背中から10匹ぐらいの蛇を生やしたロン毛の大男だった。


「俺はナオトだ。あんたは?」


「俺はアンドロ·マリウス。シャーシャー。ここらの親玉ってとこだ」


強い!魔王クラスだ。こんな奴もいるのか。世の中広いね。


「俺は···」


「シャーシャー。あー言わなくてもわかる。どうせ戦争に参加しろだの。兵隊を出せだの。そんなとこだろう?めんどくせーからやなんだよ。シャー。だいたいそんな事したって何の得にもならねえし。シャーシャー」


「ははは···なるほどな。じゃあ得になれば手伝ってくれるのか?」


「内容によってはな。シャーシャー」


うーん。こいつは得になれば手を貸すタイプらしい。


まるっきりの戦争反対派というわけでもないのかな?こういうやつにはまず酒だ!接待で落とそう!


「まあそれはいいや。せっかく知り合ったんだ。酒でも飲んでいかないか」


「シャー、何?酒か。う〜ん」


俺はすかさず地球から持ってきた蒸留酒を出す。まずウイスキーから行ってみるか。ロックで出す。


「くーいいねー!うめーじゃねえかこの酒。シャーシャー!何て言うんだ?」


「これは俺の国の酒でウイスキーって言うんだ」


「おーい、なんかつまみを持ってきてくれー」


「はいなのー」


「ゲェ?リリス?あ、違うか。シャーシャー」


「この娘は嫁のリリンだ。リリスの娘さ」


「そうか。シャーシャー」


「バイモンさん。ネフィちゃん。ちょっと場を盛り上げてくれないか?」


「わかりましたー」


バイモンは精霊を呼び出して楽器で演奏を始めさせた。おーなかなか楽しくなってきたな。


「あはん。それじゃあ〜私の踊ります〜」


ネフィちゃんが踊り始めた。なかなかに妖艶な動きだ。


エレンミアとシャーロットも楽しいのは大好きだ。一緒になって騒いでいた。


結局一晩中どんちゃん騒いで最後は潰れて寝てしまった。


アンドロ·マリウスは護衛の者たちがみんなで担いで帰っていった。

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