第66話 シードラゴン武道大会
「みんなよく聞け!これから武道大会が始まる。たかだか3日4日の戦いだが皆自分の力が全て出せるように頑張ってくれ!勝ったものが隊長だ。健闘を祈る」
「「「「「はい!」」」」」
「地方の戦士になんか負けないわ!」
「勝つのはバルキリーよ!」
「ネフィちゃん。頑張ってね」
「はあ〜ん。魔王様!ネフィ勝ちます!」
うん、まあどこまで行けるか見せてもらおう。地方の戦士達が着いたようだ。
あれはキンナラのところの選手だな。バロールのとこも着いたか。
イソラ、ランダ、ダゴンの戦士たちもそろったみたいだ。各地区の代表31人だ。
「諸君!ようこそシードラゴンへ。皆の持つ力を是非ここで示してくれ。健闘を祈る」
「「「「「「オー!」」」」」」
第1日目の戦いは4つのステージで行われる。1回戦が今日で全て消化される予定だ。
各ステージで戦いが開始された。1回戦は128試合だ。
だいたい地方選手とヴァルキリーたちの戦いになる。ネフィちゃんは地方選手としての出場だ。
呼び出しがあって、その後礼をして試合が開始される。もちろん怪我をした時のためにすぐ近くには治癒士が待機している。
4会場で行われているので午前中16試合後16試合程度で済む。1試合の持ち時間は10分。それ以上は判定になる。
ネフィちゃんの出番が来たようだ。
「サキュバスのネフィ!半馬人ガロ!前へ!始め!」
「おお、いよいよ始まったな」
相手は半馬人だ。かなり力はあるようだがさほど速くはない。ハルバートを使ってくる。対してねネフィちゃんはメイス。
同じような武器を使うもの同士の戦いになった。さあどうなるかな。
「とおー」
「はあ〜ん。えい!」
真っ向からぶつかりあった。速度はネフィちゃんの方がちょっと速いようだ。
ガン!ガン!ガン!ガン!
お互いの武器がぶつかるたびに大きな音がする。
「マスター。ネフィちゃんのあのメイス、かなり重いんじゃないですか。相手のハルバートが曲がってきてますよ」
「あら、本当だ」
ガン! ボト!
ついにハルバートが折れてしまった。
「おのれー」
相手は剣を抜いて襲いかかる。だが横薙に一閃!相手を吹っ飛ばしてしまった。
「勝者!ネフィ」
ネフィは自分の闘技を貫いたっていう感じがした。あんなに根性があったんだなー。わからなかった。
「うーん。なかなか頑張ってるじゃない。いいぞ。さすがアザゼルの子だ!」
お昼休みに特別試合としてエレンミア対シャーロットの対戦をした。結果は3対2でエレンミアの勝ち。
「ふう。何とか勝ったっす」
「キー!悔しいですわ!」
「2人ともありがとう。なかなかいい試合だったよ」
午後からも順調に試合をこなしていき夕方には全ての試合が終わった。
100人のヴァルキリーたちは全員が勝利を収めた···というわけにもいかなくて5人ほど敗れた者がいた。
「魔王様すみません!地方の者なんかに負けてしまって···」
「頑張りますから、ここに置いてください!」
「勝負だから負ける時もあるさ。次は 負けないように頑張るんだな」
「「「はい!」」」
大会2日目
残った戦士128人での戦いが始まった。今日は2つのステージに分かれて試合が進む。
さすがに地方選手は全てが敗退した。あとはヴァルキリー同士の戦いになった。
ヴァルキリーも元は地方から来た者たちだ。各地区からの応援がされている。
会場は今日も満員だ。会場内の食べ物もどんどん売れている。
転移門があるから通行料を払えばすぐ会場に来れる。
こちらに宿を取って泊まるも朝直接来るも自由だ。
などと考えているとネフィちゃんの試合の番になった。
「サキュバスのネフィ!蝙蝠族のミンミン!始め!」
今度はヴァルキリーが相手だ。相手は蝙蝠族なので空を飛ぶ。短い手槍を武器としている。
ネフィは相変わらずメイスを構えている。
「空を飛ぶ者が相手じゃあ、ちょっと不利だな」
「どうするんすかね」
「捕まえないことには話になりませんわね」
相手は空から音波攻撃をしてくる。ネフィちゃんは頭をおさえている。
弱った所を手槍で突くつもりらしい。急降下してくる。
ネフィちゃんはうずくまったままだ。あと少しで槍が当たるというときにネフィちゃんはメイスを振り上げる。
カウンターで相手の頭に当たる!
「狙ってたっすか?」
「そのようですわ」
「ネフィ、恐ろしい子」
いきなり上にメイスを振り上げるなんて、絶対よけられない!
「勝者ネフィ!」
「「「「わー!」」」」
昼の模範試合はルイーネ対バイモン。今回はバイモンが気をつけていたので派手な試合だったが引き分けに終わった。
こうして午後の部も進みベスト64が残った。




