第60話 貴族とネフィちゃん
戦いが終わり帝国と王国の間に話し合いが持たれた。
王国はお偉いさんとホールドアウト侯爵とホーキンス男爵が会議に出席した。
まあ内容から言うと帝国は自分の国の1/10を王国に渡すことになった。約50万平方キロメートルくらいだ。
馬車で王都まで行くのは面倒なので 転移でホールドアウト侯爵とホーキンス男爵を一緒に連れて行くことにした。王都で一泊する事にする。
「やっぱり今回も王様に会わないといけないのか」
「そりゃそうだろ。いくら手を抜いたとはいえ、それでも一番の働きだぞ」
「もちろんリリンもだ」
もういっそ魔王だって言ってしまおうか。いやいやそれはまずい。
こちら側に住めなくなる。短気は禁物だ。
謁見が始まった。
「冒険者ナオト。今回もご苦労だった」
「はっ!今回は妻たちが頑張っておりましたので私はほとんど出番がありませんでした」
「ホールドアウト侯爵、ホーキンス男爵もご苦労であった」
「ははぁ」
「冒険者ナオト。増える魔物の撃退見事であった」
「シャーロットが気づかしてくれました」
「ほう。そうであったか」
「敵の砦への先制攻撃が良かったと聴いておる」
「またブルー将軍の捕獲ではその後ろの従者が活躍したようだな」
「はい2人とも頑張ってくれました」
「それではホールドアウト公爵。今回の功績により新しく手に入った帝国領の2/3を与える」
「ありがとうございます」
「ホーキンス男爵は伯爵に陞爵。新しく手に入った帝国領の1/3を与える」
「はっ、ありがとうございます」
「冒険者ナオト、冒険者リリン、これまでの全ての働きを考えて伯爵に陞爵する。さらに冒険者エレンミア、冒険者シャーロット、従者ルイーネ、従者バイモンは男爵に陞爵する。そしてお前たちは家族だ。お前達にジュース領とチップス領を与える。誰が統治してもかまわぬ。これでどうじゃ」
「はっ、ありがとうございます。それではジュース領の2/3をシャーロットに。チップス領とジュース領1/3をエレンミアに統治してもらいます」
「うむ、かまわんよ」
やっと謁見が終わったので、そのまま家へ帰ってきた。とうとう貴族にされてしまった。
「エレンミア、シャーロットは、これでよかったのか」
「はい思惑通りっす」
「はい。家はもともと貴族でしたので」
「そうか。それじゃあ統治の方を任せるよ。何か必要なことがあったら言ってくれ」
「「はい、ありがとう(っす。)ございます」」
「バイモンは貴族なんて興味がないだろう」
「はーい、でもー同族を探すのに何か役に立つかもしれませーん」
「同族を探すのが目的なのか」
「元々数は少ないんですけれどー、あちこち探せば多分何人かは見つかると思いまーす。今は仲間に早く会いたいですねー」
「そうか協力するよ」
「ありがとうございまーす』
「ルイーネ男爵はどう?』
「私はマスターと共にいることができれば何の問題もありません』
エレンミアとシャーロットは領地の補佐役に会いに行った。リリンをつけてやったので、すぐにもどれるだろう。
バイモンは精霊たちに会いに行った。
俺とルイーネは魔国へ戻り鉱山の様子を見に行った。
どうやら順調に生産は進んでいるようだ。
2人で親衛隊の武器や防具を作っていく。ミスリルだから慣れたものだ。
夕方シードラゴンにもどると魔王アザゼル、魔王エキドナ、魔王メデューサが来ていた。先日のお礼に来たようだ。
「魔王ナオト〜。同族を姉を救い出してくれてありがとう」
「故郷の者がずいぶん帰ってきた。ありがとう。礼を言う」
「ナオト!娘が帰ってきた。こんなに嬉しいことはない」
「そうか。よかったな」
「それでな。一つ頼みがあるんだが···娘のネフィがな···お前のことをたいそう気に入ってな。お前の下で修業したいというのだ」
「はあ?お前の娘って何歳だよ」
「もうすぐ5歳だ」
「ふざけるな。一体何を修業させようってんだよ。そんなちっちゃい娘に」
「ネフィはサキュバスだ。すぐに成長する。いい女になるぞ」
「いや嫁さんはいっぱいますし」
「ほらお前もお願いせんか」
「ナオトちゃまー。お願いちまちゅー」
「うぐっ···」
か、かわいい···萌〜···
「お前親衛隊を見たんだな。俺の魔力の影響でかなり強くなってるからな」
「まあな」
「分かった。サキュバスとして開花させよう」
「たのむぜ」
ネフィはオレンジ色の長い髪が腰までのびている。赤い眼、白い肌が特徴だ。
この子もリリンみたいに、ある日突然大きくなるのかな?
それにしても、もう相手を誘惑する術を身につけているとは。とりあえず一緒に暮らすことにした。
いつもは口うるさい嫁たちが今日に限って何も言わない。魅了されたな。




