第53話 親衛隊
俺は嫁たちと魔国の自分の領地に来ている。中心都市シードラゴンだ。
そして海の領地の代表者3人と陸地の 領地の代表2人と面会をしている。
俺のことはリリスから聞いているらしくてみんなかなり対応が丁寧だ。
「魔王ナオト様、魔王リリン様、我らは各地域の代表者です。我らに指令を出せば魔王様の命令が隅々まで伝わります。私はサキュバス族のランダです」
「魚人族のダゴンです」
「水魔族イソラです」
「巨人族バロールです」
「馬人族キンナラです」
通信できるアイテムがあるのだそうだ。電話みたいなもんかな。
今日は特別に、この中心都市シードラゴンにみんなが集まってきたようだ。ご苦労さんなことだ。
「俺が魔王ナオトだ。みんなよろしく頼む。こちらは妻の魔王リリンだ」
彼らは戦闘タイプだ。魔族では基本的に強いものが弱いものを支配するようだ。
「魔王ナオト様。実は魔王に鍛えてもらいたい者がおります。見込みのある者達です。どうぞお願い致します」
「私の領地でもおります。是非お願いします」
「うちの領地からもです。よろしくお願いします」
5人が5人とも自分の領地から見込みのある者をお願いしたいと言うので、とりあえずそういうことなら闘技場で 会ってみることにした。
「何これ?」
闘技場に現れた戦士たちは全員目を見張るような美少女だった。その数100名。
種族はまちまちだったが本当に若くて美しい者たちだ。しかも服装は皆がきわどい下着のみだった。
「これはどういうことだ。男が一人もいないではないか」
「はい魔王様の好みに合わせました」
「何それ!俺がまるっきり無類の女好きみたいではないか」
「この者たちは魔王様の親衛隊となる者達です。また魔王様の身の回りの世話をする者達です」
「お前たちなんか勘違いしてない?」
「いえ、情報によればこれは魔王様の好みということで」
「誰に聞いたの」
「リリス様です」
「またあいつか」
「そういうことなら見込みのある者を 自分の側近、親衛隊としてここに置くことにしよう」
「聞いたかお前達!何が何でもその地位を自分の力でもぎ取るのだ!」
「「「「「はい!」」」」」
鑑定してみたがこの子たちはみなレベル15以上25程度まではあるようだ。まあおいおい鍛えていこう。
領地は広さ100万平方キロメートル。
大きく分けてそれは3つに分けることができる。
海に面した30万平方キロメートルの土地。すぐ近くの山の50万平方キロの土地。そして平地の20万平方キロの土地。この3つだ。
山にはほとんど人はいないが海と平地には人がたくさん住んでいる。およそ 3000万人はいる。
平地には開けたところもあって、そういうところには石造りの家が多い。
だが田舎へ行けば行くほど木で作られた家が多くなってくる。この辺は人族の村や町と同じような気がする。
日本と比べれば人口は少ないかもしれないが、この世界ではこの広さの土地ならばまあまあな数だ。
魔国には騎士団のようなものはないが軍隊はある。それぞれの領地で軍隊を持っている。
軍隊で戦士になるには、それ相応の強さが必要だ。それはほんのごく一部の者に限られてくる。
後は一般の者で、やはり人族の村や町と同じように役割が分かれているようだ。
それならば俺の知識も役に立つというものだ。
魔族の者達は魔力に長けているものが多く力に頼るものが多い。
なので村や町としてのその機能は最低限の物しかない。
金の流通もあるようだ。様子を見ていこう。




