第45話 2つの決意
「はあー!やー!たー!」
「はあはあはあ··· 確かに前よりは格段に強くなってますわ。でもこの間戦った魔人には遠く及ばない」
ステータス
シャーロット·ウィリアムズ レベル65
体力28500
魔力55800
力26340
俊敏26350
耐久力28500
魔法
風魔法レベル8
スキル
一つの太刀レベル8 風剣レベル7
もはや同門の剣士で私に勝てるものはおりません。という人族で私より使える人はそうそういないはず。
しかしあの魔人を見てしまった。私より実力は遥かに上だった。
結局ナオトが倒しました···私が躍起になることはないのではなくて···ではなぜ···剣士の意地か···それとも···ナオトに加勢したいのか···なぜこんなに気になる?
勝負に負けてあの人の物になると決まっても、あの人は特に何をするわけでもなかった。
修行の場を与えてくれた。
私を強くしてくれた。
だが何を考えてるかわからなかった。
魔力の腕輪をもらったら時どうだった?······とても嬉しかった。
リリンとナオトが婚約した時どうだった?······イライラした。
王都へ帰っていいぞって言われた時どうだった?······帰りたくなかった。
思わず
「何を言ってますの。まだまだ強くならないといけないことがよくわかりましたわ。今後もよろしくお願いしますわ」
なんて言ってしまった。
私は······私は···私はナオトが···
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マイホーム作りをし始めてから1ヶ月がたった。ようやく家が完成した。なかなかの出来栄えだ。
「ふう、時間がかかっただけあっていいものができた」
「マスターすごいお家ですね」
「広くていいのー」
「こんなすごいとこに住めるんすね」
「文句ありませんわ」
家のわきにはドリアードが住む大きな木が茂っている。
木には緑色のソフトボールぐらいの実がたくさんなっている。
時期が来ると空をただよって地面に着地する。するとその地面が豊かになるのだ。どうやら栄養分が入っているらしい。
その向こうにはウィンディーネが住んでるとみられる大きな泉ができていた。
いつのまにか大きな魚が泳ぐようになった。
泉の近くには水が湧き出ている。とてもその水がうまいのだ。
両方とも、とっても幻想的で綺麗な景色になっている。さすがに精霊だ。
2人には時々俺の魔力をあげている。ももちろん口からではなく手からだ。
「リリン話がある」
「なに?ナオトー」
「魔界じゃ戦争している。リリスやリリンの姉妹たちが戦っている。そんな中で俺たちだけ結婚してほんわかしてていいのか」
「いいのー···だめー···」
「そうだな結婚式を挙げたら戦いに参加しよう」
「そうだね」
「俺たちなら十分生きて帰ってこれる』
「エレンミアは『私も行くっす!』···」
「戦争なんだぞ。他のことなら一緒でいいが、命の危険があるんだ」
「生きるも死ぬも一緒っす」
「うーん···分かったよ」
俺の迷いはなくなった···一緒に戦おう···そして必ず全員で帰ってこよう。
「私も参加しますわ」
「シャーロットではこの戦いきついんじゃないか?お前は参加する義理もないし」
「いえ、両方に参加します」
「両方?結婚式も?祝ってくれるのか?」
「違います。私が結婚するのです。あ·な·た·と···」
「ええーーーー!!!お前、俺と結婚したいのかーーー」
「はい。もう他人ではないですし」
彼女は顔を赤らめてうつむきながらそうつぶやいた。
「なにそれー、誤解を招く言動はよしなさい!」
「えー、一緒の部屋で寝てー、お風呂も一緒に入ってー」
「うむむむーーー。リリンはどうなんだ。一緒でいいのか?」
「今までと変わりないのー。英雄色を好むのー」
「そんな難しいの誰に教わったの?」
「ママー!!」
「またあいつか。ぬぬぬぬーーー」
ちなみにこの世界では複数の相手と結婚できるのだそうた。
王族や貴族や大商人なんかは奥さんが何人もいる人もいるようだ。
前の世界では結婚できなかったからな。いきなり3人とか。うん、まあなんとかなるか。
俺はリリンとエレンミアの結婚指輪は作ってある。魔力増幅効果のあるダイヤの指輪だ。
シャーロットの分も同じ効果で作っておくか。
しかし、エレンミアとシャーロットは
どう見ても途中で力尽きるな。何かいい手はないものか。
俺の作ったゴーレム部隊を2人につけるか。空を飛べるやつと地上を行くやつと。
少し数を増やしておけば何とかなるかな。
あとは鎧を強化するか。それにしても、まずは結婚式だな。




