第38話 新店舗づくり
あーまったくめんどくさいことになった。王都まで行って王さまに謁見しなければならないとは。
戦いで目立ってしまったからな···今更行かないとは言えないし。
だいたい権力者に会っていいことなんかひとつもない。
王都に行くまで2週間ほどあるので新店舗を作ることにした。
鉄を精製するのでルイーネにも来てもらうことにした。精製は何と言っても彼女の方が上手だからな。
「ルイーネ手伝ってくれ。頼むよ」
「もちろんです。マスター」
2人で魔物の森に転移する。そして鉄を精製していく。2人で行っているので随分作業もはかどる。
土を精製してストレイジにしまいガラスも作っておく。2回目だから単なる作業だ。
転移して店舗予定地に来る。まず土台をしっかり作り鉄筋を入れ1階部分の店舗とオフィスとトイレを作る。丈夫なガラスをはめ込んでいく。
次に天井を貼り2階部分を作る。中はまだ考えていないが従業員が住み込みで働くなら色々と部屋は必要だから窓やドアをつけていく。
また天井を張り3階部分を作り窓やドアを作り天井を作り出来上がり。
店舗の中にジュエリーを飾るケースをガラスで丈夫に作っていく。そうだ1階と2階に金庫を作って置いておこう。
午後を回ってしまったので、お弁当を食べる。今日の弁当はリリンとエレンミアが作ったものだ。
「サンドイッチか。なかなか上手だな。この唐揚げも後で褒めてやらないと」
ルイーネは何も食べなくても大丈夫だし眠ることもない。だが、この娘のすごいところは食べ物を食べられるというところだ。食う気なれば食えるのだ。
ご飯の後、屋上に出てみると結構いい眺めじゃないか。後は宝石に詳しい人を雇わないとな。店員も···しかし全くつてがないな。
「マスター、実はお願いがあるのですが」
「なんだい」
「今度の店は宝石店と聞いています。私に店舗のデザインを任せていただきたいのです」
「何かいい考えでもあるのかい?」
「はい、とっておきのものが」
「それじゃあお願いするよ! この後 警備用のゴーレムを作らなきゃいけないんだけれども。店員も雇わなきゃいけないし···色々やることはあるな···」
「マスターそれでしたらいい考えがあります。そのゴーレムを使って警備員兼店員を作ることができます」
「どういうことだい」
「私の細胞を培養して私よりはだいぶ落ちますが、オートマトンを作ることができます」
「何ー?!そんなことができるのかい?」
「はい理屈を説明することは私にはできませんが、私の細胞をマスターの魔力で培養してもらえれば受け答えができる自分で物が考えられるオートマトンが出来上がります」
「それはすごい!コピーみたいなもんかな」
「コピーではありません。元は同じなのですが途中から条件や環境によって 色々変わってきます」
「そうか!すごいもんだな。魔力はいっぱいあるんでぜひ作っていこう」
「従業員だから10体もあればいいかな」
俺は女性型のゴーレムを土から作る そして魔石をはめ込む。これで普通のゴーレムだ。
ルイーネは自分の小指を切って俺に差し出す。
「痛くないのかい?」
「大丈夫です。これを培養してください。ある程度大きくなったら1体1体に貼り付けていきます。時間が経てば自分で考え、自分で喋れるようになります」
「よしやってみよう。俺は魔力をつぎ込んで細胞を培養する。どんどんどんどん大きくなってきた。
それをゴーレム達に貼り付ける。
「こんなもんでいいのかい」
「はい大丈夫です。後は細胞が身体全体を被って、時間が経てば自然に動き出します」
「すごいもんだな。それじゃあこれはルームにしまっておこう」
「それじゃあ店舗の外装はルイーネに任せるよ」
「今日この後と明日ぐらいで出来るかい?」
「はい大丈夫です。十分できます」
「そうかい。じゃあ俺はこの後、王都まで飛んで色々確認してくるよ」
「あと店長さんを雇わないといけないからな」
「はいお願いします」
俺はフライで王都へ向かって飛ぶ。約2時間ほどで王都へ到着する。
なるほど、これはなかなか開けたところだな。街の外で降りて、そこからは歩いていく。
念のために宝石店に寄ってみる。なるほどこんな具合なのか。これなら俺の店の方が品揃えはいいな。
商業ギルドに寄って店長の広告を出す。これでよし。転移でチップスに戻ってきた。
店舗がもう出来上がっていた!これはいったい?
このメルヘンチックなお菓子の家のようなデザインは?ルイーネしかいないか。かわいい!そうだこいつは無類の可愛いもん好きだった。一部にダイヤモンドのデザインはあるので宝石店だっていうのは分かるか。
「マスターどうですか?私の自信作です!!」
「な、なかなかのもんだな」
どうしよう。こんなに嬉しそうに言われるととても文句なんて言えない。
「いいんじゃないか。可愛い雰囲気で」
「そうですか。ありがとうございます」
まーいいか。あれルームからなんか出てくる。裸の女の子がいっぱい出てきた!!
おおーーー!こ、こ、これは素晴らしい 16歳から20歳ぐらいの女の子がいっぱいだ。
一人一人みんな違う。顔はもちろんだが背の高さも体型もみんな違う。髪の色は黒や茶系が多いな。 元が土だからかな?
それにしてもリアルだなぁ。本物の人間みたいだ。
「きゃあ、だれこの人!」
「いや〜ん見ないでー」
「わーわー」
「あー、いや〜ん」
「わーい?」
「何ではだかー」
「うふっ」
「きゃー」
「おー!」
「あれー?」
とりあえず新店舗の中に転移する。
「みんなお黙りなさい。この方が私たちのマスターです。ご挨拶なさい」
「「「「 よろしくお願いしまーーーす」」」」
「そして私は、あなたたちの姉にあたります。お姉様と呼びなさい」
遠くから見ると、見た目13歳くらいの子が偉そうなことを言っているようにしかみえん。
「「「「はーーーい」」」」
「とりあえず服を着せようか」
商会に転移してリリンとエレンミアとシャーロットに下着を分けてもらう。
「なんで、リリンのなのにー」
「こちらが旦那様の奥方のリリン様です」
「「「「おおおーーー!!!」」」」
「えっへん、いいのーあげるのー」
ちっ、ちょろすぎる。
「マスター名前を付けてあげてください。私たちオートマトンにとって大切なことです」
「そうか、えーと、それじゃあ···10人もいるからな···ええと」
「君はアルファ、君はベータ、君はガンマ、君がデルタ、君はイプシロン、君はゼータ、君はイータ、君はシータ、君はイオタ、君はラムダ、こんなんでいいかな」
「「「「ありがとうございます」」」」
全員に黒のメイド服を着せる。社員教育はルイーネに任せることにした。




