第3章 帝国戦争編 第33話 帝国動く
俺たちは転移でチップスの町まで帰ってきた。
今回の探索で得たドロップアイテムや魔石などを等分して分けた。
まあ、ほとんどが身内なのだが、マーガレットちゃんもいるので不平不満がないように、なるべく均等に分けた。
金貨だけでも、いつの時代のものかは分からないが今ある金貨の2倍ほどの大きさのものが1人300枚ずつぐらいは行き渡った。
何よりも俺にはオートマトンのルイーネが手に入ったというのが一番大きい。
戦闘力もさることながら色々なことができるのだ。
性格とは言わないのだろうが、一生懸命でやることにそつがない。できる 秘書のようだ。
というか、このような自分で物を考えられるような擬似生命体を古代の人々が作ったというのがすごいと思う。
俺の作っているゴーレムとは比べ物にならない。まあ、中身が全く違うのだが。
「それじゃあ、これで教会へ帰るにゃー。今回はありがとうにゃ」
「これから打ち上げをやるんじゃないのかい?」
「そうなのーご飯食べて行こうよー」
「そうかにゃ」
「よし、それじゃあ入って飯を準備するか」
「マスターそれなら私が作ります」
その晩は夜遅くまで、飲み明かし大騒ぎをしていた。商会の者たちも呼んでみんなに飲み食いをさせた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
俺はフルーツ帝国南部方面軍司令官トニー·レッド将軍だ。今、帝国の西にあるジュース国を攻めている。
アップル皇帝から賜った軍勢10000と 魔物兵2000、不死の兵団3000、合計15000の軍勢を指揮している。
ジュース国を攻め落とせば、その西にあるスナック王国を攻めることもできる。
スナック王国は資源が豊富な国だ。是非とも侵攻してそれを我が帝国のものとしたい。
それにはまずこのジュース国だ。
この国は全部合わせても兵士は5000人ぐらいだろう。それなら楽勝だ。
「ハッーハッハッハッハ、待ってろよ!スナック王国!!」
「将軍、部隊の配置が全て終わりました」
「よーし!魔物兵と不死兵団を前面に押し出せ! 者どもかかれ!!」
「「「「「おーーー!!!」」」」」
不死兵団は強い。何しろ恐怖などというものは全くないし人間よりはずいぶん強くできている。
腕が吹っ飛ぼうが頭を割られようが動く限りは相手に襲いかかる。魔物兵も中型から大型のものを用意した。普通の人間ではかなうまい。
ネクロマンサーや魔物の調教師など 多くを必要とするが、まあそれでも元は取れるだろう。
「敵は総崩れです。砦の中に逃げ込みました」
たった5000人ぐらいで何ができるものか。
「ようし!大型の魔物兵に城壁を壊させろ」
「はっ」
1日後、砦は降伏した。
「将軍!敵の大将が話し合いを求めています。どうなさいますか?」
「話し合いの必要などない。責任者は即処刑しろ。あと食料だ。これから スナック王国に攻めいるのだ。食料を出させろ」
「承知いたしました」
「どういうことだ。責任者の俺たちを 裁判なしに処刑とは」
「裁判か。よし、お前たちは負けたのだ。責任者などいらん。よって死刑だ」
「何だとー!ふざけるな!!」
「魔物に食わせでしまえ!!」
「ギャー!!」
「うあー!!」
「ぐあー!!」
「そんなことより食料だ。住民から食料を徴収しろ。逆らう奴は魔物に食わせろ」
「はっ!手配いたします」
「時間が経てばそれだけスナック王国の連中が準備をする。時間を与えるな!電撃作戦でスナック王国を叩き潰す。急ぐんだ!!」
「はっ!」
よしこれで2日もあれば食料も集まる スナック王国を攻めるぞ!!
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チップスの領主サンダース·ホールドアウト伯爵邸
「グレート、敵の数はどれくらいだ?」
「物見の話では魔物兵が5000、人間の兵が10000、合計15000人ということです。魔物兵の中にはアンデッドも混じっているようです。約3000ばアンデッドのようです」
「アンデッドが3000もいるのか。こちらには神官や光魔法を使えるものはほとんどいないぞ。どうする?あと1週間もあれば奴ら攻めてくるぞ」
「伯爵!我等冒険者1500人が手を貸します」
「おう、ありがたい!騎士団は全部で1000名ぐらいか。合計2500。それでも、こりゃあ全く勝ち目がないな。まいったな、どうする?」
「それなら強力な光魔法の使い手がいます」
「そんな者がいるのか?」
「はい。冒険者ナオトと冒険者リリンです。この2人は強力な光魔法の使い手です」
「しかしたった2人ではな。太刀打ちできんのではないか」
「いえ、冒険者ナオトの実力は底が知れません。それに冒険者リリンの方は幻獣を呼び出すことができます。フェンリルやケルベロスやグリフォンです。私はこの目で実際に見ています」
「それは本当か?!」
「はい事実です」
「うーむ。今は彼らに賭けるしかないようだ」
「その間に近隣の領主に助けを求めよう。もちろん王都にもだ」




