第23話 ギルドマスターとの対決
アイナさんは手続きを終えると走って行ってしまった。
俺たちはとりあえず依頼をこなしながら魔物を狩ることにした。もちろん魔物の森で。
冒険者ギルドを出ようとすると後ろから声をかけられた。
「まちな坊主!なかなか元気なようだな。ちょっと遊んでいけや」
鋭い眼光のマッチョツンツン頭親父だ。強いかも?鑑定してみる。
ステータス
グレート·ホーキンス レベル54
体力9950
魔力2200
力9390
俊敏11350
耐久力12540
スキル
残像剣レベル6 連続突きレベル6
剣術レベル7
ほうなかなかだな。
「これから依頼に行くんだよ。またな」
「まて~い!!勝負せい!!」
「そんな事したって何の得になるんだよ。それにお前じゃ俺には勝てねーよ」
「のわんだとー!!ぐるるるるるるる。ようし、それじゃあ坊主が勝ったらギルドの受付嬢の好きな子を紹介してやるぞ!それともいい店を紹介しようか?」
「何? う、うむ。ちょっとだけならいいぞ」
「ナオトのバカー」
「ご主人様わかりやすいっす」
ということで修練場に向かう。木刀をとって剣で勝負のようだ。
「いつでもいいぜ」
「ようし、はー!!」
修練場には他の冒険者もたくさんいたが訓練をやめて俺たちの戦いを見るようだ。
「ギルマスのグレートさんだ。また残像剣が出るのかな」
グレートの踏み込みが速い。あっという間に間合いをつめられた。
オレが打ちこもうと踏み出そうとするとグレートの体が揺れ左右に分かれたように見えた。残像か?なかなかだな。
これくらいならリリンでも大丈夫じゃないか。一旦距離をとる。『鑑定』
リリン レベル23
体力13000
魔力62001
力14000
俊敏26000
耐久力25000
魔法
雷魔法レベル4 光魔法レベル4 召喚魔法レベル5 時空魔法レベル3
スキル
魅了レベル6 防壁レベル6
俺は残像を見切りグレートに迫る。右手首に一撃を入れる。
「くっ···」
グレートはひるまず両手突きをかけてくる。
何回もある鋭い突きで剣が10ぐらいに見える。
俺はその突きを一つ一つかわしていく。
これはなかなか凄い。だが30を超えたあたりでグレードが限界に達する。
そこでもう一度右手首を打つとさすがに動きが止まった。
「わしの攻撃をここまで見切るとはな。参ったぜ」
「いや、すごい動きだった。じゃあ今度可愛い子を紹介してよ」
「待て。お前みたいな奴がF級にいると気持ちが悪いんだよ。ランクを上げてやろう」
「いいよ目立つの俺、嫌いだし」
「まあそう言うな。ランクが上がれば特典もあるし便利だぞ」
「それならリリンもあげてくれよ。魔法使いだが腕は上がってきているから」
「そのじょうちゃんがか?」
リリンは俺の後ろにすぐ隠れる。
「おいリリン。お前の力を見せてやれよ。一緒にランクアップしようぜ」
「そうっすよ。リリンさんなら大丈夫っすよ」
「魔法でいいの?あのおじちゃんをやっつければいいの?」
「あー、あれだ!召喚魔法を見せてやれば?お前得意だろ」
「それじゃケルちゃんとフェンちゃんとグリちゃんを呼んでみるよ」
ケルちゃんとフェンちゃんとグリちゃん?聞いたことないな?
「えい!」
そこには3体の巨大幻獣がいた。
幻獣とは幻の獣、非常に珍しく目撃例も少ないが巨大な力があり、その存在は誰もが知っている。
左からケルちゃんことケルベロス、体長5メートル。頭が三つある犬の獣だ。
フェンちゃんことフェンリル、7メートルはある青い狼だ。
グリちゃんことグリフォン、体調は5メートル、上半身が鷲、下半身がライオンの獣だ。
3頭はリリンの前でお座りをしている。
なんちゅう恐ろしいもの呼び出したんだ。しかも3体も。1頭でも厄災級だ!冒険者はみんな逃げた。
すると真ん中のフェンリルがしゃべった。
「主様。我らにいかなご用ですか?」
「よく来てくれたの。それじゃあ、あの人をやっつけて」
「何ー!じょうちゃんまてー」
「リリン。ストップ!ストッープ!! 」
俺はすぐに3頭を帰らせるようにリリンに頼む。
リリンは三頭の頭を撫でて帰らせたがグレー卜は顔を青くしていた。
「じょうちゃんがすごいのは、よく分かったぜ。あんな幻獣一頭でも手に負えないのに、三頭とは」
「もっと出せ『あーリリンそのへんでいいよ!』るよ」
俺はリリンの言葉を切って会話をやめさせた。全く何でもかんでも喋ってしまうから。
しかし召喚魔法の練習をしているのは知っていたが、これほどとは正直俺もびっくりした。
ちょっとリリンが目立ちすぎたかな。まぁしょうがない。後で本人に言って聞かせよう。




