第22話 冒険者ギルド
一週間ほどして奴隷達の仕事が軌道に乗ってきたので冒険者ギルドに行ってみることにした。
もちろんリリンとエレンミアも連れて。 町が大きいだけあってギルドも大きい。
3階建ての茶色の渋い建物が見えてきた。
「ねえねえナオトー冒険者ってなに?」
「そこからかよ。依頼を受けて成功させたら報酬がもらえるんだよ」
「お金なら商会でたくさんもらえるよ」
「もっと強くならないといけないしな。あとお金はいくらあってもいいだろ?」
「2人ともすでに桁外れに強いと思うっす」
両開きのドアを開けると、いかつい男たちが一斉に俺たちを見た。
うわーむさ苦しい。リリンは俺の後ろに隠れる。エレンミアはあははと笑っている。
俺たちは受付に向かおうとするとモヒカン頭の筋肉男が立ちはだかる。
テンプレだ。周りはみんなニヤニヤしている。
「おうおうここはお前たちみてえなガキの来るところじゃねえんだぜ」
「そうかい『きゃー来ないでー!』あっ!」
リリンが目をつぶってモヒカン頭を両手で突き飛ばす。男は10メートル飛んで壁に叩きつけられて床に倒れた。
ピクピクしているがどうやら生きてはいるようだ。
「こらリリンいきなり突き飛ばすんじゃない。死んだらどうすんだ」
「おいモヒカン君大丈夫か?ヒール」
まあこれでいいかな。周りは水を打ったように静かになった。
「おいおいCランクのジェイソンさんが吹っ飛んだぞ」
「なんだあの子」
まあいいか。俺たちは受付に行く。栗色のショートボブのかわいい女の子だ。
俺と同じくらいかな?17歳くらいかな?
「ようこそ冒険者ギルドへ今日はどんな御用ですか」
「冒険者登録をしたいんだ」
「はい大丈夫ですよ。こちらの用紙に必要事項を記入してください。代筆もしますよ。あと費用が一人銀貨5枚かかりますが大丈夫ですか」
「大丈夫です」
「冒険者について説明は必要ですか」
「お願いします」
内容はこうだった。階級は下から F E D C B A S級
F E は駆け出し D は一人前 C はベテラン B は一流 À S 超一流 依頼はひとつ上まで受けられるそうだ。
失敗は違約金が発生するとか。俺とリリンは冒険者登録を済ませることができたがエレンミアは俺の奴隷ということで登録はできなかった。奴隷は個人として認められていないようだ。
俺たち三人の戦闘スタイルはリリンは魔法使いで後衛。エレンミアは剣士で前衛。俺はどちらでもこなせる。
本当は前衛だが大抵の相手は近づく前に俺の魔法で倒れているから誰かに戦っているところを見られたら魔法使いだと思われるだろう。
とりあえず2人でF級冒険者になった。F級の依頼はどんななんだ。
F級依頼
薬草採取5本で 銅貨50枚
公衆トイレの掃除 銅貨30枚
毒消し草採取 銅貨60枚
家の掃除 銅貨30枚
うわー安い。
E級依頼
ゴブリン討伐 1体銅貨20枚
スライム討伐 1体銅貨20枚
こんな感じか。常設以来だなこれは。そうだ!今までに倒した魔物を買ってもらおう。俺たちは受付に戻る。
「今までに倒した魔物を買い取ってくれるかな?量が多いんだが」
「大丈夫ですよ。倉庫の方に来てください」
体育館ほどの倉庫に案内された。
「ここに出していいのかな」
ストレイジからキングエイプを出す。
「ストレイジをお持ちなんですねキングエイプ。それCランクのモンスターですよ」
どんどん出す。
「ちょちょっと待ってくださいキングエイプを何十匹も!集団でこれだけいたら難易度はBランクですよ。全部ナオトさんが倒したんですか」
「うん、まあな。大したことはなかったよ」
86匹は多すぎるようなので30匹のみ買い取ってもらう。
「まだ大きいのがたくさんあるけどもうだめ?」
「·····!!」
あと一匹だけ大丈夫なようだ。サイクロプスを出す。
「サイクロプスはAランクモンスターですよ。あなたは一体何者なんですか」
「F級冒険者のナオトだよ」
「おーいアイナちゃん。これ以上は解体できねえよ!数が多すぎらー」
ということであとはまた後日ということになった。解体料金はキングエイプが銀貨5枚。サイクロップスは銀貨20枚になる。面倒だから任せよう。
あの受付の娘アイナって言うのか。
「ご主人様すごいっすね。でもこれ目立ちすぎっす」
「そうかな?こんなんで目立つのかな」
「リリンは冒険者。リリンは冒険者。強ーい強ーい冒険者ー」
リリンは飽きて歌を歌っていた。




