表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
193/241

第192話 女の開放と合成獣

「はっはっは!どう、まいった?」


「うぬう。まだだ。まだ負けていない!」


相手はもう金貨1000枚は負けている。


「まだお金はあるの?」


「金貨はないが権利証文ならある!」


「それでいいわよ」


娼館で働く女の権利証文か。うははははは、全部巻き上げてやる。


「ナオ様目が怖いですー」


1時間後


「もういい加減諦めたらどうなの?私には勝てないわ」


「ウォー!くそう!なんなんだこの女はー!」


証文も全部巻き上げた。もう相手はお金になるようなものは持っていまい。


「さてお金も証文も手に入れたし、もう用がないわ。となりの娼館に行ってみましょう」


「はい、ナオ様」


「まて!このまま無事に帰れると思っているのか」


「どういうこと?私は別に悪いことはしてないわよ」


「何も仕掛けがなくてあんなに連続で勝てるわけがない」


「コインに仕掛けをしたのはあなたたちでしょ」


「面倒だ。みんな!殺ってしまえ!」


こんな獣人が30人程度、1分もかからないわ。


「サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!」


獣人達は全て床に倒れて動かなくなった。手加減したから生きてはいるだろう。


「これはここの女たちの証文よ。今日から私が雇い主。全部女達は出てきなさい」


「なんだと!この、ぐわぁ!」


「サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!」


ここの男たちも全滅して床にひれ伏している。


「さあ女たちよ出てきなさい。今日から私があなた達の主人よ」

 

女たちは 30名ほどいて全員出てきた。


「どういうことなの」


「賭けで勝ってあなた達の証文も私が手に入れたというわけよ」


「男どもはどうしたのよ。用心棒がたくさんいたでしょう」


「あんなのは軽く倒してあげたわよ。まだ生きてるけどね」


「すごい」


「それで私たちをどうするつもりなの。あなたが代わりに私たちを使うっていうことなの」


「まあそうね。主人としてはあなた達の希望も聞きたいわ。あるなら言ってみなさい」


「私は故郷へ帰りたいわ。こんなイカサマでこんなところで働かされてもうまっぴらごめんだわ」


「私はこいつらに復讐したいわ!今までこき使われた分お返しをしたい」


「うんうん、なるほどね。よく分かったわ」


だいたいここへ残って復習したいか故郷へ帰るかの二つに意見が分かれた。


故郷へ帰りたいものには一人金貨200枚ずつを与えて返すことにした。全部で18人いた。


残りの12人はここに残って仕返しがしたいと言うので男たちを使って商売をさせることにした。


カジノはそのまま残すということで娼館は潰してホテルにするようにした。


男たちには女たちの言うことを聞いて 働くように暗示をかけた。


カジノやホテルを経営する者たちには やはり金貨200枚ずつを与えた。カジノの金庫にお金がたくさん入っていたのでそれを分配した。


「すごいあんなに恐ろしかった男たちが黙って言うことを聞いているなんて」


「一体あなたは何者なの」


「通りすがりの魔法戦士よ」


「それで私達はあなたに代金をどれくらい支払えばいいの」


「代金ね。それだったら私がここに遊びに来た時に無料で遊ばせてくれればそれでいいわ。ホテルにもタダで泊めてくれればそれでいい」


「たったそれだけ?それじゃあなたは何の儲けにもならないじゃない」


「いいのよ別に。お金にはあまり興味がないし。もともとこの子が首を突っ込まなければ素通りするつもりだったのよ」


「えーそんなー!」


「ありがとうございます。お名前を教えてください」


「大魔王ナオよ」


「ナオ様!この恩は一生忘れませんこれから先頑張って生きていきます」


「みんなそれぞれ頑張ってちょうだい。ここを経営する人たちは気が済んだら男たちを解放してあげてください。そういうふうに暗示をかけてあります。あなたたちが許すといえば男達はここを去って別なところで生きていくことになるでしょう」


「わかりました」


よーしこれで一件落着したので妖精族の住む村に帰ろう。


「ミスラちゃん行くわよ」


「はい、大魔王様」


妖精族の村へ帰って買ってきたものを渡し私たちはこの地を去ることにした。


「皆さん私たちはこれでここを去ります。皆さんはここで頑張って生きていってください」


「ナオさんありがとうございます。これで頑張っていけそうです」


「何十年か先にはここは500人の村に なりますよ。それじゃあね」


私たち二人は妖精族の村を後にした。さあ今こそ転移魔法を試してみよう。


「大魔王様ルームの卵がかえりそうですよ」


「え?卵がもうかえるの?随分早いわね」


「まさかミスラちゃん。卵に何かしてないわよね?」


「わ、わ、わ、わ、私は何もしてませんよ!」


思いっきり怪しい!まさか···。


「この前大魔王様にもらった魔王様の魔力入りのペンダント。あれをちょっとだけ使ったんですよ。元気になるようにって」


「何ていうことを···そんなことをしたら異常に大きくなっちゃうわよ」


「ええー!」


「ああ、出てきた!」


グルル、ガオー、ヴォーン、バサバサ、ニョロニョロ


出てきたのは身長2メートルほどの 合成獣だった。


私の魔力をもらったせいかみんな人形になっている。だが元々がトカゲや蛇や鳥その他の動物、昆虫なのでその形が反映されている。


最初に出てきたやつは直立したトカゲ男だ。背中には羽が生えている。


続いて出てきたのはやはり羽の生えた蛇女だ。なぜ女かと言うとこの上半身が人型の蛇はおっぱいがあるからだ。


私の魔力を受けているから人間に見えるのか。人間に見えると言っても形だけであって顔はそのトカゲや蛇のまんまである。


トカゲやヘビが25体ほどいる。あとは蜘蛛やカマキリなどの昆虫が15体いる。残り3体ほどは下級だが竜のようだ。店主が言っていたがこの3体が当たりのようだな。


あれ全部で43体しかいない。卵は70個ぐらいあったはずなのに。そうかこの羽は鳥たちのものか。鳥の方は吸収されてしまったようだ。


どうしよう。ダメなら捨てちゃえばいいなんて言ったけどこんな合成獣じゃ捨てられないじゃない。使い道があるのかしら。


「ママ、おっぱい」


「ママ、ご飯」


「おっぱいはないけどご飯ならあります」


冒険者時代に倒した魔物の肉がたくさんあるのでそれを食べさせてあげた。


「お腹がいっぱいになったら私にかかってきなさい。弱い子はいらないわ」


「分かったよママ」


合成獣達は私にどんどんかかってくる。なかなかやる。どんどんどんどん強くなる。私の持っている5メートルゴーレムよりは強いがヴァルキリー達よりは弱い。そのぐらいの力だな。


「ミスラちゃん!あなた責任とってこの子達に一般常識を教えなさい。手を抜くと酷い目に遭うのはあなたよ」


「ひえー分かりましたー」


「ママこの女何?」


「この子はあなた達のお姉さんよ。ミスラ姉さんよ。言うことは絶対に聞きなさい」


「分かったよママ」


「ミスラお姉よろしくね」


こんなことやってたらまた帰るのが遅れるじゃないか。一体どうすりゃいいのよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ