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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第190話 過去での戦闘

ここは一体どこなの?全然わからないわ。魔国じゃあなさそうね。人族領でもないし獣人族の領地かな?


深い森の中に穴ぼこが開いている。あれは洞窟ね。ああいうのはどっかで見たことがあるわ。


あれは確か···妖精族がよくあいう所に住んでいたわ。ミスラちゃんは妖精族の村に来たかったのかしら。


ミスラちゃんは酔っ払ったのか眠ってしまっている。私はこの土地を少し探検してみることにした。


洞窟の方へ行ってみると大勢の人の声がしてきた。よく見ると妖精族の女たちが50人ほど縛られて捕まっている。その周りに100人ほどの獣人族がいて取り囲んでいた。


「へへへ今日はいい拾い物をしたぜ。こいつらならかなり高く売れそうだ」


「やっぱり私たちを売り飛ばすきなのね。この縄を解きなさいよ」


「うるさいガキだな。お前みたいなのでもほしがる奴が結構いるんだよ」


「ミストちゃんおよしなさい。縛られている私たちではどうしようもないでしょう」


「その通り。こっちも商品に傷つける気はないんだけどね。あんまり口が過ぎると手が滑るかもよ」


「いーだ!」


あれ?ミストちゃんって言ったけどあれはミスラちゃんのお母さんの名前じゃないか。


とっても嫌な予感がするんだけど、まさか過去へ来たとか。いやまだ分からない。他人の空似ということもあるし···でも顔を見るとそっくりだしな。見たところ14、5歳ぐらいのようだけど。


「ちょっと待ちなさい。その人達を連れて行くことは私が許しません」


「なんだと?お、こいつはいい女じゃないか。獲物が一人増えたぜ」


「サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!」


相手の獣人達はバタバタと倒れていく。近くに妖精族がいるのであまり大きな魔法は使えない。ちまちましてて面倒だがこれで一人ずつ倒していこう。


「ハイレーザー!ハイレーザー!ハイレーザー!ハイレーザー!」


「ま、待てー!それ以上やったらこいつらを殺すぞ!」


ああ、そういうのはよくあるよね。パラライズの魔法を無言で発動させた。 すると脅しをかけた獣人は黙って倒れていた。


残った相手を全滅させるのには3分とかからなかった。


「こんなもんね」


縛られている妖精族の縄を解きみんなを自由にしてあげた。


「あなたは一体何者なのですか。そんなものすごい力見たことありません」


「そうですか。そんな大層なものじゃありませんよ」


「どうしましょう。ここの隠れ家も見つかってしまいました。もう行くとこがありません」


「それならいいところ知ってますよ。ずっと隠れられて見つかりにくいところです」


「あなたは本当に何者なんですか」


「私は大魔王ナオ。この子に連れてこられたんですよ」


そう言ってミスラちゃんをルームから出して見せてあげる。


「ミスト!一体どういうこと?ミストちゃんがふたりいるなんて」


「この子はミスラちゃんと言うんです。ミストちゃんの娘です」


「えー!どういうことですか?私に子供なんていませんよ!」


「多分私はここから何十年か先の未来から来たみたいです。私たちがいた時代ではミストさんは立派にお母さんをしていました。族長としてみんなを導いていましたよ」


「確かに転移魔法を私は使えるけどそんな未来や過去へ行ったりすることなんてできないわ」


「私もそう思いました。でも実際にここに来てしまいました。多分ミスラちゃんは一番行きたかったところ一番会いたい人のことを思ったんだと思います」


そうこう言ってるうちにミスラちゃんが目を覚ました。


「ええー!私がいるー」


「ここはミストさん、つまりあなたのお母さんが小さかった頃の時代です。全くいいところに連れてきてくれましたね」


「いやーそれほどでも」


「褒めてませんよ。困ってるんです」


「ふえ〜ん。すみませーん」


「でもどうしましょう。帰り方が分からないわ」


「妖精族の子がこんなに気持ちを許しているんです。私たちはあなたを信じることにします」


「あーそれはありがとうございます。それじゃここがどこだか確かめて皆さんが住める場所に案内しようと思います」


私はフライでその場から上空へ飛び上がり地形の様子を確認した。


前に妖精族が隠れていた洞窟の方向を確認しみんなを連れて隠れ家へ転移した。


「どうです?ここですよ。ここなら自給自足もできるしおいそれと見つかることもないと思います」


「素晴らしいですね。こんなところがあったなんて知りませんでした」


「出入りの時にだけ注意すればまず見つかることはないと思います。それは自分のつがいを見つける時でしょうけどね。それだけ気をつければ大丈夫です」


「私たちのことについて随分詳しいですね?どうしてなんですか?」


「あーそれは私の嫁さんが妖精族だからです」


「だってあなたは女性じゃないですか」


「私は男にも女にもなれるんです。今女の姿をしていますが時が来れば男に戻ります」


「そんな人初めて見ました」


「そうですね。他にあんまりいないと思います」


「ねえねえあなたは本当にミストお母さんなの」


「私は独身です!母さんなんかじゃありません。でもミスラっていう名前はいいわね。もし私に子供が生まれたらそうつけることにするわ」


「私は獣人族の追手が迫っていると思いますのでそちらを片付けてきます」


「あーそれなら私も行くー」


「いえ、あなたはみんなにここの使い方を教えてあげてください。ここに住んでいたあなたが一番詳しいですからね。頼みましたよ」


「はーい。お任せくださーい」


私ははフライで飛び上がり森の上空から様子を伺うことにした。案の定獣人たちが100人ほど森の中に入ってきていた。


私は燃ゆる大岩の攻撃で獣人たちの第二陣を全滅させた。これでミストちゃん達の村のことを知る者は誰もいなくなった。当分は大丈夫なはずだ。


さてどうやって元の時代へ帰ろうか。しばらく研究の時間が必要だな。

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