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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第180話 いにしえの戦士対トウテツ

「あれが私たちの相手か。随分大きいな。この前大魔王が倒したやつの1.5倍はあるな」


「よくあの格好で飛べるなガチャガチャ」


「地上に降りて戦った方が良いのではバサバサ」


「んーその通りね。その方がみんなの力を出し切れるわ」


「必ず、倒す」


私はアテナ。いにしえの民の一人だ。 大魔王と一緒に旅をしていると驚くようなことがたくさんある。


私たちは確かに戦闘が好きだがこんな馬鹿でかいのと戦ったことはない。


私たちが生きていた時代にもこんなのはいなかった。長生きはしてみるものだな。


山の斜面だが平地のようなところに私たちは降り立った。相手の凶竜も私たちの前に立ちはだかる。


「先制攻撃よ!アルテミス!矢を射掛けてガチャガチャ」


「んー分かったわ」


ギューン!ギューン!ギューン!ギューン!ギューン!ギューン!ギューン!


「あーん。おーお前たちがー、俺の邪魔をしていたー奴らだなー」


「んー!あいつ私の矢を食べたわ」


「なんて奴だ。攻撃力の高いアルテミスの矢を食べるなんて」


「あの口ヘの攻撃はダメねバサバサ」


「みんな分散して!あのでかい口以外から攻撃しないとダメみたいよガチャガチャ」


「こ、このートウテツ様のー力をー見せてやるー」


「しゃべるの、おそい!」


脇からアナトとアレースが槍で攻める。空からエヌルタが魔法撃つ。正面から私とアルテミスが攻める。


槍で刺すことができるし手応えもある。だが奴は一向に効いてるような素振りを見せない。


「サンダーストーム!」


「エクスプロージョン!」


上空からエヌルタが魔法で攻撃するが やはりトウテツには効かないようだ。


だがいつの間にあんな魔法を覚えたんだ。そうか、大魔王に教わったのか。 相変わらず器用なやつだ。


ドビュ!ドビュ!ドビュ!


「うわ、こいつ尻尾から溶解液を出すわよ。みんな気をつけて!当たったら溶けるわよ!バサバサ」


ピカッ!


「んーうわあ」


トウテツの目が光りアルテミスに当たるが彼女の防壁を突き破ることはできなかったようだ。


「これは相当な力の一撃でないと効かないみたいねガチャガチャ」


「私がやるわ!」


アレースは一緒力を溜めるようなポーズをしたがその後金色の光がトウテツの脇腹に突き刺さった。


かなり大きな傷ができて悲鳴をあげている。効いているようだ。


「ぐおおおおおおー」


「それなら、私も!」


アナトも自分の力を解放できるようだ。銀色の光が槍から出てトウテツを貫く。


「ぐぎゃーー!」


トウテツは大きな口で私たちを食べようとするが全てかわされて地面を食べることになった。


「本当に何でも食うんだな。まったく無節操なやつだ」


「だがかなり効いてるようだ。もうひと押しじゃないかバサバサ」


「あの傷口からだったら攻撃が入るんじゃないかガチャガチャ」


「んーやってみる価値はあるわ」


エヌルタは魔法を撃ち込み、アルテミスは矢を射掛ける。私も鎧を全て使っての攻撃に移る。


ドッカーン!バシュ!バシュ!バシュ!ズドドドドドドド!


「ぐあああああああ」


トウテツは前に倒れこんだ。腹からは大量の出血をしている。


苦し紛れに尻尾から周り中に溶解液を出す。


ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!ドビュ!


「うあ!」


「きゃー!バサバサ」


「んーあー」


「いや、ああ」


「あっ!」


あんなに大量に溶解液を出してくるとは思わなかった。全員溶解液を浴びてしまった。皆の鎧や服が溶けていく。


「これは早く外さないと体も溶けてしまうぞ」


「みんな急げ」


みんな鎧を剥がすように服を引きちぎるように体から外していく。それでもかなり火傷をしてしまった。


私も鎧を全て使っての攻撃をしていたのでかなりひどい火傷を負ってしまった。


エヌルタは治癒魔法を使い、あとのものはポーションを使って傷を癒した。


「おのれ、しぶといやつだ。倒れても攻撃してくるとは」


「んーだが奴ももう終わりだな下半身は自分の溶解液で溶けているぞ」


今度は目が光る。金色の光線がそこら中に振りまかれるが全て避けることができた。


「同じ手はくわん」


私たちは残っている力の全てをトウテツにぶつけることにした。


私は全ての鎧を使って攻撃する。アレースはもう一度金色の光を出す。アナトも白銀の輝きを出す。エヌルタは自分の持てる魔法を全てぶつける。アルテミスは極大の矢ををもってトウテツを貫こうとした。


「ぐぞーおーまーえらなんかにー負げーないー」


「「「「「くらえー!」」」」」


ズガガガ!ドッカーン!ボカン!ゴー!


トウテツはバラバラになって吹っ飛んだ。私たちはしばらく動けなかったが そのうち体力が回復してお互いの様子を確認できた。みんな無事だ。


「なかなかに厳しい戦いだったな」


「んーまったくだ。なんで昼間っから裸にならねばならん」


「そうですね。でもやけどぐらいで済んで良かったです。もう治りましたしね」


「今の私たちを大魔王が見たら喜ぶんじゃないですかバサバサ」


「それ、確実」


とにかく任された事はやり通すことができた。満足だ。


私たちは5人でやっと一体を倒したのだ。それを大魔王は1人でやるという。いくらなんでも大丈夫なのか?


応援に行ってやりたいが、もう力はほとんど残っていない。あとはせめてお前の勝利を祈っていてやろう。

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