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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第176話 情報収集

「なんかまだ体がギクシャクするな」


バキ!ボキ!ゴキ!グキッ!


「しかしあの凶竜は強かったですねマスター」


「うん。倒せたのはいいんだけど何も分からなかったな」


「ボスどこかの町で情報収集をしてはいかがですか」


「それはいい考えですね。是非ここの支配者のことも知りたいですし」


みんなを円盤に乗せて飛び立ち一番大きな町を探す。ここの支配者はオシリスというだそうだがはてどの辺だろう。


島の中央あたりかな。大きな町があったのでそこに降りてみることにした。ちょっと手前で降りて円盤をしまう。


この町はリトンと言うそうだ。残念ながらオシリスが住んでいる町ではないようだ。だがかたなり広いので有益な情報は集められると思う。


この島もほとんどは獣人が占めているようだ。しかし他の種族が全くいないわけではない。だから我々のような人間がいても特に不思議がられることはなかった。


「まず宿を取ろう」


「それがいいわね」


普通の宿を取ってみんなで分散して泊まることにした。二人か三人部屋だ。 


例によって私が錬金術でお金をつくる。どこの国でも金貨や銀貨を使っているので形がちょっと違うだけだ 一度見れば同じものはすぐできる。


金貨や銀貨を100枚ほどずつみんなに渡してこれから情報収集に出てもらう。


部屋ごとに別れて探索に出ることにした。まだお昼をちょっと回った程度なので皆食事を取りそこから情報収集が始まると思う。


私はミスラちゃんとアベイルと回る。 アベイルは私の世話を焼きたがるしミスラちゃんはやっぱり私にべったりくっついてくる。だからこの組み合わせになった。


「何か食べましょうね。アベイルどこのお店がいい?」


「そうですね。大魔王様は疲れていますからしっかり食べられるとこがいいと思います」


「さんせいでーす」


「それじゃあここでいいんじゃないか」


随分大きな店でここは盛りが良さそうだ。別に私は大食いというわけではないので女の時は本当に少ししか食べない。


だが今は戦いでかなり疲労しているのでいつもよりは入りそうだ。


店は非常に混んでいて活気があった。私たちは6人がけのテーブルに案内されたが後から男が2人来たので相席となった。


「やあかわいいお嬢さん達相席で悪いね」


「いえ、混んでいるのでいいんですよ。私たちは旅行者なんです。この町のことを教えてもらえませんか」


「おういいぜ」


男たちに色々と話を聞いてみた。ここの町の領主は温和な人物だようだ。この間の伯爵とはえらい違いだな。


どうも4凶竜の近くの町ではろくな噂を聞かないらしい。何か関係があるのだろうか。


オシリス王の噂はひどいものが多かった。政治の方はまあ普通にこなしてるようだったが女癖はかなり悪いという噂だった。


もし4凶竜と関係があるんだったら南の方はこれから平和になるかもしれないな。私が一体倒してしまったので。


「おじさんたちありがとう。おかげで色々な事がよく分かったわ。お礼にここの食事代は持たせてもらいますよ」


「悪いな譲ちゃん。知ってることちょっと話しただけなんだが」


「いえ旅行者の私たちにとってはとっても有益な情報でしたので気にしないでください」


「それなら一緒に飲まねーか。もっと違う話ができるかもよ」


「あははは、そちらはまた今度でお願いします」


「プミーやはり4凶竜に近づくと悪い影響が出るんでしょうか」


「さっきの話を元にして考えてみるとどうもそうらしいね」


「それじゃあ私達もだんだん性格が悪くなるんでしょうか」


「影響を受けるほどずっと近くになければ大丈夫じゃないか」


「よかったー性格が悪くちゃ何も取り柄がないもの」


「取り柄はまだあるだろ」


「えー何?何?言ってみてくださーい!」


「うん。あー明るいし、転移できるし、かわいいし、一途だし、度胸はあるし、うーんあとはまだ分からないわ」


「きゃーい、うれしいー!そんなこと言われたの初めてですー」


「あってると思うけど」


ミスラちゃんに付き合って少し買い物をすることにした。しかし女の子ってのは買い物が好きだね。ま、自分も今は女だけど。


「ねえねえお嬢さんたち、町見物かい。それならいい所に案内できるよ」


「はー特に見て回るつもりはないので大丈夫ですよ」


もうこれで7、8人に同じように声をかけられた。特に有益な情報もないので断ることにしている。


元々男なんだから男なんて好きになるわけがないわ。お、こういう意識ならもう男に戻れるかな。いよーし!


「変身!」


あれ?なんで戻れない?うーん。まだ俺の中で女の方がいいっていう気持ちが強いらしいな。


あれだな。こないだ嫁さんたちと乳繰り合ってたんであれが効いてるんだな多分。気持ちよかったからなー。


宿へ帰ってみんなの持ち帰った情報を交換する。やはり同じような話が多かった。


「マスター次はどちらに向かいますか?」


「うーん。4凶竜の近くにいると性格が悪くなるのは分かったけど何で指導者ばかりが影響を受けるんだ?一般市民でそんな話は聞いたことがないぞ」


「直接会ったことがあるんじゃないですかね」


「でもあんなでかいやつが町に現れたら大騒ぎになるだろう。領主なんてのはみんな館の中にいるし町に来なけりゃ会えるわけがない」


「プミーあの竜も力を持っていましたので人化ができるのではないですか」


「なるほどそれなら理由はわかるな。 それじゃこの国をなんとかしたいならあの4凶竜を全て倒さないといけないのか。これは大変だなあ」


「今度は手を貸そうガチャガチャ」


「そうだお前一人が戦うことはない 我らも戦うぞ」


「それはありがたいね」


とりあえず円盤で一番近い西の山の方に向かうことにした。

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