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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第149話 いにしえの一族

「なあヴァハグンよ。この島には人がおらんな」


「はい。カーリー様、野性の魔物やナメクジ人間ばかりです」


「我らの仲間がまだこの辺りに埋まっているはずだが」


「今エヌルタとアナトも探しております。程なく見つかるでしょう」


「こんな事ならナメクジ人間を生かしておくんだったな」


「はいまったくです」


俺は生かしておこうって言ったのにこの大将はみんな切ってしまうから···。


昔からあんまり頭は使わない方だったな。だが強さは一番だ。負けたところを見たことがない。


カーリー様の種族はもういないみたいだが。三つ目で腕が4本。真っ黒な皮膚をしている。大剣をなんなく使いこなし、それは恐ろしい強さだ。


このヴァハグンも強さには自信があるがカーリー様にはかなわない。竜殺しだの雷帝だのという異名はかすんでしまう程だ。


他の者もそう思っているはずだ。今仲間を探しに行っているエヌルタとアナトもそうだろう。


「カーリー様見つけました。すぐ近くです!バサバサ」


「見つけた!仲間!」


「ふたり共よくやった。行くぞヴァハグン」


「はい」


すぐに見つけて来やがった。本当にすごい連中だ。特にバサバサ白い羽がある銀髪のエヌルタは器用だ。


どんな剣でも使いこなすし、特殊技能もたくさんあるらしい。


アナトは美人だが気性が激しくて残忍だ。この間ちょっとケツを触ったら 槍で散々こづきまわされた。とんでもねえじゃじゃ馬だ。


棺が3つもある。誰が入っているのかな。


「よし開けてみよう」


「待ってくださいバサバサ。もしアテナたちだったら」


「簡単だよ。4対3だ。いくらあいつらでもかなうまい。ここで葬るだけだ」


「それなら。いい」


開けると出てきたのは仲間だった。


「おお、セクメド!マヘス!モンチュ!」


「久しぶりガウ」


セクメド。ライオン頭の格闘家だ。こいつには剣は効かねえ。


「久しぶりねグルル」


マヘス。同じく雌ライオン頭の格闘家。こいつにも刃物は効かねえ。


「あれから何年たったんだ?ギィーギィー」


こちらは隼頭のモンチュ。刃物使いだ。刃物なら何でも扱える。


これでようやく7人になった。あと3人いたはずだがこれがなかなか見つからない。


ここで一旦捜索を打ち切ることにした。7人もいるんだ。なんとでもなるだろう。


「俺達が眠った頃はここは大陸だったはずだがな。いつのまに島になったんだ」


「そうですね。これじゃあ他の島に 行くのも一苦労です」


「とにかく移動しなくっちゃはじまらないですねバサバサ」


「飛べるの、エヌルタ、モンチュだけ」


「まあ泳げはつくさガウガウ」


「えー私は泳げは苦手だなグルル」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ナチュラルリッチタウンの俺たちははいにしえ族の対策をねっていた。


とんでもなく古い時代の人達だったからいにしえ族と名付けた。


「いにしえ族について情報もらえますかアテナさん」


「ああ、分かりました。私たちはそれぞれの道を極めた者たちでしたガシャガシャ」


「人数はおよそ30人だったと思います。ほとんどが個別に居を構えて暮らしていましたガシャガシャ」


「ある程度その道を極めると眠りにつく技で頂点に達すると眠りについたんですガシャガシャ」


「ただあの者たちは10人ぐらいでよく集まっていました。極めたものも 違う者同士で集まっていましたガシャガシャ」


「好き勝手な事をやっていたので周りからも疎まれていましたガシャガシャ」


「ある時みんなであいつらを懲らしめて強制的に眠りにつかせたんですガシャガシャ」


「我々3人はあなたに発見してもらったので、たぶん一番に目覚めたものだと思いますガシャガシャ」


「なるほどそういう事だったんですか」


「一番の使い手はカーリーでしょうガシャガシャ」


「二番目はヴァハグンこの2人は我らより強かったと思いますガシャガシャ」


「んーあとは同レベルだったな」


「そうだな。確かそんな気がしたなぁ」


要するに自分たちのレベルより上なのは2人っていうことか。なるほど。


「それでは我らも少し強化をした方がいいんじゃないですか」


「強化と言ってもなー修行はしつくしたしなぁガシャガシャ」


「いえ、私は魔力で他人を強くすることができるんです」


「んーそれは本当かい?」


「もし本当ならお願いしたいもんだな」


「はい、効果はある程度あると思います。私の親衛隊の子たちもこれでかなり強くなりましたから」


「よしそれじゃあお願いしよう」


「ただしちょっと体に負荷がかかりますが」


「んー多少の痛みならなんとでもなるさ」


「いや、痛みではなくて快感です」


「はあ?」


3人に細かく様子を説明した。何とみんな顔を真っ赤にしてもじもじしていた。武を極めた者でも怖いものはあるのだろうか。


結局受けることになった。たぶん彼女たちは強いので互角の戦いができると思う。


「はあん。こ、これほどとは、あ、あ〜ん」


「んー!だ、だめ〜あはん」


「こちらの修行はしなかった、ああ〜ん、だめ〜んガシャガシャ」


さすが武を極めた者達だ。俺の魔力に30分耐え抜いた。


3人ともぐしょぐしょになってうずくまっている。まあ効果はあると思うんだかなー。


「こんな世界があったのか」


「んー新境地を開拓した」


「理屈抜きで気持ちよかったガシャガシャ」


「しばらくこの修行は必要かもしれないな」


俺は来るべき決戦の日に向けて準備をするのだった。

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