第14話 討伐
「ひひひこれで護衛は片付いた。後はお宝をいただくぞ!!」
「「「「 おー!!! 」」」」
「くそー。数が多すぎるぜ···畜生」
「お前ら俺の商品に触るなー。ぐあー!」
「よし着いた」
「何だにいちゃん。女の差し入れか?」
「いやいやお前らをここで退治するんだよ」
「ふははははは。兄ちゃんこの人数が目に入らねえのか」
「ふふふふふ。手加減してやるよ。 サンダー。サンダー。サンダー。サンダー」
「ぐあー!」
「ぎゃー!」
「気をつけろ!こいつ魔法使いだぞ」
「矢を放て!!」
20人の男たちが一斉に矢を放ってきた。
「バリアー!」
矢は全て手前5メートルに落ちた。
「リリンお前も手伝え。手加減するんだぞ」
「ええー!いやー!サンダー!サンダー!サンダー!サンダー!」
盗賊は全て横たわっていた。しばらくは動けないはずだ。
俺は護衛で息のあるものに治癒魔法をかける。
「ヒール。ヒール。エクストラヒール」
護衛は21人中13人が助かったが後の8人はダメだった。
これは奴隷商人の商隊だったようだ。奴隷が60人も乗せられていた。
奴隷の方は怪我人は10人ほどいたがエクストラヒールで完治している。御者と商人14人は全滅している。
冒険者のリーダーと話してみる。
「大丈夫かい?」
「助けてもらってすまない。全滅しなくてすんだよ。ありがとう。この礼は後で必ずさせてもらう」
リーダーはベルンというC級冒険者だった。
こんな盗賊殺しても何もならないしな。どうするか。
「この盗賊はまだ生かしてあるが町へ連れて行けば金になるのか」
「そうだな犯罪奴隷として売れるはずだ。あんたたちが倒したんだ。あんたたちの金になるはずだ」
「そうか。じゃあちょっと縛るの手伝ってくれ。手当は出すからさ」
盗賊は全部で62名だった。俺は盗賊の頭にアジトの場所を聞く。
「喋ると思うか!」
「ふふふ··そうかい?」
俺は盗賊の頭に人差し指を当てて魔力を流し込み、時空魔法の一種メモリーを発動させる。
盗賊の頭の記憶を読む。近いな。ここから5キロメートルか。
「リリンちょっと出かけてくる。お留守番を頼むぞ」
「えー、リリンも行くー!」
「盗賊の後始末をしてくる。すぐ帰ってくるよ」
「ブーブー」