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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第12章 いにしえの民 第142話 金色のアレース  

リリムの事がよくわかったし従者も決まったので俺はまた冒険に出ることにした。


本当にもうこの世界には俺と勝負できるような強い者は居ないのだろうか。


諸島の探索はまだまだ残っている。ぜひ強者に会いたいものだ。


ウサギ族のいた島のとなりは小さな島だった。何もいないかなと思ったが一応調べてみることにした。


広さは約50平方キロメートル位だ。山ばかりの島だが小さな川はある。


円盤から降りて探索してみる。人間どころか魔物一匹いない。動物すら見えない。


「なんだここは?普通に森なのに何もいないじゃないか」


「ボス異常ですよ。これは!」


「い、いくらなんでも何もいないなんて見たことありません」


「何か恐ろしいものでも居るのか」


何もいない森を進み岩場のようなところに出た。


すり鉢状になっているその岩場を一番下まで行ってみると石の棺のようなものが見えてきた。


「中に何か入ってると思う。開けてみるか」


「ルイーネみたいなのが出てくるかもしれんな」


「周りの様子から言ってその逆なのではないですか?マスター」


「そうかもしれないな。だがここまで来て開けないというのもな」


重い重い石の扉をみんなで横にずらして開けてみた。すると中からすごい勢いでほこりが舞いたった。


「これは何も出てこないかな?」


中には干からびた人間が横たわっていた。やはりこれはただの棺だったようだ。だったら開けて悪いことしたな。


「ただの棺だった···あれ?」


中のミイラはどんどん変化して本来の 人間の姿にどんどん戻っていった。


「やっぱり何か出てきそうだな」


みんなで跳び退いて少し離れたとこから棺を見ることにした。


5分ぐらいすると黄金のビキニアーマーを着て紫のマントを羽織った若い女が出てきた。


髪は青でかなり長い。膝辺りまで来るだろう。ルイーネみたいに味方になってくれるといいな。


「待たせたな。挑戦者よ!さあ、どこからでもかかってくるがいい」


「すいません。状況がよくわからんのですがなぜ私が挑戦者なんでしょうか」


「だってお主は強い者と勝負がしたいのだろう?だからこんなところまで来たのだろう?だったら戦え!」


「俺は大魔王ナオト。あなたは?」


「私は金色のアレース。行くぞ!」


いきなり戦いか。すごいことになったな。


俺はいつものスタイル二刀流で相手をする。それを見たアレースは


「ほう、剣士か!それなら私も」


そう言ってかなり大きな槍を取り出した。あんなでかい槍振り回せるのか。


そう思った瞬間俺の右ほほを槍先がかすめて行った。速い!とてつもなく速い突きだ!


続けて連続でついてくる。俺は剣で受け止めたが重くて腕がもたなかった。


「ちっ、なんて重さだ!支えきれん」


「ほう。今のを防ぐとはなかなかやるな。面白い!」


俺は二刀流で全力で踏み込み相手に斬りかかる。だが難なくかわされる。基本的にあちらの方が速いようだ。


「こいつは参ったな。俺より速いとは!おまけにとんでもなく攻撃が重いときてる」


何回か剣と槍を交える間に俺には細かい傷がたくさんついてしまった。


なんとか突破口を見出さないとこのままではジリ貧だ。


俺は魔力を全身にまとい剣にも魔力を通して打ち合いを続けた。


魔力を通したおかげで細かい傷は治り 相手の攻撃はほぼ防ぐことができるようになった。


剣での攻撃に斬撃を加える!いくつか相手にかするようになった。


「やるな。お前は魔術師でもあるのか」


「魔術だか魔法だかわからんがこういう力もあるさ」


剣先からウィンドカッターを送り出す 無数に繰り出す。相手はそれを全てやりで叩き割ってきた。


「面白い!」


「そうですかね!」


空間魔法を使いアレースの真横からウィンドカッターで攻撃する。


右から左から後ろから上からそして自分も相手に向かう。彼女はその全てをかわして俺の方に槍を構えていた。


短い方の剣で防ぎながら槍の下を滑って間合いの中に入り込む。そして長い方の剣で斬りかかる。しかし彼女の蹴りで防がれてしまった。


「どんだけ強いんだよ。ほんとに」


アレースは短剣を続けざまにに投げてくる。かわしたと思ったらなんと軌道修正をして戻ってきた。俺は小転移でかわす。


「今の技は便利だな」


「そうだろ。そうだろ」


俺たちは30分は戦っているがまだ決着がつかなかった。


「あの女性、本当に強いですね。うちのマスターと互角の戦いができるなんて」


「な、なんだか二人とも楽しそうですよ」


「ボスと一緒で戦闘狂ですね」


「プミー!」


「2人とも強いな」


グラビティを連発して彼女を後ろへ下がらせた。そして魔法攻撃に移る。


「サンダーストーム5連発!」


アレースはバリアーのようなものを張って防いでいた。


「ふっふふふふ」


アレースの槍先からビームのような攻撃が連続でくる。俺は防ぎようがないのでバリアーを張って防いだ。


1時間近く戦っても俺たちの戦いは決着がつかなかった。


「なあ、もう引き分けでいいんじゃねえか?決着つかねーし」


「そういうことは今までになかった。それじゃあこれから大技を見せてやろう」


「まだあんのかい」


俺は身構えてどうするか考えていた。

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