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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第140話 リリムの力

朝になり俺はリリムに稽古をつけることにした。


「リリム。お父さんと戦いの稽古をしてみるか?」


「うん。やってみたいな」


「うん。そうか」


「魔法と剣どっちから行く?」


「魔法がいいかな」


朝ごはんの後2人で闘技場まで行ってみた。


「今使える魔法の種類は何かな」


「はい。雷、光、火、水、土、風、治癒、時空、召喚魔法が使えます」


「なかなかすごいな。それじゃあ一通り使ってみて」


「はい。サンダーストーム!ハイレーザー!ファイヤーストーム!ウオーターストーム!アースウォール!ウインドカッター!」


「転移!」


すごい!たった何日か教わっただけだとろうに、ほとんどの上級魔法を使える。転移も見事な小転移をやって見せた。


「召喚!」


5メートルほどのケルベロスを一体出して見せた。立派なものだ。


「治癒魔法は機会があった時に見せてくれればいいよ」


「今度はお父さんが見せよう。できたら真似してごらん」


「エクスプロージョン!」


ドッガーン!!


「すごいです!」


リリムはしばらく考えていたがやがて同じことをやってみせた。この子はすごい!


「魔法はこのくらいにして次は剣だ」


色々ある木刀の中から彼女が選んだのは普通の長さのものだった。


「かかってきなさい」


「はい、お父さん」


剣の方はまだまだだったが頑張り次第では強くなれるだろう。


「ハァハァありがとうございました。明日も相手をお願いします」


「構わないけど平和になったこんな世の中でそれ以上強くなってどうするんだ?」


「私は大魔王の娘ですからいつみんなのために頑張らなければならない時が来るか分かりません。その時弱いんでは話になりませんから」


「なるほどなぁ。いい心がけだ。毎日相手をしてやろう。というか午後からみんなのために頑張ってみるか」


「ありがとう!お父さん。行ってみたいな」


リリムは嬉しかったのか俺に抱きついて喜んでいた。


親父になって最高の思いだね。だがリリムがウサギ島を見たらなんて思うかな。オオカミ族を殺せるのだろうか。


「えー!もう実戦なのー?リリムには早すぎなのー」


「大丈夫だ。俺もついているし従者たちもいる。やられやしないさ」


「この子に殺し合いを見せるのは早いのー!」


「大丈夫だよお母さん。大魔王の娘なら知らないでは済まされないよ」


「リリムは偉い娘なのー。もしリリムに何かあったら幻獣100体の刑だから」


「なんだい?それ」


「幻獣100体でナオトを噛ませるのー」


「おいおい怖いなそれは。気をつけるよ」


早めにご飯を食べて出発しようとしたその時


「お父さん!これを食べるまで待ってください!」


「いいけどさ。もう3つ目だよそれ」


リリムは甘いものが好物のようだ。さっきからプリンをほおばっている。覚えておこう。


リリムにあった軽鎧を選び俺の作ったミスリルの剣をあげた。


マジックポーチを持たせ時計を渡した。白い魔法剣士の出来上がりだ。


「これは時計と言って時刻を表す道具だよ」


「便利だね」


「しかしボス!あの島はお嬢様には早いのではないですか」


「あれぐらい刺激的じゃねーと、うちの娘は本気を出さねえからな」


「そ、そんなー大魔王様。またウサギ族が襲われていたらどうするつもりですか」


「その時こそリリムの本気がわかるってもんだよ」


「我はどうなっても知らんぞ」


「まあ、なるようになるだろ」


転移門を通って中継島に飛ぶ。そしてそこからがウサギ島に飛んだ。


今までとは違う地域に行くので円盤に乗ってその地域まで移動した。


一応ここにも転移門を作っておく。オオカミ族には通れないように細工もして。


「さあ今日はどんなことがあるかな」


アベイルの分身から連絡がはいる。


「この先に大きめの村が狼族に襲われているようです。どうしますか」


「もちろん助けに行くさ」


行くと戦闘はもう終わっており倒れている男たちの脇で女たちがもてあそばれていた。


「ああ~ん。いやー助けてー!」


「お父さんあれは何をしているのですか。お父さんとお母さんがしているのと似てますが?」


「えー!見てたのー!···うほん。説明を求められるとちょっと言いにくいが、いじめられているようなもんだ。どうする?」


「もちろん助けます!」


リリムは魔法でグラビティを発動させる。ただしマイナスで。みんなどんどん空中にあがり浮いていく。


その中からウサギ族の女だけをこちらに引き寄せた。


空中にいる狼族は全部で30体ほどだ。


「降参しなさい。そうすれば命を助けてあげます」


「わ、分かったよ。降参だ。もう二度とここには来ない。本当だ」


リリムはオオカミ族たちを降ろしてやった。


その瞬間オオカミ族たちはリリムに牙をむいて襲いかかってきた。


もう一度グラビティで空宙に舞い上げて今度はそこでグラビティを切ったようだ。


オオカミ族たちは10メートルの上空から落ちてみんな身動きが取れなく なるほど重傷を負っていた。


「エクストラヒール」


なんとリリムはオオカミ族を治療して回ったのだ。


「治ったオオカミ族たちはすごすごと逃げて行った」


後が大変だなこれは。俺はリバイブでみんなを蘇らせる。


「ありがとうございました」


「あれ?俺は死んだはずでは」


「お父さんすごいです」


「お前も頑張れば覚えられるさ」


「リバイブ!」


リリムが蘇生魔法を使った。


「ありがとうございました。助かりました」


「いえ。これで終わるとは思いませんので油断しないでください」


「なんだ!一度見れば使えるのかすごいな。リリムどうする?このあと大軍で攻めてくるぞ」


「はい。今度は殺します」


できるのか?リリム?






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