第13話 盗賊
山を下ること3日。ようやく道に行き当たる。行き交う人も少しずつだが見えるようになった。
会う人会う人に色々と聞いてみた。どうやらこの道を行くとあと少しでスナック王国のチップスという町に着くそうだ。
王国の中でも大きい方の城塞都市ということだ。さすが大きな町の近くだ。街道は幅2〜3メートルになっていた。
「リリンもうすぐ町だぞ。楽しみだなぁ」
「ナオト疲れたよー 休憩しようよー 」
「仕様がないなぁ あんまりだらしないとママに笑われるぞ」
「ママを知ってるの?」
「知ってるさ勝負してこっぴどく負けたからな」
「強くなって後で助けに行くって約束したんだ」
「お前そんな弱虫じゃ会ってもらえないぞ」
「ええー」
「あれなんか騒がしいなサーチ」
1キロメートルほどの先の川沿いの窪地で馬車が襲われているようだった。
俺たちは急いで近づいた。馬車が6台いる商隊のようだ。
護衛は20人ほどいるが周りの騎馬は30騎ぐらい歩兵が30人ほどいるようだ。これは全滅は時間の問題だな
どうする助けるか。相手の戦力を見てみる。
ステータス
ジョーンズ レベル21
体力325
魔力61
力355
俊敏345
耐久力334
ステータス
ボブ レベル24
体力435
魔力72
力465
俊敏435
耐久力454
なにこれすごく弱くね。リリンでも十分無双できそうだな。
しかし人間はレベルが俺やリンと同じくらいでも随分ステータスが低いな。
念のため他の者も見てみたが似たような数値だった。俺達が多いのか。よ〜し、それじゃあ一丁やってみますか。
「リリン今から盗賊退治に行くぞ」
「そんなのいやー!」
「大丈夫リリンは強いから···ええーい面倒な」
俺はりりんをかついで走っていく。···というよりはほとんど飛んでいる。ようし着いた。