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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第135話 ミツバチ族の成長

夕方なので魔国に帰って来た。


「魔国連合の大魔王ともあろうものが子どもじゃあるまいし夕方になったら帰ってくるなんて!」


「い、いいんですか?そんなこと言って。奥様たちに聞かれたら怒られますよ」


「それはちょっと話がまとまらなくなるかも」


「それでルイーネこの卵はどうやってかえすんだい?」


「ある程度温度があるところに置いておけば自然と帰るみたいですよマスター」


「アベイル。どこで育てたらいいんだいこれは」


「プミー日が当たるところなら大丈夫です」


「ボス天敵がいるからあの位の数でおさまってたんですよ。ここは敵が全くいないじゃないですか。爆発的に増えるんじゃないですか?」


「そうかな?そこまで増えるとも思えんが」


「ルイーネ、ミツバチ族の寿命はどれくらいなんだい」


「はい。平和に人生を全うできれば人間と同じくらい生きるそうです」


「何十年も生きるって事か. それが大人になるにはどれくらい時間がかかるんだい」


「3年で大人になるそうです」


「そうすると場所を考えないとアイの言った通りになってしまうかもな」


「大丈夫です。大魔王様が頑張りすぎなければそんなには増えないと我は思います」


「ミツバチ族の男はいないのか?」


「この卵には女しかいないようです」


「なんでだ?」


「それは優秀な子孫を残したいからじゃないですかマスター」


「そうか。それじゃあナチュラルリッチタウンの南側を解放してミツバチ族を育ててみよう」


「それで卵はいくつあるんだい」


「直径20センチメートルのものが250個あります」


「花の方はどうするんだ?」


「プミーそちらは20種類ぐらいあってすぐに大きくなるようです」


「なるほどよくできてるな」


ミツバチ族用に花畑を作ることにした。元々土は肥えているのでものすごい勢いで成長した。


20粒の種があっという間に1平方キロメートルくらいに増えた。


「ものすごい成長スピードと繁殖力だな」


一口に巨大な花と言っても色々な種類がある。蜜の味にも違いがあるようだ。


「た、大変です。ミツバチ族の赤ちゃんが続々生まれて来てます。私たちだけでは対応できません!」


「しまった。250体もいるんだっけ。 とりあえず俺の作った魔力入り花粉団子を食べさせてくれ」


「ほんぎゃあ、ほんぎゃあ、ほんぎゃあ、ほんぎゃあ、んぎゃあんぎゃあんぎゃあんぎゃあ、おんぎゃあおんぎゃあおんぎゃあおんぎゃあ」


「うわー!すごいなこの鳴き声は!」


俺と従者たちは子供たちに花粉団子をあげていく。


だんだん赤ちゃん達は泣き止んでいく。およそ30分程度で全部の赤ちゃんに花粉団子を与えることができた。


「何事も初めてというのは大変だな」


「ボス。このまま魔力入りの花粉団子ずっと食べさせていたら女王蜂がたくさんできてしまうのではないですか」


「まあ、まだ小さいから大丈夫じゃないの」


あ、いや待てよ。俺と一緒に暮らしてきたリリンは末っ子なのに、もう羽が生えていたな。


ということは確かに女王蜂がたくさんできてしまうのかもしれないな。働きバチがいないんじゃみつばちの社会が成り立たない。


「うーん。ほどほどにしておこう」


ミツバチ族の面倒はヴァルキリーに任せることにした。交代の当番制だ。


夕方の騒動が治ったので俺は家に帰っておつとめをする。


翌朝


「た、大変です大魔王さまミツバチ族が大きくなっています」


「いくらなんでも一晩でそんな大きくなるわけがないだろう」


「それが大きくなってるんですマスター。もうみんな十歳くらいになってます」


「なにー!」


行ってみると裸の幼女が250体、花畑の周りでふわふわ飛んでいた。


「みつおいしい」


「すごくおいしい」


「こっちもおいしい」


恐るべし!魔力入り花粉団子。ちょっと食べさせただけなのに、こんなに成長してしまうとは!これは控えないと。


「この人好きー」


「いい匂いがする」


「お花のいい匂いがする」


しばらくすると裸の幼女たちにもみくちゃにされていた。何で?俺は何もつけてないのだが。そんないい匂いがするものなのか?


「マスター昨日あげた魔力入りの花粉団子の匂いがするのではないですか」


「あー俺の魔力にひかれてきているのか。それなら納得できる」


「よ、幼女にもモテモテですね、大魔王さま」


「ちょっともう押し潰される。払いのけるわけにもいかんし」


「ボス何とかしないと収まりませんよ」


俺は飛んで花畑の方に行く。花粉を取り出して魔力と混ぜれば特製花粉団子の出来上がりだ。


「みんなこの花粉団子は美味しいぞ」


「食べたい!食べたい!」 


「欲しい!欲しい!」


「いい匂い。欲しい!」


「そうか。それじゃあ今日から頑張って働いてください。頑張った人には 花粉団子をあげるよ」


「「「「わーい!」」」」


「確かに収まりましたけど、いいんですかボス」


「大丈夫!大丈夫!もう1回上げても大人になるぐらいでそれ以上はないだろう」


「プミー確かにそうかもしれません」


「それよりこの子たちになんか身につけさせて。真っ裸じゃ困るよ」


「我に任せてください」


ベルフェゴールは布を取り出して彼女たちの腰に巻きつけている。


「なるほど、それはいいな。今日中に手配してくれ」


「わかりました」


ミツバチ族の子供達には蜜を取ったり花粉団子作ったりして働いてもらった。


「ご褒美ご褒美」


「お団子お団子」


「みんな!これは特別な日にしかあげられないものなんだ。今日はみんなが頑張って仕事を覚えたお祝いだよ」


「「「「「わーい!」」」」」


俺は盛大に花粉団子を彼女たちに振る舞った。たぶん明日になったらまた成長しているかと思う。


「ボスこの後はどうしてます?きっと明日になったらみんな成長してますよ」


「明日になったらこの中の一体に女王になってもらえばいいのさ」


「そんな、みんな頑張ってるのにどうやって決めるんですか」


「たぶん、きっと、違いが出てくるよ」


今日は1日ミツバチ族に付き合っていたので冒険には行けなかった。夜になり俺はまたおつとめをする。


明日はどうなるのかな?



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