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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第123話 外交と手合わせ

出発する前になってベルフェゴールも行きたいと願い出てきたので従者の一人に加えることにした。嫁6人、従者5人、俺を入れて12人だ。


転移門でベックの村まで飛ぶ。そこから支配者のいる城まで円盤に乗って確かめに行った。


30分ほどでそれらしい立派な城を見つけることができた。高い山があったのですぐにわかった。


そしてベックの村へ転移してみんなを一緒に連れて行く。俺たちはラファエルの居城の前に着くことができた。


「ラファエルさんがどんな人か楽しみだな」


「いい人だといいっすね」


「そうですわね」


「こんな広大な土地のリーダーだもの すごい人に決まってるのー」


門番に話して取りついでもらう。すぐに中に通してくれた。


やっぱりここもみんな羽が生えてる人ばかりだ。そういやリリスも羽が生えていたな。アザゼルもだけど何か関係があるのかな。


俺たちは大きな部屋に通されしばらくここで待つように言われた。


しばらくして別の部屋に通された。長い机と椅子がたくさんある部屋だった。


そこには20人ほどの男女が立ち並んでいた。やはり全員羽が生えていた。


その一番前には金髪碧眼の20代に見える容姿の整った男が立っていた。この男がラファエルだろう。


「本日は突然の申し出だったのに、このような席を設けていただきありがとうございます。私が魔国連合の代表の魔王ナオトです」


「わざわざお越しいただいてすみません。本来ならお客人を迎えに行くのが筋だったのですが、なかなかこういう土地柄で自由になりません。ご足労をかけました。私が西神国の長ラファエルです」


うんやっぱりなかなか立派な男だ。さすが大陸の1/4を受け持つだけのことはあるな。


「これはお土産です。お納めください」


従者達に金塊を出させる。500本用意した。台車に乗せて相手方に渡した。大きなかたまりなので台車が10台になってしまった。


「こ、こんなにたくさん!いいのですか」


「はい大丈夫ですよ。ほんの気持ちです」


「魔国では金がたくさん取れるのですね」


「いえ、これは私がね錬金したものなので。でも本物ですよ」


「あなたは錬金術ができるのですか。すごいですね 今度できれば一度見せていただきたいのですが」


「機会があればいいですよ」


「それにしてもなぜ我が神国にいらっしゃったのですか」


「いや偶然この大陸を見つけたんですよ。だから何も考えてなかったんです。けれども、治めてる方がいらっしゃるなら友好関係を築きたいなと思ったんで」


「そうでしたか」


「こちらは強い獣がいて町と町との間の行き来にも苦労しているご様子。それでしたら役に立つ移動手段がありますよ」


「そ、そんな手段があるのですか?」


「はい。転移門です。私は転移魔法が使えます。時間をいただけるなら設置しますよ」


「それはすごい!ぜひお願いします」


「わかりました何日かあれは終わりますから」


「それで私達はあなた方に何をして報いればいいのですか?」


「いやーこちらは強い獣がたくさんいます。ですのでうちの親衛隊の訓練の場として使わせていただきたいのです」


「訓練ですか」


「でもこれは他の3人の方々と相談の後で結構ですので。今は仮に我が国との間に転移門を設置させていただきましたが無理でしたら外しますので」


「分かりました。その件は他の地域の支配者と話し合いをしてからお返事をいたします」


「それがいいでしょう」


その後は食事会になった。別室に移動して立食パーティーのような感じでもてなしを受けた。


「魔王ナオト様。お連れ様は皆さん綺麗ですが一体どう言うご関係ですか」


「ああ、ドレスを着ている子たちは私の妻ですよ。今6人います」


「はー素晴らしいですね」


「他の子たちは従者です」


「あれ?何か騒がしいですね?」


シャーロットが神国の男性とのトークで盛り上がっていた。しまった。フレイムには釘をさしておいたがシャーロットには何も言ってなかったな。


「こちらの戦士の皆さんはお強いんですよね」


「はい。みんな自分の専用の武器を使い常に己を高めています」


「それでは是非お手合わせお願いたいものですわ」


「え?あなたのような方がですか」


「私も剣士の端くれですので」


「ラファエル様のお許しがあれば大丈夫ですよ」


「それじゃあラファエル様にお願いしてみますわ」


結局シャーロットは手合わせがしたかっただけだったのだが願いがかなった。


次の日に闘技場のようなところで希望者は手合わせが出来ることになった。


次の日の朝


「ここの戦士は強いぞ。手を抜けばすぐ負けるぞ」


「分かりましたわ」


シャーロットは嬉しそうに返事をして木刀を持って歩いて行った。


「魔法は無しで剣のみの勝負とする」


「分かりましたわ」


「始め!」


「はっ!」


「うぐっ!!」


「勝負あり!勝者シャーロット!」


勝負は一瞬で決まった。相手の踏み込みよりも早くシャーロットの方が懐に入り相手の腹に一撃を決めることができた。


オー!!!


周りは盛り上がっていた。


「だらしないぞ!一瞬で負けるなんて」


「いや俺は全力だったよ」


「何ー!親衛隊のお前がか?」


「よし、次は俺が行こう!」


「始め!」


今度は数回剣の当たる音がしたがシャーロットの一つの太刀が炸裂し相手の木刀を折って一撃が肩にめり込んで終わった。


「勝者シャーロット!」


5人相手にしたが全部シャーロットの勝ちで終わった。


「本当に楽しかったですわ。ぎりぎりの勝負はゾクゾクしますわ」


「ようしつぎはあたいだ」


フレイムがガントレットをガシガシさせながら歩いて来る。


今度は多少長引いているだが相手の剣を全て拳でフレイムは受け流していた。


「勝者フレイム!」


結局フレイムも3回戦って3勝した。


「あのう魔王様?親衛隊はもっと強いんですか」


「いえ、嫁より弱いですよ」


「そうですか。もう一度修行しておきますので再戦の機会をお与えください」


「いいですよ」


転移門の件は国内だけになった。まあ、当然だろうな。


その代わり貿易だけはできるような転移門を設置することになった。

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