表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
115/241

第114話 追いかけっこ

「あーあ、よく寝た。それじゃあ行ってくるか」


「どこ行くのー」


「バアルって言うじいさんの所だよ」


「油断できないのー。誰か連れて行くのー」


「うん、そうだな。それじゃあ久しぶりにルイーネとアイを連れて行くか。 もう仕事も終わったんだろうし」


「私も行きたいプミ〜」


「おお、アベイルか。かまわんよ」


前に行った町まで転移して3人を円盤に乗せて小国家群の北部の方まで飛んでいく。


「確かこの辺りだったな」


円盤をしまって後はフライで飛んで奴に近づこうとしていた。


「どうやらあの洞窟のようだな。降りるぞ」


「分かりました。マスター」


「あれがバアルの根拠地ですか?ボス」


「プミ〜」


俺たちは手前で降りて気配を殺して洞窟へ近づいた。


奴は何かを用意しているようだ。なんだろうあれは?


あ消えた。転移のスクロールで何か荷物を送っているようだ。


「ようバアル魔法は使えるようになったか?」


「む、もう来たのか。早かったな」


俺たちが来ることを予想していたのか。それで逃げる準備をしていたっていうというところかな。


「魔法は使えないようだな?」


「ふん!わしは忙しいんじゃ。お前らの相手はこいつがするわい」


それは巨大な蜘蛛の群れだった。一番大きいのは10メートルぐらいある。


小さいのは3メートルぐらい。もっと細かくて20センチメートルぐらいのはたくさんいる。


「どこに行く気だ!どこに行ってもお前の居場所はわかるぞ」


「ふん!それでも追ってこれないところじゃ」


「アスタロトかルシファーのところか?ふふふ」


ルイーネたちが攻撃をするがすべて蜘蛛たちが糸で防いでしまった。


その間にバアルはスクロールを使って転移してしまった。


「また逃げられたか」


バアルの行動は大体分かる。さっきも言ったがルシファーかアスタロトの所に行って自分を売り込むつもりだろう。


これは戦争になるかもしれんな。あいつにそそのかされて攻めてくるかもしれん。


「マスター蜘蛛が来ます」


「うん。まずこいつらを片付けよう。洞窟に被害が及ばないように殲滅するぞ」


「わかりました。ボス」


「プミー」


蜘蛛たちをあっさり全滅させたと思ったら死体が集まり始めた。


大きな一体の蜘蛛のゾンビになった。 いったいこれはどういう仕組みになってるんだ。まあいい。


「相手は蜘蛛だ!焼き払うぞ」


「「「おー!」」」


「ファイヤーストーム!」


おれおれとアベイルで蜘蛛を焼き払う。ルイーネとアイが蜘蛛をバラバラにした。


「よし片付いた。洞窟の中を探してみるぞ。何かあるかもしれんし。あ、罠に気をつけろよ」


「はい、大丈夫です」


爆発物はない。そこまでの余裕はなかったようだ。


「ここは奴の実験施設か何かだな。色々な道具がまだ残っている」


どうやら魔法の研究をしていたようだな。書物も多く残っている。


「全部回収していこう」


「分かりましたプミ」


ざっと見てみると巨大化の魔法、縮小化の魔法、分裂の魔法、統合魔法、硬質化魔法、····


ふーん。状態を変化させる魔法が多いな。分裂の魔法って帝国が使っていたやつか。こいつが元凶か?


予想が当たっているならやつの行き先はルシファーのところだな。


いや一気にルシファーのところには飛べまい。どこかで一回休むはずだ。そこをもう1回狙ってみるか。


昨日つけたサーチの印はまだ消えていない。場所を見るとなんと奴は俺の国で止まってるではないか。一番南の方だ。 


俺たちは転移でナチュラルリッチタウンに帰還した。そして一番南の町サウスロックへ転移門を通って行ってみた。


バアルは、なんと町中の中心街に大きな屋敷を構えていた。これにはいささかびっくりした。


「よしみんな踏み込むぞ」


そう言って屋敷の玄関から中に入ると 奥から紫色の煙がもうもうと出てきた。


「毒ガスか。全く用意がいいな」


毒ガスはみんなで浄化しながら屋敷の中を進んでいった。すると今度は中型の蜘蛛が無数に出てきた。3メートルぐらいのやつだ。


「なんで蜘蛛ばっかり出てくるんだ。この家は証拠になる。燃やすな!蜘蛛は破壊して進め」


「はいマスター!」


「ボスきりがありませんよ」


「プミプミプミー!」


「頑張れ!もう一息だ!もう一息で奥の部屋にたどり着けるぞ」


最後の蜘蛛を切り刻んだら、その後一番奥の部屋にたどり着くことができた。


「くそう!また逃げられたか!」


部屋もぬけの殻だった。中々時間かせぎがうまいやつだ。


「証拠の品がたくさんある。研究の資料も全部押収しろ」


「「「了解!」」」


バアルの逃げ込んだ先はルシファーの領地に間違いない。奴の研究成果を大分押収できたのでそこから対策を練るとしよう。


「結局逃げたのー?」


「うん」


「4人で行ったのにー?」


「うん」


「また戦争になるのー」


「うん」


「ベルフェゴールはどうするのー」


「···うーん···一応知らせてやるか」


「いいかもしれないのー」


まあ信じる信じないは相手の自由だし ベルフェゴールは気に入ってるから一応教えといてやるか。


「あーあー、もしもし、こちらナオトーこちらナオトー」


「はい、我はベルフェゴールだが」


「そちらにバアルって言うじいさんが逃げ込んだ。たぶん自分の研究成果を持って売り込みに来るはずだ」


「それが何か?」


「そいつが言ってくる巨大化の魔法はもうこちらは解析済みだ。こちらも巨大化はできる。だから戦争を仕掛けても無駄ってこと」


「なぜそんな事を我に教える?」


「そりゃあんたがわざわざ俺の国まで 俺を篭絡に来てくれたからさ」


「分かった情報はありがたく受け取っておく」


「うん。よく考えてくれ」


言うだけ言ったからこれでいいかな。 後は相手の国が考えることだ。こちらは来たらぶっ潰すだけさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ