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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第112話 魔法使いバアル

町の人たちと3、4時間ほどどんちゃん騒ぎをして過ごすことになった。


嫁さん達も賑やかなのは好きなようでこの間どっかの公園でやったような感じになっていた。


騒ぎが収まって宿に戻り一泊し次の朝になった。俺たちは次の町に出かけることにした。


途中広い場所があったので、原っぱで 車を止めて休憩することにした。


「ちょっとみんなは下がっててくれ」


この間戦って氷漬けにしたバズズをストレイジから取り出した。


「どうするのー」


「こいつ仲間がいるようなので話が通じるなら聞いてみようかなって思って」


「はあん。話なんて通じるんですか〜」


「無理だと思いまーす」


「まあ物は試しだ。やるだけやってみよう」


温度を少しずつ上げて頭の周りだけ氷を溶かしてやった。どうやら意識も戻ったようだ。


「どうだ、お前俺の言葉がわかるか」


「ぐぐぐ···ぐぎぐぎ···わか···る」


「魔人ならお前のような者はたくさん見てきたが、この大きさは初めてだ。お前らはこんな大きな種族なのか」


「··違う···これは魔法で··うううがうがうがー!」


急に苦しみだしたぞ?一体どうしたことだ?何か魔法がかかってるのか?


「ディセイブルマジック!」


発動中の魔法でも無効化できた。するとパズズは体がどんどん小さくなって2メートルほどの大きさになった。これなら普通の魔人サイズだ。


「おお、普通に喋れるようになった。ありがとう」


「理由を話してみろ。内容によっては相談に乗る」


「俺たちはベルゼブブやアスタロトの 追撃から逃れて山の中に隠れ住んでいた。そこヘバアルって言うじいさんが来たんだ」


「やつは俺たちの身を守るということで体を大きくした。だがそれは俺たちを操りたかっただけなのだ」


「体を大きくされたものはうまくしゃべることもできず、やつの命令を聞くしかなかった」


「それじゃあお前の他に操られているものがまだいるのか」


「俺の他にまだ10人以上は居る」


「そのバールってやつは何者なんだ」


「詳しいことはわからない」


俺とパズズはその仲間たちがいるという場所に移動することにした。ここから10キロメートルぐらい離れているようだ。


「あ、あ、あのう、この布を巻いてください」


「おーすまねーな。ありがとう」


さすがはアイスちゃんだ。素っ裸では困るからな。


近くまでは道があるようなので車で行くことにした。後は歩きになりそうだ。


「しかし、そのバアルってやつはお前たちを操って何をしようとしていたんだ」


「まずは拠点を作りたかったみたいだ。俺たちに鉱石運びをさせていた。町を襲ったのもそのためだ」


それでは自分で支配を目論んでいたのか。誰かの手先というわけではないのか。


アスタロトやルシファーの手のものだったらすぐにこの巨大魔人を連れて行って戦力にするだろうし。


パズズたちがいた場所は谷になっているところだった。谷の片側を削って洞窟のようなものがたくさんできている。


そこに魔人たちを入れているようだ。それとは別にでかい建物がひとつあった。


嫁たちには魔法を無効化させ魔人たちを助けるように指示を出した。俺とパズズはこの大きな建物の方に向かった。


「なんじゃ!魔法が解けてるではないか。お前がやったのか」


「そうだ」


出てきたのは普通の爺さんだった。額のところに点々がある以外には特に変わったところはない。こんな爺さんがそんなすごい魔法を使えるのか。


「なんてやつだ。お前は何者だ!」


「俺は魔王ナオト。魔国連合のリーダーだ」


「お前が魔王ナオトか!なるほどのう」


「お前こそ魔人を大きくして何を企んでる。国でも潰そうとしてたのか」


「それもいいな。こいつらを売りつけようと思ってたんじゃがのう」


単独犯のような気もするが、まあいい捕えるか。


「エクスペンド」


じいさんが巨大化した10メートルぐらいの巨大じいさんになった。


「これが巨大化の魔法か。なるほど」


「踏み潰してやるわ」


「アイスブリザード!」


「凍らせる気か!」


「ファイアウォール」


これでは凍らせるのは無理だな。しようがない魔法無効化を使おう。


「ディセイブルマジック」


バアルの巨大化の魔法が解けて元の大きさになった。


「何?魔法が解けたじゃと!そんなバカな!」


「さあもう打つ手はないだろう降参しろ」


「ふん!そうはいくか」


「むっ。サーチ!」


バアルは魔法のスクロールを出して使った。どうやら転移したようだ。


「逃したか!だが目印はつけた。いずれ追い詰めてやる」


パズズの仲間は全員助けることができた。パズズを入れれば全部で15人だ。 女性も4人ほど混じっていた。


「これからどうする」


「さあ、あてはないが住めるところを探すしかないな」


「よかったら俺の国に来ないか。住むところはあるし仕事もあるぞ」


「いいのか?俺たち全員で行って」


「大丈夫さ。心配するな」


ということで全員俺の国に来てくれることになった。



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