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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第111話 魔獣パズズ

蘇生の魔法の習得ができたので俺はジブリールに別れを告げるに行くことにした。リリン達もついてくるようだ。


全く少しは俺のことを信用してくれてもいいのに。なんでもかんでも女を引っ張ってくると思ってるのかね。思ってるらしい。


「やあジブリール。魔法の方は何とかなったんで今日はお別れに来たよ」


「あなたはすごいですね。こんな短期間であの魔法を習得できるなんて」


「そうかな」


「まあ、あなたならあの魔法を悪用するなんてことはないでしょうし大丈夫だと私も確信しています」


「それはありがとう」


「それではお元気で」


「縁があったらまた会おう」


「可愛いお嫁さん達もお元気で」


「さよならなのー」


ジブリールと別れて更に東に向かおうと車を走らせていた。ルイーネとアイから連絡が入りエレンミアとシャーロットの国の整備が終了したとのことだった。


2人をナチュラルリッチタウンまで送る。あとは転移門があるので時間がかからずに移動ができるだろう。


アベイルからは毎日定時連絡がある。アスタロトもルシファーも特に何も仕掛けてこないようだ。まあ平和なのはいいことだ。


アベイルが俺達と同行したがっていたので分身の方をナチュラルリッチタウンに残して本体は俺たちと一緒に来ることになった。


「アベイルよ、ご苦労だったな。まあ分身が見ててくれるからお前は俺たちと一緒に来い」


「プミー、嬉しいです」


アベイルは俺にずっと甘えてくる。ずっとべったりだ。そんなに寂しかったかな。悪いことしたな。頭を優しく撫でてあげた。


「あ、あ、あの、そ、そ、そんなことをしてもいいんでしょうか」


「アベイルは甘えっ子なんで、つい可愛がってやりたくなってしまうんだよ。それに見張りをよく頑張ったしね」


「わ、わ、私も」


「なんだアイスちゃん、お前も撫でられたいのか」


「は、は、は、はい」


アイスちゃんも優しく撫でてあげた。彼女はとっても嬉しそうだった。


しばらくしてクドの町というところに着いた。ここは鉱石を掘っている町のようだ。屈強な男たちが穴へ潜っていくのが見える。


「今日はここで泊まるか。宿を探してきてくれ。アイスちゃん」


「わ、わかりましたー」


リリンとネフィとバイモンとフレイムは町の散策に出かけた。


俺はアベイルとともにお留守番だ。 しばらくするとアイスちゃんが帰ってきた。


「よし宿が見つかったようなので行ってみるか」


「プミー」


「パズズが出たぞー!!みんな逃げろ」


「うあー!」


「早く逃げるんだ!」


パズズ?なんだそりゃ?バケモンか何かか?みんなすごい勢いで逃げて行くけど。


どうやら皆町の西側から逃げてきたようだ。俺は西側に走って行ってみる。 すると確かに化け物がいた。


「なんだこりゃ」


パズズと呼ばれていたその化け物は 頭と腕がライオンで4枚の羽が生えており直立して歩いていた。


足は鷲のような鋭い爪がついている尻尾はサソリのようだ。前の方に蛇が下がっている。ひょっとしてあれは男根か。


ゆっくり周りを見回し獲物を狙っているようだった。大きさは10メートルはあるな。


魔人ならこういう奴にはずいぶん会ってきたが、10メートルもある化け物となるとこのタイプは初めてだった。


「とりあえずゴーレムたちを出して 相手をさせてみよう」


5メートルはある戦闘用ゴーレムを10体ほど出す。


「行け!ゴーレムたちよ。あの化け物を倒すのだ」


絶対のゴーレムたちは一斉にパズズに襲いかかる。しかしパズルはそれをものともせず殴り倒す。一発必中でゴーレムたちを吹き飛ばしていた。


まあ大きさが違うからやられるのは分かっていたけど、こうも一方的だとはな。


口から炎ははくし尻尾から毒液が出る。これは災害級の化け物だな。


痺れを切らしたアベイルがパズズに襲いかかった。全身を丸くして超高速で体当たりをかける。しかしパズズにはほとんど効果がない。


アベイルは魔法攻撃に切り替える。


「サンダーストーム!」


ほとんど効果がない。


「ファイヤーストーム!」


「エクスプロージョン!」


「ウインドカッタートルネード!」


「アースランス!」


「うーん。効かないプミー」


本当に魔法はほとんど効かない。どうすればいいんだ。そこに騒ぎを聞きつけた嫁たちが集まってきた。従者のアイスちゃんもいる。


「アイスブリザード!」


これはなんか嫌そうな顔しているな。 動きも遅くなっているしどうやらアイスちゃんの冷凍攻撃が効きそうだ。


俺もアイスちゃんと同じ魔法を放つ。


「アイスブリザード!」


パズズの動きがどんどん悪くなっていった。やがて動きが止まる。


どうやら凍ってしまったようだ。だが死んでいるわけではない。


「とりあえず動きが止めた。さてこのでかいのをどうするかだな」


「すっ、すごいあのパズズを凍らせるなんて!」


「なんて人たちだ!」


「おーい!パズズが倒されたぞー」


しまった大騒ぎになってしまった。みんなが来る前にこいつをなんとかしないと。


「凍っていて仮死状態だからストレイジに入るかな」


おお、なんとか入った。


「ありがとうございます!町を救っていただきました」


「ありがとう!」


なんかすごい騒ぎになってしまったな。だが仕方がないか。


俺たちは町の代表者に感謝の言葉を述べられ食事会に招待された。


それからに3時間ほど飲み食いをした。町の人達に様子を聞いてみるとあのパズズという化け物は2週間に1度程度来て人々や家畜を襲っていたようだ。


そのたびごとに坑道や家の中に引きこもるのだが外に出ている人を何人か食べると帰っていったそうだ。


なんという迷惑なやつだ。だが話を聞くと体の様子が違うやつもいたようなので一体ではないようだ。


俺はそれを聞いて奴らが住んでいるところを探してみたくなった。

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