第10話 成長
三日ぶりに根拠地に帰ってきた。
別に 寝るだけならルームでたくさんなのだが、なぜかやはりここが落ち着く。初めて寝起きした着所だったからかな。
腕輪を大木の上に置き、そこからルームに入り寝起きをしている。リリンが現れてからずっとこの生活だ。
ベッドに横になり考える。さあそろそろ人間の町に行ってみるか。
俺は寝つきがいいらしく、すぐに意識を手放した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
何か柔らかいものが、温かいものが体に当たる。ちょっと息苦しい。
「おわっ!!何この子?どこから来たの!?」
俺に覆いかぶさるようにピンク髪の美少女が全裸で寝息をたてている。髪が腰まである。ちょっとこの子誰?この顔は
「ええーー!!この娘リリンかー!!なんでこんなに大きくなったの?」
俺の魔力を吸ったから?だって一回100ぐらいだぞ。それが1日4回。何日かだけど。それとも俺が俺のレベルが上がったからか?どう見ても15歳ぐらいだぞ。
「魔族ってこんなに急に育つの?」
「あうあうあー」
リリンは起きたが言葉は赤ちゃんのままだ。
俺はまずリリンの下着を作る。パンティとブラジャーだ。
胸が大きいな···85ってとこかな···採寸してると甘えてくる。
指をしゃぶって魔力を吸ってきた。500くらいで止まった。これいつまで続くのかな。 まあこのくらい吸われても痛くもかゆくもないのだが。
その後ワンピースなどの服を作ったり靴も作ったりした。
彼女に下着をつけさせる。初めてだし手伝わないと分からないからなー。
いやー向こうの世界だったら即逮捕だな。うわー恥ずかしい!これは目のやり場に困る。
ブラジャーは苦しいのかつけるのを嫌がった。あんまり嫌がるのでやめておいた。
作ったワンピースを着せて言葉を教えてみる。
「俺はナオト、君はリリン」
「ナオト、リリン」
すごい喋った。彼女は物覚えが良くどんどん言葉を吸収した。これは街行くのはもうちょっと後かな。
成長したリリンは元気が良く、目を離すとすぐどっかに行ってしまう。
「リリンそっち行ったら危ないぞ。でっかい魔物がたくさんいるぞー」
「きゃははは キャー!」
「そうら言わんこっちやない」
もう巨大な食虫植物みたいなのに引っかかっている。
「ナオトー、助けてなのー」
「ウィンドカッター!」
食虫植物をバラバラにしてリリンを助け出す。鑑定するとリリンのステータスは俺と比べてまだ低かった。
ステータス
リリン レベル1
体力500
魔力2500
力500
俊敏1000
耐久力1000
魔法
雷魔法レベル1 光魔法レベル1 召喚魔法レベル1 時空魔法レベル2 スキル
魅了レベル3 防壁レベル3
ちょっとこのままじゃ危ないなー···なんとかしなくっちゃ。