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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第107話 水龍のアイスちゃん

フレイムのじいちゃんに教わった水竜のいる3ヶ所の場所だがひとつは自分の領地の北の海だった。


もう一つはアスタロトの領地。最後のひとつはルシファーの領地だった。


選択の余地はない。自分の領地の海に行ってみることにした。


早速円盤を出して、みんなはルームに入ってもらい自分で操縦をする。大陸の西の端から中央部分まで飛ぶので2時間ぐらいかかると思う。


今回はリリンがやけに燃えている。からかわれたのがよっぽど悔しかったのか絶対に水竜の玉を手に入れると意気込んでいた。今も隣に座っている。


「必ず玊を取ってやるのー!」


「玊取るなんて言うなよ。怖いよ」


予想通り2時間で北の海に着いた。


「やっぱり北の方はちょっと寒いな」


「あん。水竜って言うからには水の中に住んでいるのでは」


「うん。俺もそう思う。円盤なら潜って行けるけど、それじゃ話が出来ないなあ。どうするか」


「とりあえず円盤で潜って見つけたらどうすか」


「そうするか」


嫁たちは陸地において俺は円盤に乗って水の中を探すことにした。


リリンはどうしてもついてくると言って聞かないので連れて行くことにした。


「サーチ」


生き物の反応はたくさんあるがそんな巨大生物は見当たらない。


「あれ、ここトンネルみたいになってるぞ。ちょっと入って行ってみるか」


少し入っていくと、すぐ大きく開けた場所に出た。そこをずっと進んでいくと、なんと空気があるではないか。


地底に空洞ができているのか。ずっと進んでいくと空が見える。これは内陸のどこかにつながってるということか。


そこまで行くと全長10メートルから50メートルの水竜が80匹くらいいた。


形はフレイム達と違って蛇に足が4本生えていて羽が生えてるような感じだ。竜なので角も生えている。


これはどちらかと言うと水竜ではなくて水龍だな。


「ちょっと話がしたいんだが聞いてくれるか」


だが水龍たちは一斉に襲いかかってきた。仕方がないので一匹ずつぶっ飛ばすことにした。


30匹ほどぶっ飛ばしたらみんな後ずさりして下がっていくような気がした。


「誰か話の分かるものはおらんか」


「何だお前は一体!何者だ?我らを殴り飛ばすとはとんでもない力だな」


大きい水龍が心の中に話しかけてきた。テレパシーみたいなもんかな。


「いきなり来て悪かったな。実はどうしても欲しいものがあって頼みに来たのだ」


「何だ!」


「水龍の玊がほしいのだ」


「ふざけるな。それを取られたら我らはは死んでしまうわ」


「そういう物なのか。それは困ったな」


水龍の玉はその龍が力をつけると額に現れてくるのだそうだ。なるほど、どの龍も額の真ん中に白く輝く玉がはまっている。


「力がつくとその玊は出てくるのか。力っていうのは何だ」


「力は魔力だ」


「それなら俺は魔力がたくさんあるので分けてやれるぞ。どうだ?」


「うーん、分かった。私が受けよう」


「それでは行くぞ!むん!」


俺は大きな龍に魔力をどんどん流し込む。


「待て!もういい。もういい。待ってくれ!うああああん」


魔力がいっぱいになったのか額の玊も1.5倍ぐらいの大きさになった。体も大きくなったような気がする。


それと額の白い玉が分かれて地上にポトリと落ちてきた。直径30センチメートルぐらいの玊になった。


「はあはあはあ。すごい!力がみなぎってくる。こんなことは初めてだわ」


さっきぶっ飛ばした水龍たちを治療してやった。更に調子が悪いものがいたら魔力を与えることにした。10体ほど魔力を与えて元気にしてやった。


「魔王ナオト様、我ら水龍一族はあなたに忠誠を誓います。忠誠の証に我が手のものを何人かお連れください」


「いやそんなことしなくてもいいよ。ちょっとお願いに来ただけだから。君たちのことは絶対に守るから」


結局、長は納得してくれず仕方がないので一体だけ連れて行くことにした。


人化したその個体は女の子の姿になった。髪は青で腰まである。肌は白、スレンダーな体に形のよい胸、大きな目は青色をしていた。見た目は15歳くらいだ。


人化したら裸なので、マントを貸してあげた。


「はあ、君の名前は」


「ア、アイスです」


「アイスちゃんか。よろしくね」


「は、はい魔王様、末永く可愛がってくださいまし」


彼女は長の娘だそうだ。力を得るというのは結局こういうことになってしまうのだろうか。


みんな何かを差し出さないと不安でいられないようだ。


アイスを連れてリリンのところに戻る。


「こちらが第一后のリリンだ。第一后にして魔王だ」


「ア、ア、アイスと申します。よ、よろしくお願いいたします」


「わかったのー」


彼女を従者にしたことを他の嫁たちにも紹介した。


「よ、よろしくお願いします。アイスと申します」


「よろしく頼むっす」


「よろしくお願いしますわ」


「あはん。よろしくです〜」


「よろしくお願いしまーす」


「よろしく頼むぜ。同じ竜族だしな」


「は、はい」


彼女は水系統の魔法が得意なようだ。 もちろん氷の魔法も扱える。むしろそっちが一番得意なようだ。


武器は使ったことがないようなので、おいおい教えていこう。


性格は極めて内気というか、臆病と言うか、フレイムとは真逆のような気がする。


長が送り出したのもちょっと分かる気がしてきた。


とにかく目的の水龍の玉が手に入った。これでベリトと勝負が出来るな。

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