第103話 帝国滅亡
魔国に1週間ぶりに帰ってきた。
「ただいまリリン」
「おかえりなのー。まだ1週間あるのー。行ってらっしゃいなのー」
「もういいんじゃないか。片方で戦争してて片方で旅行をなんて気になってしようがないよ」
「リリン達を信じてほしいの!」
「はあ、分かったよ」
ナチュラルリッチタウンの転移門から 自分の領地の観光地へと行ってみることにした。
南の湖の近くに温泉があるサウスホットスプリングスに行ってみることにした。
転移門をくぐってすぐに着いた。ここはいたるところに温泉が湧いている。
湖が近くにあるのだが、そちらではボートに乗ったり魚釣りをしたりすることもできる。
湖の近くに一軒貸し出されている家があるのでそちらを借りることにした。
近くに温泉もあるので、すぐに入ることもできる。
「これはすごいな。なかなかこんな所は見たことがない。湖があって温泉にもなってるなんて」
早速、家の前でバーベキューをすることにした。
「うまい!最高だねこれは」
「はあん。これならたくさん食べれそうです〜」
「とっても美味しいですねー。食が進みますー」
「うめえな!どんどんいけるぜ」
「プミー」
みんなも気に入ったようでどんどん食べている。この後みんなで温泉につかるつもりだ。
リリンたちの気遣いは嬉しいがやっぱり気になるなあ。だが組織で動くとなるとやっぱりこんなもんなのかな。
大魔王だから任したところは任せるべきなんだろうが。
この温泉は水着を着て入る温泉だ。みんなそれぞれビキニを着ている。
ネフィはそれはそれはキワドイのを身につけている。ちょっと触ったら全部外れてしまうんじゃないかっていうような際どさだ。
バイモンもかなりキワドイのを着ている。ほとんど隠れてるとこがないじゃないか。
フレイムに関しては全部脱げてしまっている。もうしょうがないなぁ。
アベイルはスライム体型になって俺の頭の上に乗っている。気持ちがいいみたいだ。
ネフィが俺の右腕を取ってぎゅっと胸を押しつけてくる。バイモンが俺の左腕をとってやっぱり胸を押し付けてくる。
フレイムは俺の膝の上に乗っている。 もうこんなことしたらしたくなってしまうじゃないか。
いやー極楽極楽。本当に楽しいな。こんなことしてていいのかなって思ってしまうのは俺が働きすぎなんだろうか。
このあと1週間何もかも忘れてゆっくりした。本当に楽しかった。お土産もたくさん買ってナチュラルリッチタウンに帰ってきた。
「今度こそ、ただいま」
「おかえりなのー」
「ナチュラルリッチタウンには変化はないか」
「全く何もないのー」
「エレンミア、シャーロット達の戦況は?」
「ゴーレムたちを使って大活躍してるのー。帝国の将軍をもう2人破ったのー」
「このまま最後まで攻め落とすつもりか」
「小国家連合はどうやらそうするつもりなみたいなのー」
「なるほどね」
これから俺が参戦したら嫁たちの手柄を横取りしてしまうことになるからな。このまま見守っていくしかないな。
俺はこっそり円盤に乗って戦闘状況を見に行くことにした。
帝国は南と西から攻められて次々と後退しているようだった。
もう少し近づいてエレンミヤとシャーロットにサーチをかける。ゴーレムの数もそんなに減っていないようだ。
ルイーネとアイも元気みたいだ。これなら何の助けもいらないな。
このあと2週間で帝国は滅亡することとなる。
エレンミアとシャーロットは広大な土地をもらい更に伯爵に陞爵した。
ルイーネは男爵だが陞爵は辞退したようだ。