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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第99話 化石の森の攻防

アスタロト領地の化石の森は北西部にあると聞いている。


樹木がほとんど風化してしまって化石化しているところが多いのだ。それで化石の森と呼ばれている。


ここにバイモンさんと同じ妖精族が隠れ住んでいるという。


危険が迫っているというので、ここに一番初めに行くことにした。だが、まず本人たちを見つけないといけない。


ダンタリオンの話だと、ここには15人も妖精族が隠れているというのだ。


バイモンさんに聞いてみたところ妖精族には女性しかいないようだ。他の種族と交わって子供が出来るのだが全て女の子に生まれてくるということだ。


だからなるべく能力の高いものとペアになることが多いそうだ。


妖精族は美しく珍しいのでよく捕まってしまうことが多い。


危険が迫っているということなら捕まえに来てる連中の方を探した方が早いかもしれない。


俺はサーチを最大限に広げて探ってみるだがなかなか見つからない。


ルイーネ、アイ、アベイルの3人にも頼んで探してもらう。アベイルは分裂してあっちこっちに散って探してくれている。


見つかったら連絡が入ることになっているがまだない。


化石の森は広い。上空から見たところ 1万平方キロメートルぐらいはある。こんなところから15人を探し出すなんてほとんど不可能に近い。


人がたくさんいる反応を見つけた 北のほうだ。そこにとりあえず行ってみることにする。


俺は気配を遮断して隠匿の魔法をかけ更に透明化の魔法をかける。フライで飛んで上空から大人数の方を観察してみる。


どうやらこの集団が妖精族たちを狙っている者たちのようだな。魔人がいるぞ。ここはアスタロトの国だ。面倒になるなあ。まぁ今回ばかりは仕方がない。戦争覚悟でやるしかないな。


いや顔を隠せば何とかごまかせるかな?


どうやらここで決まりなのでみんなを こちらの方に呼ぶことにした。


相手もまだ妖精族を見つけていないようなので、こちらの方が先に見つければ何の問題もない。


捜索している者たちは北の方に向かっている。俺とバイモンさんは先回りをして彼らの住処に行ってみることにした。


「多分あの洞窟じゃないかな」


「私もそう思いまーす」


着地してバイモンさんに話をつけてもらう。俺が言っても信用されないだろうしな。


「みなさんここは危険です。私たちと一緒に避難してください。私は魔国連合のバイモンと言います」


「なんですって!どうしましょう。あなたも妖精族ですね」


「はい!皆さんを必ず安全な所に案内します。私を信じてついてきてください」


「わ、わかりました。でも食料を探しに行ったものが4人います」


「その人たちは私たちが探して必ず連れてきます。あなた達から先に避難をしてください。見つかると面倒です」


「分かりました」


俺は転移で自分の家の近くの妖精の森まで彼女たちを連れて行く。先に保護した2人もこちらに住んでいるので信じてもらえると思う。


すぐ化石の森に戻って残りの4人を捜索する。バイモンさんはもう探しに行った。


アイ、ルイーネ、アベイルが合流した。事情を説明して4人を探してもらうことにした。


バイモンさんから連絡が入る。


「大魔王さま食料調達しに行ったもののうち2人を発見しました。こちらにお願いします」


「うん分かった。すぐ行く」


フライで飛んてバイモンさんの所まで行く。


「この2人をお願いします。もう2人は南の方に行ったようです」


「分かった」


俺は転移して2人を連れて行く。妖精の森では先に着いた11人の者が休んでいた。


「あと2人です。すぐ連れてきますので皆さんはここで休んでいてください」


「ありがとうございます」


転移で化石の森へ戻る。するとすぐルイーネから連絡が入った。


妖精族の2人が魔人に捕まったようだ。


「まずいことになったな」


俺は全員を集合させる。


「こうなっては仕方がないので実力を行使して2人を連れてくる」


「俺が出るので、みんなは待機していてくれ」


「「「「わかりました」」」」



「ははは、どうだ、この魔人ヴァレフォル様にかかれば妖精族なんて軽いものよ。パカッパカッ」


「お見事です。ヴァレフォル様!」


「さあ残りの妖精族はどこにいる。言った方が身のためだぞ。パカパカッ」


「知りません。私達2人だけです」


「そうか、それじゃあその体に聞くしかないな。パカッ」


俺は仮面をつけて魔人の前に立ちはだかる。


「お楽しみのところ悪いんだけどその2人は俺がもらっていくぜ」


「なんだと!ふざけたこと言いやがって、貴様何者だ!パカッ」


「妖精族を応援するものだ」


「ほう。この魔人ヴァレフォル様に歯向かうというのか。面白い!パカッ」


「お前など俺の敵ではない」


「ようし!お前がもし勝ったら、そこの妖精族の2人はお前が連れて行っていいぞ」


「すごい自信だな」


俺はミスリルの剣を構えて間合いをとる。相手はライオン頭だ。昔そんなのがいたな。だが足は馬?いや、ロバだ。二足歩行のロバ足ライオン頭だ。


「ふはははは、その剣はもらっとくぜ」


「何?」


いつのまにか俺の剣は相手の手の中にあった。なんだこれは?奴のスキルか?それとも魔法か?


「手癖の悪い奴だな」


スキルであれ魔法であれ、とりあえず封じることができればと思いディセイブルマジックをかけておくことにした。


「ディセイブルマジック!」


試しに短剣を出してみた。あれ? またなくなっている。


これは奴のスキルか!厄介だな。仕方がないので魔法攻撃に切り替える。


「ファイヤーストーム!」


「ふん、そんなもの! アースウォール?あれ?」


「あっちちちち、パカッパカッ」


「アースランス!魔法が使えない!パカッパカッパカッ」


剣とか出したらまた取られてしまうので素手でぶん殴ることにした。


バキッ!ドコッ!ガン!


「ぐはっ!」


「どうだ!俺の勝ちだな。その2人は もらっていくぞ」


剣を回収して2人のところに行く。


「くそう。みんなやれ!」


「ふん!ファイヤーストーム!ファイヤーストーム!」


ボウッ!ボウー!


「うあー」


「ぐあー」


50人以上いたやつの部下は火傷して散り散りに逃げていった。俺は2人を連れてすぐさま小転移をしてみんなのところまで戻ってきた。


「よし目的は果たした。撤収だ!」


「お見事ですマスター」


すぐさま全員を連れて転移した。今回は何とかなってよかった。しかしあの魔人のスキルはなかなか厄介だったな。だが、ディセブルマジックは役に立ったぞ。


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