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~青き空の中の紅き炎~  作者: 鈴原ミオ
第1章・セイウの街
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1-2

レナと、出会ったミオはレナが姉とともに経営している『レハナル』という宿に向かう

「ねえ強盗?とかって良くあるの?」

「良くですか?あー最近多発してて……気をつけるようにはしてるのですが……」

レナは本当に困っているようでこっちを見ながら苦笑いをしながらこっちを見る。

「そっか……警察は何もしないの?」

私がそういうとまたレナは困ったような顔をして

「警察はその事件が起こってからしか動けなくて……」

そう答えてくれた。確かに警察ではある程度しか警戒は出来ないだろう。それにここは平和とよばれていたセイウの街

人数も少ないと聞いていた。急にそんな事件がおきて大変な事になっているのだろう

「なるほど……」

私はレナを見ながら言った

「はい……私達で気をつけるしかなくて……」

レナはまたしゅんとし下を向く

適当に返事を返したらあの?何か……と聞かれたので何となくねと答える。そう答えて前を見る

レナは困ったような顔をしてこちらを見て

「その盗みやいろいろしてる人たちってそのグループみたいなもので……この街の不良…素行の悪い人達の集まりで…

最近、何故か不思議な力の武器を持って、警察も手が出せなくなってきてて……私たちも困ってるんです」

どうしたらいいのだろうかとレナは小さな声で呟く

そうかここの人は急におきたそんな事に手を出せなくなってしまっているのだろう。それに気になるのは武器

「武器ってどういうやつ?」

「えっとあまり詳しくは知らないのですが拳銃とか魔法を使えるものだと聞いてます。」

拳銃…それに魔法武器?!

魔法武器なんて持てないはずなのに……

「そっか……そんなものが回ってるんだ…」

私がそう言ったらレナはきょとんとして

「ミオはなにか関係があるの?」

「ううん!違う違う気になっただけなの」

私はそう言ってニコッと笑う

レナには悪いけどまだ正体は言わない方が良いかもしれない

この街は多分敵だらけだろうから




あっもうすぐつきますと言われて角を曲がると綺麗な茶色い民宿が出てくる

「ここです!私達の経営してるお店は」

「わああ!綺麗……」

そう言ったらレナはニコッと笑いありがとうございますと言った

「ここは姉と一緒に経営してて…」

「二人でしてるの?」

「えっとはい…」

「すごい!!二人でこんな大きな宿を…」

「そっそんなことないですよ」

レナは少し照れたように頬をかく

二人で店の前で少し話した。

中に入りレナに言われ受付で部屋を借り鍵をもらった


「すごい綺麗だなー……」

私は宿の中を見ていたら

「ふふ…ありがとうございます」

後ろから声が聞こえてきて出てきたのは

レナによく似た女の子

もしかしてこの人

「妹を助けて頂いてありがとうございます。

レナの姉のハル・イングです

よろしくお願いしますね」

そういってお辞儀をし手を出してくる女の子いやハル

ハルはレナとソックリで落ち着いた雰囲気があった

よろしく私はそう言ってハルの手を握る

レナの手も固くてハルのても固かった二人とも仕事をしている人の手をしているなぁっとそうおもった

「ミオさんという方に助けていただいたと聞いて。本当にありがとうございました。お疲れだと思うのでゆっくりおやすみくださいね」

レナは私に微笑みながらそう言って一礼をし一呼吸置いてまた話す

「では私は仕事があるので……」

「あっはい!ありがとうございました!」

「後、夕食は夜の6時からなのでそれまでに食堂に来てくださいね」

「食堂?」

「ここの廊下を真っ直ぐに行ったところです」

そう言ってハルは指を指して教えてくれた

さした先には上の方にレストランと書いてある札がある。あの場所ね!

「分かりました。ではまた夕食時に」

「いえいえ。では、失礼しますね」



カチャカチャとお箸やナイフやフォークを使う音が聞こえ皆楽しそうに会話をしながらご飯を食べている

「おっ美味しい~!」

目の前にある料理はどれも美味しくて

とってもキラキラしているように見えた

「どうですか?美味しいですか?」

後ろから不意に声をかけられた

「フェナ!」

食べてた料理を飲み込みレナの方を向く

「……こんなに美味しい料理は久しぶりに食べたよ!

いつも自炊だったしここまで美味しくはつくれないから……」

笑顔でそう言ったら

「そう言って貰えると嬉しいです!」

レナはそう言ってニコニコとこっちを見てくる。これを二人で作ってるの?と聞いたら他の数人のスタッフさんと作ってると答える

それでもこんなのたくさんの料理をたった数人で作ってるってすごいなぁ

しかも美味しい

最高だよね!!

「あっミオさん!これ昼間のお礼です!

こんなものでお礼と言っていいのか分からないですけど……」

そう言ってレナが蓋のかけてあるケースから取り出したのはイチゴののったケーキ。見るからに美味しそう。いちごの色しっかり赤くてみずみずしい感じがする…

「うわああ!美味しそうだよ!!!ありがとうレナ!」

「いえいえ!」

そう言って微笑むレナ。また少し恥ずかしそうに頬をかく

「いただきます〜!」

口に入れたらほのかに甘いクリームと少し酸っぱい苺がよく合っていてとても美味しかった

言葉では表せないよね!!

「美味しいよ!これほんとうにつくったの?すごいね!」

「ほっ本当?!良かったぁぁ……」

美味しさに感動して思わずほっぺを抑えてしまう

「美味しいよ!私じゃこんな美味しいもの作れないもん!!」

私は食べながらレナの方を見て笑う

「そう言ってもらえると嬉しいです!

そうなんです!」

レナはまたにっこり笑いながら

「ミオ!ハルが宿代払わなくていいって言ってましたよ」

レナがそう言ってはいるが払わない訳にはいかない。

「えっ?!いいよ!払う払う!それに私は何日も居るつもりだし!」

私がそういうとレナはまた笑顔で

「だったらなおさらです!ぜひ宿泊してください!」

レナがすごい気迫で来るので私もびっくりした。今日のこととても感謝しているので!ともだめ押しされる

「わっわかった!けど明日の分からは払うからね!」

私がそ言うとレナはニコッとわらって仕方ないですね!と元気よく答える

話している間に皿に乗っていたケーキを私は食べた終わり感想をレナには言う

「美味しかったよ!ありがとう!」

「いえいえ!喜んでもらえて嬉しかったです!」

そう言ってレナは顔を赤くしながら手を振る。

私がありがとうと言おうとした時だった



不意に音が聞こえてき、その音に続き辺りに響く壊された壁の音

私の視界に入る悲鳴をあげ逃げ惑う人々。

そして煙の向こうからキラッと一瞬光が見え辺りが光に包まれたように感じた


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