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透き通るほどの綺麗な空
眩しいくらいの太陽が照る中
長い金髪を揺らしながら歩く少女の名は"ミオ・イレス"
左右で色が違う瞳が特徴で全身まっ黄色と言っていいほど黄色い服を着てたまに見える赤ピンク色のリボンが風になびく
とても天気がよく歩いているだけで楽しい気分になり周りを見渡せばたくさんの植物、花や木があり見ているだけで綺麗だった。
もうすぐ歩けばある街に着く
早く行きいなぁ……そんなことを思いながらミオは気分よく歩き続ける
周りの景色が変わる頃
今日からしばらくの間いるつもりの街
エリグサ地方 南の小さな街【セイウ】が見えてきた
観光客に人気があり最近話題になっているようで前々からミオが行きたかった街なのだ
街は晴れもしくは雨しかない晴雨から【セイウ】そう名付けられた場所だ
「あれがエリグサ地方、南の街【セイウ】……小さな街って聞いてたけど十分大きいよ……」
私は街が見えるような丘にたって街を見ている
人々が歩き回る様子などが見えとても楽しそうに生き生きとしていた
街の中心部に向かうために私は歩く
隣をすれ違う人々は皆楽しそうに笑っていてこっちもなんだか嬉しい気分になる
さてこの街【セイウ】は10家の1つであり特殊な治癒魔法を使う一族【ヒイル】家がまとめている街だ
そのおかげで普段はほとんど犯罪はないらしい。だけど最近犯罪が増えてきていてほとんど治癒魔法しか使えないヒイルの人達はこまっていると聞いている
それで紅から調査の指示が出たのだ
まあほとんど観光みたいなもんなのだけど
私は街の中にあるお店を見ながら歩く
「これ美味しそうだなぁ…」
目の前にあるのはそうこの街の名物レモンティーの中に入ってたらとっても美味しいのだ
ほのかな酸味が聴いていて飲んだ時にスッキリとしているから飲みやすいらしく前々から気になっていた
私は店の人に話しかける
「おばさんこれください」
「んっ?ココレッツジュースかい?
30entだよ」
私はお金を私は出す
「はいありがとジュースだよ」
「ありがとー!」
そう言って私はジュースをもらい歩き始める
さっき買ったココレッツジュースを飲みながら歩く
すごく楽しそうな街だなぁ
みんなが笑って過ごしてる幸せそうだ
街の中心部にある広場に私は向かう
しばらく歩くと広く大きくなったところがある
ここが街の中心部か……そんなことを思いながら私は広場の真ん中にある噴水の前に私は座る
しばらくぼーっとジュースを飲みながら街を見ていた
歩きながら話をしていてとても楽しそうでみんな笑顔だった
「ふああああ………」
暖かい日差しが私に眠気を誘う。
ああ眠たいなぁ……
背伸びをして眠気を覚まし今日泊まるところを探すために歩く
とりあえず今日泊まるところ考えないと…宿とかってどこにあるのかな……?
周りを見渡しても食べるところやおみやげ屋さんばっかりでどうにも見つからない。どうやら観光ようの通りのようでこの辺には宿はない
赤青黄緑……たくさんの色の屋根があってどの家もずいぶんとカラフルだなぁ
上からみたら綺麗そうだね!
私はぼーっとお店を見ながら歩いていた時
「きゃああああ!!泥棒!!!」
2つ3つ先のお店から突然叫び声が聞こえてくる
叫んでいるのはどうやら女の人のようだ
「誰か捕まえてくださいっ!!!」
大柄の男の人がこっちに走ってくる
どうやら走ってくる男は泥棒らしい
男が私の隣を通り過ぎようとしてきたので私は男の足に私の足を引っ掛け前に倒れるようにして泥棒さんが倒れかかってきたところに思いっ切りお腹を殴る
ぐえっ!!そう叫び倒れる泥棒さん
「人のもの盗んじゃダメでしょー」
そう言いながら泥棒さんの持っていたものをとる。
倒れた泥棒さんはどうやら気絶しているみたいだ
「あちゃぁ…強く殴りすぎたかな……」
私がそう言っていたら周りに拍手された
いや恥ずかしいなぁとおもい思わず苦笑いしてしまう
そんなことをしている時にどうやら盗られた女の人、薄い青色の髪をした女の子がはなしかけてきて
「あっありがとうございます!!盗まれたもの取っていただいて……」
「別にいいよ!取られたら困るでしょ?」
「ほっ本当にありがとうございます!」
私が荷物を渡した目の前にいる女の子は辞儀をしてくれる
「何かお礼がしたいのですが……」
「お礼?お礼ならいいよ」
「だけど……」
目の前の少女はこっちを見て申し訳なさそうに眉を下げる
そんな顔されても困るそれに礼って言っても特になにも……
あっそういえば
私は今自分が宿に困っていることを思い出す
「あっ!ならお礼ついでに…この辺にある宿を教えてくれない?」
「えっ!?それでいいのですか?
でしたら私の家いや店に泊まりますか?宿をしてるので……」
彼女は驚いた後に申し訳なさそうに言った
「えっ?ほんと!ありがとう!宿屋さん探してたんだ!」
私はそう言って彼女に握手をする
「確か部屋空いていたはずなので……」
「ほんとうにー!助かる!ありがとう!」
じゃあ行きましょうか!っといって歩き出す。
「ありがとう!宿屋探してたから。とても助かるよ!」
「いえいえ!!むしろものを取り返してくれてありがたいです……
今日の宿の夜ご飯の食材もあったので……」
「そうなの?」
二人で路地を歩いていく
「はい。今日の買出しは私の当番だったので」
私はへぇと返事を返す
荷物が重そうだったから持ってあげようか?と言ったら大丈夫です!と言われた
「あの!お名前教えてください!」
女の子が私にそう言ってきた
「私?私はミオ・イレス!!15歳!旅をしているの!」
私が答えたら女の子はニコッと笑って
15歳?!といって驚く女の子
「イレスさんですか?よろしくお願いします!」
「ファミリーネームじゃなくていいよ!
ミオでいいよ!
あなたも名前は?」
私がそう言ったら困ったような顔をしたが名前で呼べないから教えて!って言ったら
「私はレナですよろしくお願いします!」
「よろしくね~!レナ!」
「はい!よろしくお願いします!!ミオ!」