第一話
説明回
「別の世界…?どういう事だ…?てかまずここどこだよ!女神ってなんだよ!てかあの爆発でどうなったんだよ!」
女神エルド、と名乗る女性は呆れたように答える。
「質問がいちいち多すぎるよキミ…。まぁ急にこんなことになって困惑するのはわかるし、実際こうなると思ってたんだけどね…」
「なら説明してくれ!」
「わかったよ…まぁ簡単に説明すると、ここは天国って呼ばれてる所。そしてボクはキミの元いた世界と、あと2つの世界を作った創造主ってやつかな。キミはあの時ボクの送ったモデルガン型の爆弾で見事にどっかーん!ってなってここまで来たわけだよ。」
つまり、こいつは世界を作った神様ってやつで、俺にモデルガン型の爆弾を送りってきて爆発でふっ飛ばしたと……?なぜ?
「どうゆうことだ?なんでお前が俺を爆殺しないといけないんだ…?」
「まぁ爆殺じゃなくても死んでここまで来てくれるだけで良かったんだけど…んーなんて言えばいいのかなぁ…まぁ一言で言うと、キミはボクの手違いで産まれる世界を間違えたんだよ。だからここまで呼んで最初産まれるはずだった世界に戻そう!って訳だよ。」
さらに謎が深まった。産まれる世界を間違えた?意味がわからん。
「キミが産まれるはずだった世界とキミのいた世界との大きな違いは3つ、1つ目は国が7つしかないこと、2つ目はチーターと呼ばれる異能力者がいること、そして3つ目は」
チーターという聞き慣れた単語が出たことに圭人は若干驚いた。しかし3続く言葉をを聞いて産まれる世界を間違えた、という言葉の意味を理解する。
「『戦争』での勝ち負けですべてが決まり、そのために街並みに比べて重火器の発展がものすごく進んでいる事。まぁキミがいた世界の重火器の発展とあまり大差はないんだけどね。」
「つまり、俺がFPSが強かった理由って…」
「ああ、キミがあの世界で産まれるはずだったから、その本能のようなものだろうね。3年前のあの事件だって、そうだったろう?」
3年間の事件、その言葉はあの時の記憶を走馬灯のように思い出させた。まだ13才だった圭人にはつらすぎる記憶。立ちくらみで倒れそうになりながらも圭人は答える。
「そうだとしても、なぜ行かなきゃいけない?別に産まれるはずだっただけで。」
「んー、そうだねぇ〜まぁほんとの所は、キミがあの世界で頑張ってるのを僕が見てみたいから、かな。面白そうだし!」
「…は?」
「まぁということで、行っておいで〜、頑張ってねぇ〜」
すると困惑している気持ちが抑えきれない圭人の体が光り始めた。
「えっ、ちょっ、何これえええぇぇぇ!なんつーテキトーな神様だよぉぉぉぉぉ!!」
すると女神が何かを思い出すように声を掛けてきた。
「そういえば、ささやかな贈り物として本当に必要な時に必要なチートを得る権利をあげるよ。何かは蓋を開けてからのお楽しみってね♪」
「えっ、ちょっええええええええぇ!!」
最後までテキトーな神様だった。
そうして彼のリアルなFPSへの挑戦が始まる
本番は次回からにしていく予定です!