表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐った果実  作者: 小大丸
6/16

代わり

耳から血が出ているのでそれを止めるのにガスバーナーで炙った鉄板をその部分をにつけて焼く。


はんだごての先端をクルクル回してキズの部分を焼く。


「どちらが宜しいですか?」

鞭を振るってばかりでは木偶も困るでしょう。

ここは飴も与えて様子を見ましょう♪


「これが終われば本日の業務は終了してあげてもいいですよ。あと5日、あと5日でよくなるんですよ?考えて下さい。」

ポケットから砂時計を見せ。

「これが全部落ちるまでにお返事下さいね。

お返事頂けないと本日の業務は残業になりますので即決で決めるのをお勧め致します。」

待ってとかほざいていますが無視です。

無情にもゆっくりと流れる砂。観察して見ているとプルプル震えながら道具を交互に眺めているのが伺える。

うーん。

何かが足りない。美味しい料理でもさじ加減が足りないと美味しさ半減。


砂の残りは半分、木偶がボソボソっと呟きだした。小さな声で「か、代わりじゃダメなのかぁ?」

素晴らしい!!素晴らしい!!これが聞きたかった!!見たかった!!このスパイスが!?

人の一番醜いと言われる部分!!

あー神よ!こんな罪深い木偶をお与え下さり!!

ありがとうございます!!


イカンイカン。興奮しすぎ。

砂時計を止めて聞き返してみました。

「代わりとは?」

この後の吐く言葉!?堪りません。

代わりとはつまり自分の続きを代わってもらう相手を指定するその瞬間!!

まるで神にでもなった気分です。

やはり飴は大事ですね♪

素晴らしい!!素晴らしい!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ