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追いかけるもの達
あの自信はなんだ!?
30分猶予があっても出られないと言われている気がした。
一旦落ち着いて考える事にした。
まずドアをロックしていてもこちらに出てこれるという事。
2人掛でも制圧できるという事。
時間制限がある事。
ハッタリかもしれない。
しかし、奴は有言実行。今までの行動を見れば分かる。奴はハッタリは付かない。全て事実だ。
それを考えると怖くて震えてきた。
もう死ぬしかないのか・・
そんな事を考えていたら
娘が笑いだした。
「はははっはは」
いきなり扉の施錠外して地下に戻って行った。
右手には施錠していた鉄の棒。
呆気に取られて盲点に気付いた。
そうか!?追われるんじゃなくて追い詰めるんだ!?
娘を追いかけて拷問されていた部屋に戻り道具を持ちさらに地下。
奴がいるであろう部屋に向かった。
今度は奴をあの椅子に座らせてお返しをしてやらねば。
奴は自分にも言っていたじゃないか替わりの木偶になると。今度はおまえが座るばんだ。