嫌な予感
扉から離れるように距離を取ると丁度玄関が見えた!!
扉に駆け寄り扉を開けようとドアノブに手を伸ばした時に何故か本能的に危険な感じがして手が止まった。
あそこまで鬼畜な男が誰もいない場所に罠を仕掛けないハズがない。
おそらくここから出るのは無理な気がする。
そうだ!?窓だ!!丁度木の椅子があったので父に渡して窓を指差した。
ドーン!ドーン!ガギッ!!勢いよく窓に叩きつけたが先に椅子が壊れた。窓が破れないイコールドアはヤバイ。間違いない。
そう考えていると…館内から声が響いてきた。
「ざっーざっー…残念です。ドアではなく窓に目を向けたのは惜しいですね。ちなみにドアノブを捻っていたら感電死してましたよ。なかなか感が鋭いようで素晴らしい。そんな貴女にチャンスを上げましょう。貴女が塞いだ扉ですが正直すぐに壊すなり違う手段で開けることも可能ですが!!
お時間を上げましょう。30分!!
脱出するお時間を上げましょう。
30分経ったら私が貴女を追いかけます。
捕まった場合は攻守交代で今度は貴女が木偶になる番です。」あー楽しい〜この時間がいつまでも続け場いいのに〜
「用意スタート」タイマーをセットしながら部屋で館内のカメラを眺めていた。
ここから生きて出られるかまさに生と死。
台本通りではないここからはアドブリで私を楽しませて下さい。想定外こそ私が求めているものだ!!生き抜け!犠牲にしろ!代償を払え!
あー時計を眺めながら鋭利な刃物をペロペロして待っておりますので早く時間が立たないかな〜