ちゃんすは本当にちゃんす?
女はヤツが出て行った時にドアを開けたままに気付いた!!
うなだれる父の拘束バンドを延長コードを切った鋭利なナイフのような物で切った。
舌が無い為、まともに喋れないので泣きながら抱きついた。
優しく包まれるようには抱きしめられ父は「にげぇるぞ。」と言った。それに頷き父に肩を貸し部屋を後にした。
古い洋風な広めの屋敷のようで、部屋から出ると窓のない通路が不気味だった。ヤツは確かに地下にと口にした事を父に伝えるのは不可能なので、指で上を指した。
なんとなくそれを察したのか上の階段上がる事にした。階段を上りきると鉄のドアが一つあった。
恐る恐るドアに手を掛ける下の階からドアの開く音がした!?
急がなくては!!部屋に戻られると気づかれる!!もうあそこに戻るのは死んでもゴメンだ!!
焦る気持ちを抑えゆっくりとドアノブを回した。
すんなり開き。光が差してきた!?
外の光!!逃げた方向が合っていた事に安堵し扉の向こうに移動した。
普通の屋敷のような窓がある通路に出た。
ドアの横に施錠用の鉄の棒を見たときは神に感謝した。すぐに施錠しようと手にかけるとドアの向こうから声が聴こえてきた!?
手が震える。まだ距離がある。
その時「焦るなぁ」と父の声がした。
震えが止まりなんとかドアに施錠する事が出来た。
だが、急がなくてはいけない。いつ破られるかわからない場所に滞在するなんて死んでも出来ない。そんな事をかんがえていると、
ドーン!ドーン!叩く音に体を震わせた。
「ここを開けなさ〜い。ゲームはまだ終わってない。」ドアの向こうの声を聞き。確信する。まだ終わってない!?逃げなくてわ!!