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腐った果実  作者: 小大丸
10/16

観覧者

おっと!?寝る前にすることを思い出しました。

今日の経過内容を紹介してくれた方に見せてあげなければ♪


階段を降り別室のドアを開けた。


「失礼しますね」もちろん返事がないのはわかっていますが私は紳士なので、細かい事にはうるさいのです。


ブルブル震えているのがわかりますが失礼ですね。貴方が紹介してくれた方が、死ぬまでは何もしないとお約束しているじゃないですか?

まあいいでしょう。舌を切り取られて不安なんでしょう。


「これから毎日ここに来ますが、お約束は必ず守ります。私は紳士ですからね♪

でも貴方が紹介してくれた方がどうなっているか気になるでしょう?

気にならないはずはないでしょ?

私考えましたよ。言葉で説明するのは非常に難しい。

そこで作業現場の撮影をしておきました!!

それを見ていただいたらどうなったか一目瞭然!!

素晴らしいでしょう?ねぇ?ねぇ?」


「あぅあぅ、ああぃあ」お、何か言ってますがよく分からないですが喜んでいるような気がします。


それでは録画した作業現場をお見せします。

始まるまで早送りで進めましょう。

何気に見ていると覚醒する前に叫んだりしているのが映像でなんとなくわかり、後で一字一句時間と内容のチェックをせねば!!

覚醒した時間をメモメモ。


お、私の登場ですね。一旦ストップ。

よく見えるように私は後ろに周り、後ろからちゃんと見ているかしっかり確認しながら再生を押す。


はんだごてでぶっ刺すシーンですね。素晴らしい躊躇がないです♪あの手応えと焼ける臭いは忘れれないです♪

ん?顔を背けてるぞ!?こんな素晴らしい作品を観ないとは!?許されないですね。

再生を止めて巻き戻し。


「大丈夫ですよ。こんなことがあろうかと、ちゃんと顔が動かないようにする、ヘルメットを用意しましたからね♪

もちろん瞬きなんか許しませんよ♪」


ヘルメットを被せて付属の金具で瞼を引っ掛ける。暴れるんじゃない。約束が守れなくなってしまうだろうが!?

また何か叫んでますが言葉になってなってないですね。とりあえず装着完了。

再生ボタンをポチッとな。


はんだごてでぶっ刺して叫ぶシーンが始まる前にリモコンを操作して音量を少しあげる。


素晴らしいエクセレント!!

「うぅぅぅ・・・ぁぁぁ」

ん?泣いているのですか?この素晴らしさをわかってくれるんですね。私ももらい泣きをしそうになります。


ハンカチで涙を拭いてあげると、目だけでこちらを睨んできます。感謝しているのですね。あぁーそんな目で見られると、私は目を抉りたくなります。前回ははんだごてでだったので今回はどうしましょう?抉るんじゃなくて直接バーナーで炙るにはどうだろう?あ〜想像しただけで堪りません。


しかし、今は我慢。

初日はジャブ程度ですので、ここから再度早送り。お、またブツブツしゃべってるぽいなメモメモ。

もうすぐですね。と再生を押す。


「ここからは貴方1人で楽しんでください。」と一声掛け。私はすることが出来たのいそいそと

ドアを開けて部屋を後にする。


部屋に戻り木偶ビデオを再生して喋った事、反応をノートに書き出し。

「楽しすぎて今日も眠れないですね。」と独り言を漏らしてしまいました。

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