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青い春のちいさなもの  作者: 冬野雫
天使に出逢った日
3/3

クリスマス会

 やがて僕の住む一軒家が見えてきた。「ここだよ」と後ろからついてきていた桜井さんに言う。扉を開けて、「入って」と促すと、「お邪魔します」と言いながら玄関に入り、きょろきょろと辺りを見回す。

 僕も靴を脱いで、桜井さんを連れ二階に上がる。部屋の扉を開けると、歩叶と広樹は二人でジュースを飲みながら話していた。といっても、歩叶が一方的に話していたみたいだけど。


「ただいま」

「おー、義久。遅かったな……って、ん!?」

「……義久、その人」


 歩叶は驚いて、桜井さんをじっと見つめる。見つめられた桜井さんが照れてしまい、顔を逸らす。広樹も、状況が理解できないようで、あまり表情には出さないが戸惑っているようだった。

「え!? その人、誰? 義久の知り合い? 彼女?」と歩叶が次々に質問をしてくる。「知り合いっていうか……今知り合った」と答えると、歩叶も広樹も余計に分からないという顔をする。


「え、何、状況分かんねえんだけど、とりあえずまあ二人ともそんな立ってないで、部屋入れば?」

「あ、そうだね。桜井さん、適当に座っていいよ」


 桜井さんは少し困りながら、机から少し離れたところに座る。「桜井さんっていうの?」と、そんな桜井さんに歩叶は馴れ馴れしく話しかける。「はい、桜井綾香です」と桜井さんは自己紹介をする。「へえー、俺は岡山歩叶! で、そっちのあんま喋らないやつは、神崎広樹っていうんだ」桜井さんは広樹にもぺこりと頭を下げる。

 広樹は僕に、どういうことかと訊いてきた。

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