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その十六「恐怖の金属像」

 二人の巫女と金属像による舞はなおも続いていた。祭りが開始して二時間後。ようやく休憩にはいった。越智は妙子の元に駆け寄った。


 「一体なんですか、あの金属像は? それに、うちの生徒に何をやらせるのですか? それに一体どうなるというんだ?」


 「先生、お二人なら大丈夫ですよ。今回の祭りの儀式が上手く成就すれば。でも失敗したら三十年前の二の舞になります。ですので何が起きても邪魔をしないでください。ただ一つだけ教えて差し上げましょう。もう一体金属像が出てこなければ、ここにいるみんなに災いが降りかかりますよ」


 越智は一体何のことかわからなかったが、とりあえず元の場所に戻った。すると喜多がいなくなっていた。


 「三島君、喜多先生はどこに行ってしまった?」


 「さあ。でも誰かに連れ出されていたようですよ」


 越智は探そうとしたが、舞台が再開されたので追うのをやめた。舞台の上では詩織と弥生、そして金属像による激しい舞が行われていた。この時、二人と一体、いや三人かもしれないが、三人とも刀を持っており激しい金属音が鳴り響いていた。いったい、いつ二人は覚えたというのだ剣舞を!!


 そんな越智の思いに関係なく剣舞は続いたがそれが中断される場面がやってきた。詩織と弥生の顔は何かに取り付かれたようになり、着ている巫女装束も着崩れが見えるようになっていたが、その下から二人の素肌が爬虫類のようになっているのが見えた! いったい何が起きているのか?


 二人の巫女は突然、横になった金属像の胸と腰に剣を振りかざして切り裂くようにしてしまった! 金属像はその場で亀裂が生じ、やがて内部が露出した。すると中から恐ろしい中身が見えた! それは何かのミイラのようだった。


 越智は金属像はミイラが動かしていたという訳か? そう思っていると二人の巫女は無表情のままで、金属像を壊し始めた。するとミイラの全体像が見え始めた。そのミイラをみると奇妙な事に気付いた、物凄く朽ち始めていたが、化学繊維で出来たブラジャーとパンティーを履いているではないか! 越智は一体何なんだとおもっていると横に妙子がいた。その眼には涙が浮かんでいた。


 「あのミイラは私の妹の裕子です。おなじように巫女をしていたのですが、金属像に取り込まれてしまったのです・・・」

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