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私は雨の音を聴いている
外は雨
窓をいくらかあけたまま
私は雨の音を聴いている
私の住まう小さな空間
まぶしい蛍光灯の20m上には
月がある
今日は月が見えないというのは錯覚だろうか
今は見えないかもしれない
雨がやんで
雲が晴れて
月が見えるかもしれない
外は雨
窓をいくらかあけたまま
私は雨の音を聴いている
外は暗いだろうか
まぶしい蛍光灯を
騒がしいテレビを
いったん消してみる
ピアノの低音がどこからか響いてくるような夜明け前
静かな夜
宇宙から遮断された空間を
破壊していく
宇宙空間に今私はいる
宇宙には雨は降っていないのだろうか
私が小いさな宇宙なら
大きな宇宙にも同じ激しさが
大きな宇宙にも同じ静けさが
光体の近くには眩しさが
光体の遠くには極寒が
雨のよく降る空間よ
なんと調和のとれた旋律だろうか
激しい轟音が
私とあの子を蘇生する
雷鳴さえも
今は賢人




