好きな事
最近投稿できていなくてごめんなさい…。
偉大な心をお持ちの皆様、お許しをぉ~
「それではまず、貴族の嗜みから試しましょう」
「…はい」
まずは楽器の演奏。アイノがお手本を見せる。
30分程練習をしたら、意外とちょっと上手い部類位になった。
「上手いじゃないですか」
「そ、そうですか?」
次に生け花。これまたアイノがお手本を見せる。
これは45分位練習したら、またまたちょっと上手い位になった。
「これも上手いですね」
「あ、ありがとうございます」
その次に絵画。アイノは実際に描いてみる方を先にするか、と言ったのでそちらを先にす
る事にした。これは1時間程かかった。
「普通よりは…上手いですかね」
「………」
(なんだろう…これ…楽しい…のかな…)
少し無理矢理褒められているような気もするが、それよりも、先ほどの気持ち、
『好き』という気持ちがあまり分かっていないカノは分からなかった。
「どう、しましたか?もしかして、『好き』を見つけましたか?」
「……た、ぶん?」
自信がなさそうに言ったが、アイノが驚いたように言った。
「絵が好きですか!とても良い趣味ではないですか!私も少し好きなんですよ…って、すみません。失礼を」
「あああああの!だ、大丈夫ですから…」
(アイノさん、絵を描くのが好きなんだ)
思い返してみれば絵を描く時、無表情ではなく少し微笑んでいるような表情をしていた。
(にしても、本当に意外だな…好きな事、あまりないと思っていました…)
カノの心を読んだかのように言った。
「私も一応は人間なので、それくらいはありますよ」
「うひゃぁっ!」
(むっちゃびっくりしたぁ…
そういえば、なんだか心読まれているような気が……)
「あぁ正解です。私、心を読む魔法を主に使っていますから。仕事などにも使えるので、便利ですよ」
「そう、ですか……でも、私は、魔法が…」
カノはすぐネガティブ思考になりがちだ。
「大丈夫ですよ。きっと、カノ様も魔法を使えるようになります」
アイノが優しく、それでいて心強く、抱きしめてくれた。
(アイノさん、ありがとう、ございます…)
「暇つぶしもできたことですし、私はこれで失礼します。あ、道具などはこちらに置いてある物をお使いください」
「あ、ありがとう…ございます」
「今更なんですが…敬語、使わなくて良いですよ?」
「え?あぁっなんかすみません…実家にいるとき、敬語で数年間話していたので…クセがついちゃったんですかね?」
「クセ……?」
「あ、す、すみません」
「いえ。大丈夫ですよ。それでは、私はこれで」
「ありがとうございました」
(どうして令嬢なのに敬語で?趣味…ではないだろう…ここに来たときも髪がぼさぼさだった。なにか事情があるのか?)
「よし、旦那様に相談しなくては」
500突破~!ありがとうございます!
目標が近かったかな?
あと、すみません!予定変えました。
ホラー系では…ありません!(なんでやねん!)。
『どのルートでもbat endな悪役令嬢に転生してしまったので、精霊魔法を使えるようになったら、隣国で聖女と言われてます。』
という作品を新しく作りました。そちらもどうぞ、よろしくお願いします!