旦那様のもとへ!
「失礼します。アイノです」
「…入れ」
「失礼します」
(今の間は……?)
「えっと……失礼、します…」
「………カノもか」
「も、申し訳ございません!」
「いや、謝らなくて良い。……アイノ」
「はい。なんでしょうか」
「………今何時だと思っている」
「…現在、5時37分です」
(………私は普通だと思っていたけれど……そうですね。確かにおかしかったのかもしれません)
呆れながらシェントは言った。
「ああ、そうだ。私はなんでたたき起こされたんだ?」
「それ相応のネタがあるんですって」
「それ相応のネタぁ?」
(だん、なさま?……寝起きだからでしょうか…前あったときよりしんどそうです)
「はい。カノさん。前に出てください」
「っ!は、はい」
(忘れていました……アザを見てもらうためにこちらへ来たのでした…)
「えっと……どうぞ…?」
「ん?」
「どうですか!?旦那様!」
「んん?」
「だ、旦那…様?」
「んんんん?」
「旦那様?えっと、どうかされましたか?」
「えっとな……アイノ。夢じゃぁないよな?」
「はい。夢じゃないですよ」
「……カノにアザが…しかも……おい。どうしてだ?」
「いや、旦那様。それ本人に聞いても分かりませんって」
「そうか…すまなかった」
「い、いえいえ!…旦那様が謝る必要はありません」
「……しかし、なんでだ?」
「えっと……これって、珍しい事なんですよね?」
「ああ。普通なら6歳になる前にアザができるからな…6歳以降のアザの発見は10年に1度……いや、100年に1度位でしか起こらない事だ。あ、あと………」
「あ、あと…?」
「6歳以降にアザが発見された人は皆、異常な魔力を持っている」
「………え?」
「もう一度言う。6歳以降にアザが発見された人は皆、異常な魔力を持っている」
「異常な、魔力……?」
「旦那様!カノさ…んの現象、それです!」
今まで黙っていたアイノが喋った。
(え…?なんで?だって、グールガ家では6歳以降にアザが発見されなかったら、無能だって…)
「カノさん、安心してください。私はこの話は初めて聞きましたよ。なので、この話は王族にしか話されていないのではないでしょうか。違いますか?旦那様」
「ああ。正解だ、アイノ」
(王族だけ……だから、知らなかったんですね…あれ?)
「あの……いいですか?」
「どうぞ」
「言ってみろ」
「……侍女頭のアイノさんに話されるのは分かりますが、どうして、私にも話したのでしょうか?私は…」
「?家族だからですよ?」
「逆になんだと思っていたんだ」
「…え…?」
「ですから、家族ですよ。旦那様の、た・い・せ・つ な」
「たい、せつ………?た……い…」
「っちょ、アイノ!大切なってなんだおい!………まぁ、否定はできないが…って……は?」
「っぅ……う………」
カノの頬は濡れていた。
「カノさm……カノさん?!どうして泣いているんですか?!っ!まさか…旦那ぁ!」
「いやいやいや、俺なんか泣くような事言ったかぁ?!」
「そぉーやって無意識の間に女の子達を傷つけるって……」
「い、いえ…違うんです…。あの、すみません。こんな、ところで泣いて………」
「いえいえ!カノさんは…もっと、もっと甘えるべきですよ!っうぅ……」
「なんでアイノまで泣いているんだ?!」
「んもう、女心が分からないそこの男は出ていっていいわよ!」
(…………第一王子になんて堂々とした態度…すごい…)
たいっっっっへん長らくお待たせしました!
どうも、抹茶畑です。
覚えていらっしゃるだろうか…いや、覚えていなかったらここまで来ていないか。
他の小説とかいっぱい読んでいたんです。
はい。言い訳です。分かっております。
と、言うことで今回は少し長めです(+500文字位かな)
とは言っても内容は薄いですからね……
ブクマや感想お待ちしております!
ご友人やご家族にも紹介してもらえるとさらに嬉しいです。
長かったですが、読んでくださり、ありがとうございました!




