アザ?!
「カカカカカノ様っ?!」
「えええっと………ええ?!」
「だ、旦那様に、旦那様に……」
なんと、カノの左手に…いや、違う。左手一面に大きなアザがあったのだ。手首も少し入っている。
「っていうか、右手も見てくださいよ!」
「へっ?」
右手にもなんと、妹のエイナと同じ位…いや、それよりも少し大きめのアザができていた。
《エイナのアザの大きさは1話に出てきます》
(な、なんで急に?……こんな時よりも、もっと、早くに出ていたら…あんなことには…ならなかったはずだったのにっ…)
「カノ様…?どうしましたか?…嬉し涙ですか?」
「え?」
「頬が濡れています」
アイノが言って、触ってみると確かに濡れていた。
(うそ……私、泣いていたの…?)
「………大丈夫ですよ。一人で抱え込まずに、私共を頼ってください。そのためにいるんですからね」
「…ありがとう、こざいまず……」
(アイノさん、暖かいな………)
──それから5分位後──
「ああ、あの、すみません…」
(こんな年にもなって、大泣きしてしまったっ……)
「大丈夫ですよ。時にはああやって泣いて、感情をはっきり出すことも大事ですし」
(は、恥ずかしい………)
「ところでですが、落ち着いたそうなのでアザのことを旦那様に報告しに行きましょう!」
「あぁ!すみません。私のせいで…」
「ストーップ、暗いことは考えないでください!行きますよ」
「っ…………はい!」
(アイノさんって意外と面白そうな人なのかな……?)
「…アイノさん。突然なんですけど…」
「?なんでしょうか?」
「あの…敬語…使わないでください。私のほうが使うべきなので……」
アイノは一瞬意味が分からないといった顔で、少ししたらその言葉の意味を理解したそうで、
「いえ!カノ様は今日……ではなく昨日から私の主人なのですよ?!主人が敬語使って従者がタメ口ってどういうことですか?!」
と反論をした。
「え?」
「え?」
「えっと…私って、行儀見習いとして…ではなく?」
「はい?どう聞き間違えたかは分かりませんが、カノ様は一応旦那様の婚約者ですけど?」
「そうなんですか?!」
「そうですよ?!」
「でも、敬語は…」
「いえ!私はカノ様に敬語は使わせません!」
「えぇ?!」
・
・ 数分後
・
「と、言うことで私は敬語はやめますが、“様”
は使ってよ良い、カノ様も同じで敬語はダメだが“様”は使って良い、でいいですね?」
「……はい………」
(なんでぇ…)
と、カノは少し不満であった。




