死後査定
よろしくお願いします。(リハビリ)
とある男性が何とも言えない空間に立っている。
「ここはどこだ、俺は確か」男性が自分の事を整理していると『次』と声がした。
男性の少し前に白い立ち机のような物を前にしてに布のフードを被った顔が見えない、何かがいる。
男性は不思議と謎の存在の前に立つことができた。
『いらっしゃい、死後の世界に』
「死後の世界だと、・・・ああ、思い出した、いい人生で悪くない死に方だったな」
男性は自分の前世の記憶を思い出し率直な感想が口から出てきた。
男性は続けて質問をする。
「アンタは閻魔様か」
『まぁ、確かに閻魔に似たような存在かな』
「そうか、で俺は天国、地獄どっちだ」
『う~ん、あなたは転生だよ、厳密には天国も地獄も存在しないよ』
「今割と衝撃な事を言われた気がしたが、転生なら俺が特に何かする必要ないかと、さっさと転生させてくれ」
『実は決める事をあるんですよ、ポケットの中身出してみて』
男性は言われた通り自分のポケットを漁ると、布の小袋に入った硬いジャラジャラした物が入っていた、男性はそれを立ち机の上に置く。
『できれば中身を出してください』
男性は小袋の中身を出すと、ジャラジャラと様々な金色の硬貨が十数枚出てきた。
「これは何ですか」
『これは、あなたの今まで積んできた徳です。これを使ってあなたの来世を決めます』
「それはつまり、前世でいい事をしたのを具現化したってことか」
『半分あっていますが、半分間違っています、善行を具現化しているのは正解ですが、前世っての部分が間違えてます、正しくは今までの使用されていない徳の合計です。』
「いままで、つまり貯金か」
『大体その認識で間違いありません、これからあなたにはこの徳を使って来世の大まかな人生を決定していただきます、何か希望はありますか』
「前世と同じ位でよろしく、足りる?」
『やっぱり、そうですか』
「何か問題でも」
『いえ、貴方を望んだ人生なら問題なく実現できますが、まぁね』
「なんか歯切れが悪いな、気になるじゃないか、大事な人生なんだしっかり話してくれよ」
『ああ、いえ、本当に貴方には問題ありませんが、こちらのわがままが少しあるだけです』
「わがまま?」
『はい、本来あなたに決して言えないのですが、聞いてくれますか』
「そういうのは聞いた方も罰せられるじゃないか、まぁ独り言ならいいぞ」
『ありがとうございます、今から独り言なんですが、できれば貴方にはもっといい人生を望んで欲しいのです、理由もお話いたします、まずは徳に関して詳しく説明いたします』
そう言って何かが立ち机に置いてある金貨を指で挟み再度語り始めた。
『徳とは生者が善行を行い事で溜まります、そして悪行をすれば減ります、また徳はその人生だけではなくその魂の今までの生きた人生累計になっています、前世が善人でも今世が悪人なら徳はほぼ相殺されるでしょう、さてここからが本題です。』
何かはパッチンと音を立てながら金の硬貨を立ち机に置いた。
『この金貨は人間が理解しやすいように具現化したものです、そしてとても貴重です、金の硬貨約2枚で貴方の人生のように幸せだったと言って死ねます、少なければ奴隷として生まれた奴隷して死ぬそんな人生が待っています、しかも全体の徳も残っていない場合そんな人生が何十回も繰り返されます、それを俗に言う地獄です。逆に貴方のように特に不自由なく生まれそして死ぬそれを繰り返せる人間もいます、ここまで理解できてますか』
「ああ、問題ない」
『ありがとうございます、徳について最後に我々は徳の所有者が望めば可能なら、それが如何に非人道的でやりたくなくても実行します、それこそ神のような存在になりたいと言われても実現させます』
「神に」
『ええ、ご興味があるんですか』
「いや、ないが」
『そうですかでは最初の本題に戻ります、貴方は今世で金貨を2枚銀貨を数十枚と銅貨を少し稼ぎました、もし貴方様が望む今世と同じような人生の場合金貨1枚とその他が貯金になります、何度も言いますが、これはまったく問題ありませんが、ただあなたはそのような人生を既に十数回繰り返しています、このまま行くといずれ神になる事も可能になってしまいます、我々にとってはそれが面倒なのです。』
「人が神になるのはそんなに不満か」
『いえ、不満はありません過去にも何度か事例は存在しますが・・・』
「なんだよ最後まで言ってくれよ」
『人間が神になった場合ほとんど善神より邪神になる可能性が高いのです』
「なぜ」
『理由としては神を願う人間は基本邪悪です、貴方様のように今世で満足している人間は過度の幸福は望みません、しかしそのような人間でも裏切り、憎しみ、無念など持った状態で死ぬと今まで貯めた徳を復讐や自棄になって全て使ってしまいます、それがさほど徳を貯めていない人間なら問題無いですが、神になれる場合はほとんどそのまま負の感情ままに行動し邪神化します』
「邪神になる理由は何となく分かったがそれと俺に何の関係があるんだ、もしかして俺神になれるのか」
『いえ、無理ですか。半神ならいけます、成りますか』
「いや、いや結構です」
『残念です、今の貴方様ならいい半神に成ると思ったのですが』
「はは、ありがとうで、俺に来世欲張ってほしいのは俺を神様にしたくないからか」
『はい、正直邪神化した人間の対処は凄く面倒なので、たとえどんなに聖人君主の人生が続こうがそれが永遠に繰り返せるとは限らないので、過去に金貨100まで貯めて邪神化した人間もいたので、あの時の後始末は地獄でした。』
「理由は分かった、未来の俺が邪神化するのも嫌だし、来世はちょっと贅沢するかな」
『おお、ありがとうございます、何か要望があったら言ってください直ぐに査定するので、ちなみに金貨20枚で神格化、10枚でチート能力で異世界転生、5枚で初め俺つえーー後半死線ありですので、ぜひ参考にしてください』
「あ、うん、ありがとう」
その後しばらく男の来世を決めていった。
「っとこんな感じか」
『はい、結局貯金は使わなくて今世の徳のみでの人生、確認します、記憶を引継ぎで転生、使命はなし、能力は世界的に中級、職業は俗に言う冒険者で位は万年中堅で本当によろしいのでしょか、何なら特殊能力今ならお安くいたしますよ』
「いや、やはり過去の自分とは言え他人のお金を使うのはちょっと気が引けるし」
『そうですか、ならこれ以上の無理強いはできませんね、ではこちらに同意のサインをお願いいたします。』
男は最後に内容を確認してサインを行った。
『今回は我々のわがままにお付き合いありがとうございました。』
何かは頭を下げ礼を言った。
「幾つか先の俺が程よく浪費癖があったらいいな」
『ええ、貯金を程よく、できれば金貨10枚ほど使っていただけるのを待っています」
「はは、じゃあ世話になったな」
『はい、来世はあちらです』
何かはそう言って手を方向を指した。
男はその方向を歩こうとした時に目の端に一人の子供が入ってきた。
子供は裸足で汚い服を着ており手と足は汚れているそしてずっと下を俯ている、一目見ただけで何か事情があるのがわかる
男は進んでいた足を戻し、何かに話しかける
「おい、あの子は」
何かは少し体を持ち上げて男の影に隠れている子供を見る
『ああ、あれは虐待で死んだ子供ですね』
「虐待」
『ええ、しかもその前は奴隷生まれで、若くして衰弱死、その繰り返しですね』
「そんなの」
『ひどいですか、よくある事です、それに貴方様には関係ありません』
男は子供に話しかけるために後ろを向こうとしたが体が動かなかった。
『だめですよ、死者同士の接触は禁止事項です』
「しかし、どうせあの子ろくに徳持っていないだろ」
『ええ、あの負のループから抜けだすのは難しいでしょう』
「だよな」
男はもう後ろを向いて子供を見る、そして手助けしてやりたいとお思った。
男がそんな事を考えていると、何かが耳打ちをしてきた。
『お客さん、そんなに助けたいなら私にいい策ありますよ、わがまま聞いていただいたお礼だと思ってください』
「聞こうじゃないか」
『ごみょごみょ』
「なるほど」
『次』
何かは声を発すると子供は立ち机に向かって歩いて行った、そして子供は腕を上に上げてから手から石ころを二粒を立ち机に置き子供は口を開いた。
「あの、次は殴らないお父さんをお願いします」
通常ここの空間の記憶は残らないが、短い区間に再度死にここに来るとその時の記憶は蘇る場合がある。
『ええ、できますよ、それだけじゃなくて毎日おいしい3食に安全な家に住めて、学校で勉強ができてしっかりとした職業に着けますよ』
「え?」
『ああ、それと結婚も好きな方ときっとできますよ』
「慰めの嘘はやめてください」
子供は喉が掻っ切れるほどの声で叫んだ。
『いやいや、嘘でも、慰めでもありませんよ、だって貴女の徳は金貨2枚と石ころ2粒ですよ、これなら先程言った人生も送ることができますよ』
「え?」
子供は背伸ばしして立ち机を覗き込んだ、そこには先程自分が握りしめていた石ころと見慣れていない金色に輝く硬貨が2枚が置かれていた。
『ね、私は嘘は言っていませんでしょ、さぁ、どんな人生がいいでしょうか』
「え、え、え、なんで?」
子供は戸惑いを隠し切れていなかった。
「あの、この金貨私のではありません」
子供は正直に金貨が自分の物ではないと言った。
それを聞いた何かは戸惑いながら口を開いた。
『あー、えー、あ!、そういえば一つ前のお客さんが金貨を置き忘れた気がします、まぁ、忘れものならもらっていいじゃないですか』
「ダメですよ、そんなの、人の物は勝手にもらちゃダメです、使えません」
子供は何かの提案を拒否した。
『じゃあこの金貨はどうするんですか』
「忘れた方にお返ししてください」
『色々な諸事情でそれはできません』
「え?」
『貴女が使わないなら、私が着服してしまいましょうかね』
「あ、う」
『そういえばこの金貨は子供を沢山拾い、育て、見守ったそんな聖母なような女性が貯めた徳でしたね、彼女は私の懐に入るより幼くして死んでしまった貴女の次の人生幸福に出来るなら喜ぶと思いますが』
何かはそう言い金貨2枚を拾い上げた。
揺さぶりにより子供は折れた。
「分かりました、私が使います」
『お、いいねいいね』
「ただし、その金貨は私が持ち主にお返ししたします、なので持ち主の方の場所を教えてください。」
『うーん、それはやめた方がいいかな』
「なんでですか、金貨があるなら出来るのではないのでしょうか」
『他人と同じ世界に転移するにはかなり徳が必要になります、とても金貨2枚では足りません、なので諦めるのをおススメします』
「そうですかけど、やっぱりただで貰うのは忍びないです」
子供が一度決意してから決意を鈍らせているので何かは良くない事を吹き込み始めた。
『実は貴女の願いは叶える事は可能です』
「え?でもさっき徳が足りないと」
『実は裏道があるんですよね』
「それはどうするんですか」
『それはこの契約書に一筆して頂ければ後は私が何とかいたします』
「分かりました、ここに名前を書けばいいのですね」
『署名する前にちゃんと契約内容を確認してくださいね』
子供は契約書を一読して署名をした。
何かは最終確認を行う
『本当によろしいのですね、目的を果たすためにかなり過酷な人生になりますが、いいのですね』
「はい、どうせ金貨が無かったら、また直ぐに殴り殺されてしまうと思うので」
『そうですね、貴女のような状態になると抜け出すのは難しいですからね』
そう言って何かは先程と男性と同じ方向を指した、そして子供はその方向に歩いて言った。
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俺は前世で死に気が付いたらこの世界にいた、小説ではこの場合では神様的な存在が何かしらの説明が有ると思っていたが何もなかった、なので俺は今気ままに冒険者として自由に生活している。
俺は今小金持ちになっている、ダンジョンなるモンスターや過去の遺物が眠っている所を探索するのを仕事にしているが、今日は未開拓の箇所を見つけそこにはかなり高価なお宝が眠っていた、俺はそれを売りおおよそ金貨100枚もの大金を手に入れた、さてこの大金はどうするか、豪遊、装備の更新もいいな。
俺はそんな事を考えながら歩いていると、ある商人の声が耳に入ってくる。
『さー、さー本日入荷した、健康な獣人族の奴隷だと、さー見ていった見ていった』
奴隷、俺が元いた世界でも歴史的には存在していたが、俺の世代では禁忌とされていた存在、この世界では普通に一般化されている。
俺は売り込んでいる奴隷商人の前を通り過ぎようとした時に一人の獣人の少女が目に止まった、俺はその少女を見た瞬間俺は何かに取りつかれたように、行動をしていた。
「おい、あの少女をくれ」
『まいど、・・・お客さん、冷やかしなら帰ってくれ』
商人は俺が一介の冒険者だと分かると不快そうに対応してきた。
「いくらだ」
『金貨20枚です』
俺は何も躊躇いなく金貨20枚を財布から取り出し商人に渡した。
『ま、毎度』
商人は少し戸惑いながらも金貨を受け取り、獣人の少女を檻から出してきた、その後俺は少女と一緒に冒険するために新しい装備を買ったり洋服を買ったりしたら、あぶく銭はかなり消えたが、不思議と俺に一切の公開はなかった。
その後俺は奴隷の獣人族の少女と十数年共に色々と冒険をしていった。
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十数年後俺はとある貴族の屋敷にいた。
『私はお主の活躍は聞いている、よければ私の近衛兵にならんか』
「お断りいたします、私は自由に活動するのが好きなので貴方様の近衛兵になるつもりはありません」
『そうか』
「では失礼いたします」
俺は貴族からの近衛兵への誘いを断り、その場から足早く去るために歩を進めた。
「ご主人、いいのでしょうか、近衛兵への勧誘を」
「いいんだ、それより早くここを出るぞ」
俺はここに居たくない理由がある、この貴族には嫌な噂がある。
俺はそんな事を考えていると、突然矢が俺に飛んできた、それはそれを寸前に防いだ、矢の飛んできた方向を見るとそこには弓を持った男性と重装備をした男性をが立っていた。
『ち、防がれたか』
『まぁ、普通に狩ればいいし』
男たちはそう言って動き出す、体の動かし方から見て俺より格上だそれが二人もいる、逃げなければ。
「おい、逃げるぞ、奴らはやばい俺らでは勝てない」
「何が起こっているかわかりませんが、分かりました」
『おいおい、逃がさないぜ、おら』
重装備の男は体格に似合わない俊敏さで俺に接近して、持っていたハンマーで俺を攻撃してきた、俺はそれを防げず大きく吹き飛び壁に叩きつけられた、あばら骨数本と内臓にもダメージが入ったのが認識することができた。
「ご主人」
『おっと、お前は無傷で捕獲だ』
そう言って重装備の男は獣人族の女性を地面に押し倒し容易に捕まえた。
「くそ、はなせ、はなせ」
女性は必死に抵抗するが、それも無意味であった。
弓を持つ男は致命傷を受けた男を止めを刺すために近づいてきた、男は自分の疑問を確認するために弓の男に質問をした。
「目的は彼女か」
『ああ、お前の奴隷が目的だ』
「あのクソ変態貴族が」
『それは同意だ』
弓の男はニヤニヤしながら答え、そして男に弓で止めを刺した。
「ご主人」
『お前は寝てろ』
そして獣人の女性は落とされ、気絶されてしまった。
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女性は高級なベットに寝かされている
女性が寝かされている部屋のドアの前で貴族の男と召使が話している。
『獣の女は無事だな』
『ええ、傷もなく無事です』
『床の準備もできてるな』
『はい、そちらも準備できています、体も清め、病気の有無などの確認しました、その時に意外な事がわかりました』
『意外な事とはなんだ』
『彼女は処女です』
『ほー、それは朗報なだ』
貴族はグヘグヘと醜く笑った。
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女性は気が付き、自分の状況を整理し、そして泣いた。
生きるいい事、楽しさを教えてくれた大切な人、そんな人が自分の目の前で何も出来ずに殺されてしまった、女性は泣き泣きそして一つの決意をする。
そんな決意をすると、貴族が部屋に入ってきた。
『さぁ、昔の主人を私の聖剣で忘れさせてやる』
貴族はそう言って少女に覆いかぶさった。
女性は自身の奥歯に隠していた毒薬を二種類をかみ砕き、息を貴族に吹きかけた。
毒薬は一つは服毒をすると即座に死亡する劇薬、もう一つは感染能力は低いが感染したらほぼ確実に死ぬ細菌剤、女性は汚される前に自殺に成功した。
*********
とある男性が何とも言えない空間に立っている。
「ここはどこだ、俺は確か」男性が自分の事を整理していると『次』と声がした。
男性の少し前に白い立ち机のような物を前にしてに布のフードを被った顔が見えない、何かがいる。
男性は不思議と謎の存在の前に立つことができた。
『いらっしゃい、死後の世界に』
「死後の世界だと、・・・ああ、思い出した、俺は確かここに一度来た気がする
『当然ですと何故なら死んだら必ずここに来ますから』
「いや、前世かその時ここでアンタと話した記憶が」
『ああ、生きてる時はここの記憶は消えるんですが、死んで思い出したらしいですね』
「だんだん話した内容を思い出してきた」
『まぁ思い出しても何も問題ないのですし、説明が省略できて楽なのでできれば全部思い出してください』
しばらくすると男は前世でのここの記憶を全て思い出した。
『思い出してみたいですね、じゃ徳を出してください』
「思い出したが、ずいぶんと淡白な対応だな」
『貴方にとっては特別な出来事ですか、私にとっては日常の仕事なので』
「それもそうか」
男はそう言って懐から硬貨を取り出し、机の上に置いた。
硬貨は前回より金貨が数十枚増えていた、それを見た何かは少し顔を引きつっていた。
『増えましたね』
「増えたね」
『神なっちゃいます』
「いや、やめとく」
『じゃあ次はチート主人公ですね』
「いやそれもちょっとなー」
そんな事を話していると男は後ろから視線を感じ後ろを見るとそこには今世では購入し、そして共に長い期間冒険した獣人族の女性がそこにはいた、女性は獣人族特有の自然と感情が身体的露わになっており、女性は尻尾が嬉しそうにパタパタと動いていた。
男は彼女の元に向かおうとしたが体が動かなかった、そしてしばらく二人は動けず見つめあっていると何かが男に声をかけた。
『前回も言ったと思いますが、基本死者同士の干渉は禁止されています、なので貴方は彼女と接触できません』
男はそれを聞くと、何かを少し脅した。
「俺は前回お前のお願いを聞いたよな」
『いや、それはあの子供の件でチャラですよ』
「そうか、じゃあ来世は邪神になってアンタ等をデスマーチ状態にしてやるか」
それを聞いた何かは平謝りをしてそれはやめて欲しいと懇願した。
『それはやめてください、本当にお願いします、それはマジでやめてください』
「そんなにきついのか」
『はい、なので貴方の願いを聞くので邪神にはならないでください』
何かの必死さに少し引いていた。
『秘密ですよ』
何かが手をかざすと、体が自由に動けるようになった、そして後ろから獣人の女性が男に突っ込んで来た。
「ご主人ー」
そう言い体を男にスリスリした。
「ご主人、ご主人、ご主人、ごーしーゅーじーん」
男はそれを優しく撫で落ち着かせる。
「よしよし、もう大丈夫だから」
「うん、うん、ご主人」
しばらくすると女性は落ち着きを取り戻した、そして男は事の顛末を女性から聞いた。
「そうかお前は俺を追って死んで来てしまったのか」
「ご主人が居ない世界なんて考えられません」
「そうか」
そう言い男は優しく女性を撫でた、女性はそれを気持ちよさそうにそれを受け入れる。
『あのーそろそろイチャイチャやめてもらっていいでしょうか』
「あ、すまない」
『まぁいいんですが』
男は何かとの話を再開した。
『で次はどんな人生がいいですか、せっかくならお二人で決めたらどうですか』
「そうだな、どうしようかな」
「ご主人、私はご主人の子供を産みたいです」
「え」
「だってご主人どんなに誘惑して夜の相手にしてくれませんでしたよね」
「いや、お前娘みたいな感じだし」
「うー、なので次は一杯相手にしてくださいね」
『あーまたイチャイチャする、けどそれは可能ですよ』
何かの提案に女性は喜びながら、男にスリスリした。
『あ、忘れていました、その前に貴女の徳の清算が必要でしたね』
何かはそう言い契約書を出し、女性から何かを吸い出した。
『はい、清算は完了です』
それを聞いて女性は懐から硬貨を取り出したが、そこには銅貨が数枚しかなかった。
『実は彼女は前世で貴方が金貨を恵んだ子供でした、そして貴方を追うために借金的なものをしました、今それを清算を行いました。いやー無事回収できてよかったです』
男はその事実に驚き、女性はそれを思い出ししょんぼりした。
「ご主人ー」
「よしよし」
『このままでは彼女の来世はあまり良くない人生になってしまいますが、どうしますか』
少女は少し考えてある提案をした。
「ご主人私の徳をもらってください、私はここ徳を恵んでもらってなかったら、悲惨な人生を送っていました、けどご主人に出会えて楽しいて温かい人生を送ることができました、なので少ないですが、この徳はお礼です」
「ダメだ受け取れない、徳を恵んだのも単なる俺のエゴだ、それに俺もお前と居て楽しかった、だからそんな悲しい事言うな」
そうした後に男は何かに質問した。
「なぁ何とかならないか」
『ええ、何とかできますと、貴方の徳を彼女に使えばいいのですよ』
「出来るのか」
『ええ、可能ですが、ただ欠点として同じ世界に選定が条件になります』
「そうか、じゃあ一緒に次の人生を決めるか」
「はい、ご主人」
そうして二人は次の人生を決めた、男は何回か女性の提案を拒否したが、女性が甘えて渋々承諾させていき、そして次の人生を決定した。
『では確認します、お二入は幼馴染で将来結婚し、子だくさんで、特にこれと言った災害に遭わず、病気にかからず平和に暮らし、そして老衰死する、職業は田舎で大地主として農業に励む、以上で間違無いでしょうか」
「はい」
「ああ、問題ない」
女性は嬉しそうに肯定し、男は淡々と行程した。
『では、お二人共こちらの契約書に署名をお願いします』
「はいはい」
「はは、なかなかマシマシの設定だなお陰で徳の貯金はすっからかんだ」
男は少し愚痴を吐くが、顔を笑いながら契約書に署名した。
そして二人は来世に転生した。
色々雑でもいい、だって細かく書くと私が死んでしまう(細かく書けるとは言っていない)