表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平々凡々なモブキャラの日常に紋章は刻まれる  作者: 怪儀 船尾
一章 モブ男は奔走す
4/30

#3 英雄と約束

さんこめ~o(* ̄▽ ̄*)ブ

2021 3/29 ¨体は金属に近い物質でできているらしい¨を追加しました。

そいつは、ブラックワームと呼ばれる大木目ダンジョンのボスモンスターだった。体は金属に近い物質でできていて並大抵の攻撃は通らない。

とんでもない速度で飛び交う触手。捕まえられ、潰され、捕食される。さながらそれは蹂躙ショー。

幸いなことにそのモンスターは周りの人たちを食べるのに忙しいようでこちらに気が付いていないようだ。

「たすk

ぐしゃり。

「あっあなt

ぐしゃり。

一人また一人と潰されていく。


「はっ早く逃げるぞ!」

「ハァッ、ハァッ」

そうはいっても呼吸は乱れ、腰も引けて立てない。

言った平雲の足も震えていた。

その間にも刻一刻と死までのタイムミリットは迫っている。


「痛い!?a

ぐしゃり。

「ま、まま~!たすk

ぐしゃり。

「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ」

息が荒くなる。


もう、迷ってる時間はない。

「フッ、ふぅー」

息を整えて。


「平雲。」

「なんだよ?」

「俺があいつを引き付ける。お前はその間に隣町に逃げろ!」

「えっ。は!?はあああああ!?馬鹿かお前!お前職業も持ってないのにあんなのに太刀打ちできるわけないだろ!?」

「でも、このまんまじゃ後ろのモンスターに喰われるか、前のモンスターに喰われるかだろ。」

「でも!お前はもうちょっと自分の命を顧みろよ!昔っから他人のために自己犠牲ばっかして!なんで僕一人のためにそこまでする!?」

「なんでって俺よりもお前のほうが優秀だし、何よりお前なんかよりも俺が死んだほうがいいだろ」

「だっ!だからって!お前はなんで人生諦めてんの!?そんな馬鹿な事やめろよ!」

平雲は何も言わなくなった。

その足はまだ震えていた。


「俺の人生諦めたことばっかりだったんだよ。だから今日だけは、俺はお前の英雄(ヒーロー)でないといけないんだ。あの時から。お前を見捨てることは出来ない。あと、絶対にお前は助けを呼んでくれるだろ?お前なら俺を見捨てないって信じてるから。」

「…ああ。」

「だったら安心だ。」

「分かった。じゃあ、絶対に生きろよ!死ぬなんて…許さないからな!それが約束だっただろ。」

「絶対だ。約束する。」


「でも、どうやってあんなのを出し抜くんだよ。普通に突っ込んだらただ死ぬだけだぞ。」

「それは、俺に考えがある。多分あいつはーーー

お互いがワケアリなのです。

あと、評価してくれた人ありがとうなのです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ