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番の瞳  作者: 言葉
第二章:レイアの過去
84/641

84.湖に行く準備①

書き直しして消したはずのがダブって掲載されてましたー!すみません


顔になにやら柔らかいものがふにふにと当たっている。

なんだろう、ほんのり暖かくて気持ちいい。

ふにふに、ふにふに、ゲシッ!


「痛っ」


レイアはおでこに走った痛みに目を覚ました。

痛みの正体は、ノアだった。


「ノア、もう少し優しく起こしてよ」


レイアは若干爪を刺されたおでこを抑えて目の前の猫に抗議した。


「優しく起こそうとしたら起きなかったんだろ!ほら、さっさと起きろ!ノイラートに探される前に魔力を変えないといけないんだぞ」


レイアはノアの言葉にようやく覚醒した。


「そうだったわ、ありがとうノア。シェリル達は起きてる?」


「とっくに起きてるぞ」


そう言い捨てると、ノアはベッドからひらりと飛び降りて階下へと戻って行き、入れ違いにイヴが部屋に来た。


「おはようございます、レイア様。休めましたか?」


「ええ、ごめんなさい、寝坊してしまったわね」


「いえ、姫様は元々早起きでございますから。お支度致しますね」


そういえばシェリルはやたらと早起きな子だったのを思い出した。

たまに4時頃起きてしまうこともあるとかで、ジェーンが寝不足になっていたっけ。


支度が終わり、キッチンへ降りると、ノアと遊ぶシェリルが居た。

足音でレイアに気付いたシェリルは、勢いよく振り返るとレイアに飛びついた。


「お母様、おはようございます!」


「おはよう、シェリル。待たせてごめんなさいね」


シェリルは笑顔でふるふると頭を振ると、イヴが食事を並べたテーブルに着いた、


スクランブルエッグとトースト、ポトフのようなスープの朝食を終え、ノアに今日するべき事の相談をする。


妖精界(ここ)から出て精霊の湖に着くまでに魔力を探られたらおしまいだにゃ。だから最初はボクの魔力を混ぜ込むにゃレイアとシェリルで交換したとこで親子だから意味ないしにゃ」


そう言ったノアは、すぐさまシェリルの膝の上に乗った。

そしてシェリルの小さい手に『お手』のような形で触れると、魔力をこめ始めた。


「シェリル、魔力の放出はできるかにゃ?」


問われたシェリルは、一度首をこてんと傾げる。


「うーん、なんていえばいいかにゃあ・・・」


『子供にもわかる教え方』に頭を抱えたノアを他所に、レイアはシェリルにそのままを伝えた。


「シェリル、ノアに魔力を分け与えて」


「はい!」


いい返事の直後、シェリルと触れている左手の肉球から魔力が流れてきた。


「わお、驚いたにゃ。その調子にゃ。シェリルはもう魔力の勉強してたのかにゃ?まだ幼いのに」


「うん、お母様から魔力の使い方を習ったの!身を守る魔法をたくさん教わったのよ。でもまだシェリルの魔力が安定してなかったから、他の魔法はこれからなの」


「そうなのか。なら結界とかも習ったのかにゃ」


「うん、結界とか、盾とかは一番最初に習ったよ!」


シェリルは楽しそうにノアに語った。

すると、ノアがふいに手を離した。

その顔は真剣に自分の手を見ている。


「ノア、どうしたの?」


「今、シェリルの魔力じゃないものに触れた」


「え?」


シェリルは自分の手とノアの手ををまじまじと眺め、レイアを振り返ると不安な顔をした。


前回のサブタイに八ってついてた・・・なんでだ

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