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番の瞳  作者: 言葉
第二章:レイアの過去
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65.カタンの姫

シェリルは1歳になる前から時折、病気で眠っている偽装の為にフェルディナの魔術で短期間眠らされた。


皇室や王室での子育てというのは乳母が行うのが普通で、両親とはあまり接点なく過ごすことが多い。加えてレイアも時々魔力が不安定になり伏せる事が増え、レイアがフェルディナの偽装に気付くことは出来なかった。


その頃セオドアは、小国カタンから第二妃としてアリシアを迎えた。

シュヴァルツヴァルト大陸の端にあるその国は、小さいながら有能な魔術師の多い国なのだが、魔術具に使う魔石の発掘量が極わずかしかなく、シャウゼンと魔石の取り引きを多く行っていた。

セオドアは、その魔石の取引額を一定期間下げる代わりに、第三王女アリシアを娶りたいと要求した。

アリシアが多大な魔力を持っていると有名な王女であった事と、カタン王室にのみ伝わる魔術知識を持っており、セオドアはそれを欲した。

理由は簡単で、アリシアの魔力をシェリルが育つまでのスペア(シェリルの魔力が安定する前にレイアの限界が来た時の為)とする為と、魔術知識でレイアの寿命を伸ばす方法を探す為。

全てレイアのためだけである。


そんな事情など知らないアリシアは、セオドアが魔石の取引額を下げてまで自分を強く求めたのだと思い、すぐにシャウゼンに輿入れした。


アリシアはシャウゼンの教会に着いてから、初めて自分の夫となるセオドアに会った。

肩より少し長めのブロンドに濃いめの空色の瞳。

背はアリシアより頭一つ以上高く、男らしい筋肉を付けた体。アリシアはセオドアに一目で恋に落ちた。


「第二妃は結婚式はしない」と言われ、ショックだったが、セオドアと夫婦になれるのならばと受け入れ、教会で側近のみが見守る中誓いを立て、婚姻が完了した。


-----------------------------



セオドアがアリシアを娶ってから、数ヶ月がたった。


その頃レイアは少し長く伏せっており、アリシアにはまだ会っていなかった。

セオドアに自分の寿命が短いと伝えたから、次の皇妃としてアリシアを選んで迎えたのだろうと思い、自分からアリシアの事をセオドアに聞くことは無かった。


レイアがシェリルを産んでからというもの、セオドアは閨に来ても同じベッドで眠るだけで、レイアがまた懐妊する事を恐れてレイアを抱かなくなった。

そしてセオドアは今、ひと月の半分くらいはレイアの元に来ている。

残りの半分をアリシアと過ごしているのかと思っていたが、侍女の話では、最初こそ頻繁に閨に通っていたが、2ヶ月程たったあとは突然月に2.3度に減ったとの事だった。

レイアはアリシアが懐妊でもしたのだろうか?と考えたが、妻が懐妊すればそれこそ様子見に頻繁に通うのではないか?

少なくともレイアの懐妊の時は、セオドアは時間さえあればレイアの元に来ていた。

自分が伏せっているから、アリシアの元に行けないのだろうか?

考えても分からないと答えが出た事で、レイアはセオドアに直接聞くことにした。

そしてその夜もセオドアはレイアの元に来た。



レイアの過去編は内容が濃すぎて書くのに時間がかかってます(涙

過去編終わったら一日2話くらいはアップできるペースに戻れると思うんですがーいつ終わるんだ過去編。

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