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番の瞳  作者: 言葉
第一章:出逢い
34/641

34.シェリーの種族

「・・・とりあえず、今の所このくらいかな」


私がそう締め括ると、レイがなるほどと頷いた。


「それではまず、シェリー嬢が何の亜人か調べましょう。種族によって対処が変わる事も多いですから」


「調べられるのですか?」


「ふふふ、調べられるのですよ!古書で見つけたある方法を僕がやっとのことで再現したんです!」


ほぅ、と感心した顔でレオが聞く。


「どうやって調べるのだ?」


「血液を使って調べるのです。少量の血液に、専用の試薬を加えると、亜人の種族によって色が変わるのですよ!それでハーフははっきりわかります。それ以外・・・例えば魔人( 人族と魔族 )とエルフ( 人族と精霊 )だと、生まれた時にどちらかの姿になるわけですが、その場合はなんと!血液が2色でマーブルのように変色するんです。凄いでしょ?」


シュヴァルツバルト大陸で言う亜人とは、

『人ではない種族に人の血が入り、成人して人型になれた者、もしくは変身で人型になれる者』の総称である。

その大雑把な括りの中に、人間寄りか魔族寄りか、などでまた別の総称があり、細かく分かれている。


それは凄い。

・・・そういえば半年くらい前に

レイに研究で使いたいからと、私の血をくれと言われたが、

これのテストに使ったのか。


「そんな便利な試薬があるのか。すぐ調べられるか?」


「はい、数回分くらいなら残ってたはずです!やっと試験が終わったばかりで、陛下にしか報告してないので試薬の事は内緒にして下さいね?ではちょっと自室から試薬を持ってきますので、お待ち下さい」


そう言うとレイは応接室を出て、筆頭魔法士としてあてがわれている城内の自室に向かっていった。



-----------------------------


紅茶とコーヒーを入れ直してもらっていると、

試薬らしき小瓶と、実験器具を持ったレイが戻ってきた。


「ではシェリー嬢、ここに少し血液を頂きたいのですが宜しいですか?」


レイがそう言って少し太めの針をシェリーに渡し、小皿を指さした。


シェリーは はい、と頷くと、人差し指の腹に針を刺し、

小皿に鮮やかな血を何滴か滴らせた。


「これで足りますか?」


「大丈夫です!ありがとうございます。では試薬をかけますね」


レイはスポイトを使い、シェリーの血液に無色の液を数滴垂らした後、何か書いてある紙を取り出してテーブルに置いた。


「この一覧が色と種族の組み合わせです。数分で変わりますので」


小皿を見ていると、混ぜてもいないのに

シェリーの血液と試薬が渦を巻き始める。

やがて渦がとまり、血液は漆黒になった。

漆黒か、と思った瞬間、血液は透明になった。


「レイ、これは漆黒か透明どちらだ?」


たしかに。

隣いるシェリーの顔も戸惑っているのがわかる。

とりあえず透明の種族を見てみようととテーブルの紙に視線を落とした私に、

レイが呟いた。


「セシル君、この色は・・・その紙には載っていません」


「それは・・・わからないということか?」


「いえ、元にした書物には載っていたのですが・・・僕がその種族の血液の入手が出来なくて、テスト出来なかったので載せなかったんです」


「・・・その種族は?」


レイが私を見たあと、シェリーに向けて言った。


「妖精です」


書き進めてると、前書いた内容を変更したい点がでてくるのが辛いです・・・。

毎日更新出来るように書き溜めてはいるのですがー

当初よりだいぶ長くなりそうです

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