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番の瞳  作者: 言葉
第一章:出逢い
17/641

17.シェリーの正体

4/21 レイアの亡くなるタイミング間違えてたので修正しました。( ´ ཫ ` )


「・・・シャウゼンの皇帝の前皇妃を覚えてるか?」


「前皇妃様と言うと確か亡くなられたレイア様でしょ?・・・・・・・・・あ・・・うそ、まさか」


そこまで思い出したオリビアは、昔1度だけ見た前皇妃レイアの容貌を思い出した。

レイアは生前、妖精皇妃と呼ばれるほどの美しい美貌の持ち主で、そのシンボルが流れるような緩いウェーブの若草色の髪だった。確か瞳は薄紫。

そしてレイアの伴侶であった現皇帝は白に近いブロンドに空色の瞳である。

皇妃レイアは第一皇子のハーレイと、第一皇女のシェリルを産み、7年後に亡くなられた。

現皇妃のアリシアはレイア亡き後、第二妃から皇妃になったのだった。

アリシアの事はともかく、シェリーの容姿は皇帝と前皇妃にそっくりだ。

そもそも、この大陸の国で、深緑は北の方で稀に居るらしいが、若草色の髪色はとても少ない。

オリビアもレイア以外では見たことが無かった。

そこから導かれるのはたった一つの可能性。

シェリーがシェリル皇女なのではないか。


ここまで考えたオリビアは、先程ジェフが言い淀んでいたわけに気づいた。

シェリル皇女は病気で今でも城で療養中と聞いている。

レイアも皇女を産んで体調を崩しがちになり、公に出なくなった。

シェリーの夢でみた、麦畑が広がる場所を2人で散歩 など出来たわけがない。

しかし、当時この母娘には噂があった。

夫もそれを知っている。


オリビアは考えた末、夫に向き直ると、告げた。


「明日、私もセシルと王妃様に会いに行くわ。その時にレイア様とシェリル皇女の事を聞いてみるわ」


ジェフはオリビアの強い眼差しを受けて、わかった、と頷いた。そして、ふと思い出した顔で、


「あ、そういえば、シェリー嬢も連れてくるようにと

昨日陛下に言われたんだったよ。さっきシェリー嬢に伝え忘れてしまったな」


なんでもない事のように言うジェフに、オリビアは大きなため息をついてから


「あなた!なんで先に言わないのっ!まだシェリーちゃんのドレスも届いてないのよ!?まったく男性はこれだからっ!急いで準備しなきゃだわ!」


まったく!と、オリビアは頬を膨らませながら、

慌てて執務室を後にした。



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公爵夫妻が執務室にいた頃、シェリーはクロエに、公爵邸に用意された客間へ案内されていた。


「こちらがシェリーお嬢様のお部屋になります。必要な物は一通り揃えさせていただきましたが、何か必要なものがあればすぐに言うようにと、奥様から言われておりますので、なんでも言ってくださいね」


そうクロエに案内された部屋は、薄く透き通るような若草色のカーテンがかかった、落ち着いた装飾の、全体的に明るい色合いの部屋だった。

公爵領で宛てがわれた部屋も広かったが、今回はその倍の広さがあった。


「こ、こんな立派なお部屋・・・申し訳なくて使えないわ」


クロエは、狼狽えて中々部屋に入れないシェリーの背後に周り、


「大丈夫ですよ〜、セシル様がシェリーお嬢様の為に用意した部屋なんですから!」


と、ニコニコと、背中を押して部屋へ押し込んだ。


セシル様が用意してくれたと聞いて、改めて部屋を見渡す。部屋の家具や調度品は全体的に若草色で纏められていて、所々に銀色や深緑色が散りばめられている。


「クローゼットにドレスを用意しておりますが、領地で奥様が頼んだオーダーメイドはまだ届いていないので既製品のみになりますが、ご覧になります?」


なんだかとても楽しそうなクロエに答えようとした所で、ノックの音がした。


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