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番の瞳  作者: 言葉
第一章:出逢い
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14.塔の夢

サブタイトルに悩む今日この頃。

恥ずかしさに身悶えしていたシェリーは、

なんとか空気を変えたくて、昨日見た夢の話をした。


「そういえば思い出したのですが、昨日悪夢を見る前に初めて見る夢を見ました。その夢の様子がなんていうか、記憶のような気がしたんです。記憶を夢で見ているような」


思い出しながらそう告げたシェリーに、

その夢の内容をたずねてみると、セシルにも記憶のように思えた。


「石造りの壁で窓も入口も無い部屋・・・城の塔みたいだな」

「城の塔ですか?」

「ああ。リンデンバウムにもあるんだけど、王宮の敷地の端に、何かやらかした貴族とか、重罪をおかした者、王族とかね、そういう人を幽閉する為の細長い塔があるんだよ。その塔の地下にはシェリーの夢で見たような石造りの牢がある。」


そこまで話したセシルがシェリーの真っ青になった顔に気付いて、慌てて訂正した。


「ごめん!そんな顔をさせるつもりじゃなかった!それにそういった塔は出られないようになっている。もしシェリーが幽閉されていたのなら、ここにはいないだろう?」


シェリーはそれを聞いて、一先ず安堵の息を吐いた。


「シェリー、もしまた悪夢以外で夢を見たら教えてくれる?もしも記憶を見ているとしたら、手がかりになるかもしれない」


シェリーはわかりました、と頷くと少し温くなった紅茶を飲んだ。



-----------------------------


自室で少し休んでいたオリビアは、王妃様からの手紙を読み返していた。


現王に見初められた王妃のマーガレットは

オリビアの親友の侯爵令嬢であった。

その為、今でも普段から手紙のやり取りがあり、

王都にいた時はよく彼女に呼ばれお茶をしていた。

話題は女性らしく流行りのドレスやパーティーの相談から、諸外国について、お互いの子供達の話など様々。

その時よく、シャウゼンの話をしたのを思い出した。


隣国である帝国シャウゼンは、リンデンバウムとは一応、友好国である。

一応と言うのは、現皇帝になってからしばらくは変わらなかったが、段々と王家との交流が少なくなった為である。

それでもまだセシルが幼い頃に、

シャウゼンから式典の為に皇帝と来ていた第二皇女アリアが、リンデンバウムの王太子であるレオナルドに一目惚れし、帝国からの申し入れによる婚約が結ばれた。

もっとも、マーガレットの話ではセシルの二つ年上であるレオナルドの方は、アリアに対して恋愛感情は全くなく、むしろ我儘姫に困り果てているようで、出来ることなら婚約破棄したいと今でも常々こぼしているらしい。

アリアは噂によるとかなりの我儘っぷりらしく、マーガレットもこれに関しては頭を悩ませていた。

『レオの婚約者が第一皇女のシェリル皇女だったらこんなに悩まずに済んだのに』それがレオナルドが婚約を結んだ後のマーガレットの口癖だった。


シェリル皇女はアリア皇女と違い、理想の淑女そのものと言われていたが、

体が弱かった為、幼い頃からあまり人前に現れることは無かった。

昔一度、クラウド公爵とセシルと共にシャウゼンを訪れた時に、皇女を見舞いたいと言ってみたが、

薬で眠っていると言う事で、会う事は出来なかった。

レオナルドがアリアと婚約した年に、元々病気がちだったシェリル皇女はさらに病に倒れ、その病は今でも治っていないと聞く。


ベッドから起き上がったオリビアは

マーガレットにお礼の手紙を書いて飛ばし、


「シェリーちゃんの事もあるし、少しシャウゼンの貴族を探ってみないとだわね。テレサ、シャウゼンの貴族名簿はあったかしら?」


と、これからの息子の未来の為に動き出した。

読み返すと読みにくい箇所に気付いて、直しまくって掲載が遅れております。ひい。

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