四次元ヒロインのターン(消滅)
みかみか「……お別れはいつも、悲しいですわね。でも、それを含めて、ぜんぶましろ様のものです。誰も奪うことはできませんわ。きっといつか、ましろ様を助けてくれる、大切な宝物になりますわ」
ましろ「みかみかさん……」
みかみか「さて、最後はわたくしの番ですわね」
みかみか「わたくしね。前世ではましろ様の、お嫁さんだったんですよ」
ましろ「え、そうだったのか……」
みかみか「来世も一緒になろうねって約束して死んだのに……わたくしだけ四次元に連れてこられちゃいました。とても穏やかな場所ですが、ましろ様がいないのに、死ぬことすらままならない。そういう不便さもあるのです」
みかみか「来世でお待ちしていますわね。今世は、楽しくお過ごしくださいね……ずっと見守っています」
みかみか「いとしくてたまらなくなったときは、そっと風でも吹かせますから……絶対に、気づいて下さいね」
ましろ「みかみかさん……」
みかみか「ちょっと嫉妬しちゃいますけど、前世のあなたも、来世のあなたも、すべてわたくしのものです。そういうことに、させておいてください。お身体に気をつけてくださいね。愛しています」